普通に良い人だった
先日、寝室のエアコンがバグった。
しかも保証期限が過ぎた4日後という空気読めないオブザイヤー。
突然作動しなくなったり、
かと思えばスイッチをオフにしているにも関わらず誰もいない寝室をキンッキンに冷やしてたり、
夜中に急に「ピピーッ」と奇声をあげて私の顔面に強風(しかも暖房)を当ててきたり、
次第にサイコパスになってきたのだ。
修理代金を調べてみると、ざっと1万6千円。
せめて4日前に壊れてくれよ・・・でも息子の安眠の為、背に腹は代えられない思いで修理を依頼した。
修理当日は夫は仕事の為私一人で対応することに。
来てくれたのは見るからにベテランの男性と、「実習」と書かれた名札をつけた若い女性の計2人。
最近某大手の自動車修理サービス会社の件もあり、私はいつも以上にナーバスになっていた。
いない隙を見計らって傷をつけるのではないかと。
決して監視の目を怠らせてはいけない。何が何でも最後まで見張る・・・!
その強い意気込みで迎え入れるも開始1分でエアコンのフィルターを洗ってくださいと指示を受け部屋を出ることに。
「この数分が命取り・・・!」
と本当は1階の洗面所で洗いたかったが、1秒でも早く戻りたい私は2階の台所でバシャバシャと猛ダッシュで洗い上げ、急いで3階の寝室へ駆け上った。
すると既に分解され、原因が判明して見積もりもできていた。
しかも想定していたよりも安かった。
「じゃあお願いします」の一言で淡々と作業が行われ、実習生の扱いも上手く、ものの数分で終わった。
ご丁寧にエアコン掃除のキャンペーンも案内してくれ、おまけにお掃除ワイパーもくれた。
結果、ただただ仕事が早くて良い人だった。
疑ってごめんなさいという気持ちも込めて事前に用意していたペットボトルの麦茶と缶コーヒーを手渡した。
このご時世疑いから入って人と接するようになったが、純粋に良い人だった時申し訳なさが溢れ出てくる。世知辛いな~。
エアコンの掃除、ここにお願いしよう。
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