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妊娠しやすい体作り5ステップ!|はじめての妊活の進め方⑤受精卵を育てる

「赤ちゃんがしっかり育ってほしい」

「流産経験があるから移植後が不安」

「今回こそは赤ちゃんをさずかりたい」

このように、移植した卵や、妊娠がわかったあとの卵がしっかり育って大きくなってくれるかなと気になる方はいらっしゃると思います。

この記事では、着床後の卵がしっかり成長して赤ちゃんが大きくなるために心がけておきたい生活の工夫点について解説しています。

長年不妊治療をしていて、なかなか授かれていない方はもちろん、妊活を始めたばかりの方も産後を見すえた体作りについて確認できる内容です。

妊娠しやすい体作り5ステップ!|はじめての妊活の進め方⑤受精卵を育てる

妊娠しやすい体作りは、余分なものを排泄し、良質な栄養を吸収できる環境が整え、今までより更に良好な体の環境になるように順応させていきます。そして、生殖機能を高め、受精卵がお腹の中で育つ一歩をふめるように迎え入れます。

妊娠しやすい体作りを5ステップで解説

  • ステップ①:体にたまった余分なものを排泄する

  • ステップ②:良質な栄養を吸収する

  • ステップ③:妊娠しやすい体質に環境を変える(順応)

  • ステップ④:生殖の働きを促進する

  • ステップ⑤:受精卵を育てる⇐今回はここ

これらの5つの項目のステップ⑤では、受精卵の成長について解説します。着床後、受精卵が順調に成長していくためにはどのような環境が必要なのかを学んでいきましょう。


ステップ⑤:受精卵が育つための血流を整える

妊娠しやすい環境には、血流が大事だと伝えましたが、着床後の受精卵が成長することにも血流は大事なポイントになります。血流と整えるための解剖学的な知識と実践方法、そして心がけておきたい生活習慣についても解説します。

血流を維持させるためのエクササイズ

先程子宮周りの解剖図をみると総腸骨動脈→内腸骨動脈→子宮動脈へと血流が行き届くことで、子宮内へ栄養を送ることができます。股関節の運動を行うことで、お尻周りや内ももの筋肉を使うと血流が脚の方へ向かうため結果的に総腸骨動脈を通して、子宮へと血流を届けることができます。


仰向けに寝た状態で、脚をワイパー運動したり、簡単な足踏み運動をすることが血流を促せる運動として有効だと考えられます。

移植後に不安な場合は、移植までの間に上記のような運動や過去に紹介したストレッチを習慣化させておくことが大事です。


妊娠中はタンパク質と油摂取がカギ!ミトコンドリアを働かせる食生活


子宮内膜を育てるために、子宮内にしっかりと血液を送る必要があります。冷えや筋肉の硬さがあり、循環が悪そうだなと感じる方はこちらの対策を確認しましょう。ポイントは、子宮に届く血管近くの筋肉を動かしたり、腰・骨盤周りのストレッチを行うことです。

タンパク質を摂取してミトコンドリアが働きやすい環境に

卵子の中にはミトコンドリアが数多く存在します。受精して細胞分裂する際に多くのエネルギーを作り出す必要があるためです。このミトコンドリアはタンパク質から形成されているため、しっかりとミトコンドリアを働かせるためにもタンパク質摂取が大事になります。

ミトコンドリアが活性できない状況は、エネルギーを作り出せいないため、細胞分裂が損なわれてしまい卵の成長を妨げることにつながります。


これだけでなく、妊娠維持に欠かせないホルモンの形成にも関係します。

タンパク質を摂取して妊娠を持続させる

ホルモンは、タンパク質がもとになっているため、タンパク質不足だと妊娠を維持するために必要なプロゲステロンが不足する環境になります。牛肉、豚肉などの赤身肉は鉄分・亜鉛も豊富であり、妊娠中に必要なこれら2つのミネラルを摂取できます。

