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4つの認知症の原因と特徴

あんそくです。

4つの認知症の原因と特徴をお話していきます。

認知症とは?


認知症には約130もの種類があるそうです。

代表的なのが、

アルツハイマー型認知症

レビー小体型認知症

脳血管性認知症

前頭側頭型認知症

になるそうです。

以前は診断名が「認知症」と書かれているケースが多かったのですが、最近は「○○型認知症」と書いてある診断書もふえました。

でも、明確に分類できることはあまり無く、症状が重複していたり、診断と違う症状が現れているケースも多々あります。

なので、現場では診断名は一つの参考にして、その人の動きや表情、言葉を大切にしています。その方が相手の方にあったケアが考えられるのです。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は、最近の出来事全部を忘れることが特徴です。

どうしてそのようなことが起こるかというと、海馬 という記憶の整理をする部分が減っていくことで起こります。

発症当初は、まだ、海馬の細胞も残っているので、ヒントがあれば思い出せることもあります。

でも、認知症が進んでいくと、ヒントがあっても出来事が思い出せなくなっていきます。思い出せないというより海馬の細胞が減ってるので、記憶をつくれていない状態です。

忘れ方の特徴としては、何かの作業後に思い出そうとすると、思い出せないというもの忘れです。

ご飯をたべる ⇒   掃除をする    ⇒ ご飯を食べたことを忘れる。

      間に別の作業が入ると思い出せない

      記憶が作られれていない。

これを近時記憶の障害といいます。

なので、ご飯をたべてすぐは覚えてる。でも、違う事をすると忘れるという症状が特徴です。

ちなみに昔の記憶は頭の側面に保存されているので、初期頃までは比較的保たれています。

レビー小体型認知症


レビー小体型認知症というのは、レビー小体というαシヌクレインを主とするタンパク質の塊が脳全体に広がり、細胞が減ることによって起きる認知症です。

認知症とついていますが、他の病気と似ている症状があります。みなさんも聞いたことがあると思いますが、パーキンソン病と同じ症状もでます。手足の振るえ、小刻み歩行です。

レビー小体型認知症もパーキンソン病も原因は同じで、レビー小体というタンパクが溜まって細胞が減ることでおこります。

違うのは、脳幹だけの場合がパーキンソン病、脳全体がレビー小体型認知症となります。

区別して言われるときもありますし、レビー小体型認知症の○○とまとめて言われるときがあります。

正直、現場ではややこしい。なので症状を見ましょう。現場では結果的に対象の方の行動がどうなのかがポイントなので。

脳血管性認知症


脳の血管が破れたりつまると、その先の細胞に栄養がまわらず、細胞がなくなってしまって症状がでるのが脳血管性認知症です。

まだらな症状が特徴的で、しっかりされているところとそうでないところがあります。

記憶も覚えておられることとそう出ない事があります。

でも、よくでている症状としては、怒りっぽくなられたり、人によって態度を変えたり、泣き上戸になられたり、意欲がなくなってしまい「やめとくわ。」と言われる方が多いです。

脳の中で出血や梗塞が起きているので、身体的な麻痺も残っておらえることが多いです。

前頭側頭型認知症


記憶は保たれておられることが多いです。

一番辛いであろう症状は、自分で自分を止められないことかもしれません。

感じたことをそのまま口にしてしまったり、売っているものをほしいと思うと何も悪びれることなく盗ってしまったり、嫌とおもったら立ち去られたり、人を叩いてしまわれることもあります。

見て、聞いて、今までの知っていることと照らし合わせて、前頭葉でGOを出すか、留まるかしているのですが、その前頭葉の細胞が減ってくるので機能しなくなることが原因です。

また、決まった時間に決まったことをしないとイライラされたりもします。

まとめ


このように4つの認知症でも症状は違います。

日本の認知症の説明は、アルツハイマー型認知症が多いとされていたので、アルツハイマー型認知症の特徴に絞って説明されていたので、認知症=記憶障害となったように感じます。

今はいろいろなことが分かってきましたし、4つの認知症の違いもきっちり説明されることが多くなってきました。

でも、歳をとれば誰しも血管は古くなり、小さな脳梗塞や脳出血を起こしている場合もありますし、血液の流れが悪くて、脳のゴミをだせなくてアルツハイマー型認知症になっている場合もあって、4つの認知症に明確に分類できるわけではないです。

どちらかというと高齢になればなるほど、重複して症状を持っておられる方も多いので、その人の動きに合わせてケアを考えるほうがいいです。

もちろん、高齢でも、時事ネタを教えてくださったり、活動に積極的に参加されていろんなアイデアを出してくださったりと、お一人お一人違うということはご理解くださいね。


いろいろ、ゆったりと書いてきまーす。