しっかりと食事から栄養をとりいれるためには、浴感で食べることを意識しましょう。よく噛まないことは胃腸への負担につながり、内蔵負担から自律神経の働きを乱す可能性があります。自律神経の乱れは、すなわち血流不良につながりやすいため、上記で復習した血流を維持するための体作りに支障がでます。

仰向けで実施できるストレッチ。腰回りの筋肉の緊張をほどき、腹部から足にそそぐ血管の圧迫をゆるめ、循環が滞りなく行われることを目的にします。


タンパク質が足りているかどうかチェック

タンパク質不足でみられやすい身体所見を参考にして、普段取り入れている食事量で大丈夫かどうかを確認する指標としてみましょう。

  • 皮膚のツヤ、髪のしなやかさがなくなる

  • 歯のトラブルや、筋肉・骨と関係する関節のトラブルがでる

  • 貧血になる

  • 代謝が悪くなる

  • 細菌・ウイルスに感染しやすくなる

特に、妊娠中は免疫力が下がりやすいため、感染症にかからないようにするためにも取り組みが大事です。

妊娠中に良質な油を摂取する効果

こちらのブログで何度も紹介しいますが、それほど大事なオメガ3系の油の摂取。お腹に赤ちゃんがいるときから、胎児の脳神経細胞の形成にもなり、赤ちゃんの栄養源ともなるケトン体。ケトン体は、油が分解せれた後にエネルギーとしてつかわれる際に生成されるものです。

妊娠2ヶ月ころには、赤ちゃんの脳や脊髄などの中枢神経が形成されている時期です。妊活をされている方は、体作りとして取り入れていた良質な油の摂取を継続していくことをおすすめします。

栄養を吸収するためのコンディショニング

これまでタンパク質や良質な油の摂取の目的についてまとめました。他にもビタミンD、B、葉酸などのビタミンやミネラルを摂取することも大事なことを伝えています。食事から得られる栄養を吸収しやすいように働きかける、内臓を整えるための深呼吸や妊娠前の内臓コンディショニングもあります。

胃腸をリラックスさせる深呼吸

腹式呼吸を行うことで、みぞおちあたりの腹部を意識して柔軟性を整えることができます。腹式呼吸に関わる横隔膜や下部肋骨の硬さがあると、子宮が大きくなってくる際に胃の配置位置が変わるスムーズな動きが引き出せなくなります。

その際に、胃の負担が強まり、つわりの辛さがでやすくなると考えます。簡単に取り入れられる深呼吸をおさらいしましょう。

  • 両手を体のわきにおき仰向けに寝る(体勢におうじて両膝をたてたりしても◎)

  • 下部肋骨まわりが膨らむように鼻から息をすう

  • 口から細長く、長めに息をはく

  • 5回ほど実施したら、手をバンザイにする

  • バンザイ状態でわきあたりがのびていることを感じ深呼吸を5回実施する


肝臓と胃腸を整えるコンディショニング

深呼吸はご自身でも実践できる方法であり、徒手的に誰かの手をかりて整える方法ものが内臓コンディショニングです。特に、肝臓や胃を整えることは大事。タンパク質や脂肪の分解、合成や肝臓、胃が大きな役割をもっているため、働きやすい環境づくりが必要になります。

私が行うコンディショニングでは、肝臓や胃のまわりの腹部や背部にある筋膜の硬さを確認しほぐすことで内臓が働きやすい環境にすることを行っています。また、それぞれの臓器のしなやかな動きを引き出せるように直接的に体表から整える徒手療法も行います。

ご興味がある方は、こちらの公式Lineからコンディショニングについてお問い合わせください。いままでご相談いただき妊娠されたママさんには、体の様子を評価して、ほぼ内臓コンディショニングを行って環境づくりをしています。

まとめ:血流を整えて着床しやすい環境をつくる

今回の記事では、生殖機能について学び、子宮内膜を成長させるためにはどのような対策をするとよいかについて触れていきました。

  • 生殖機能について

  • 子宮内膜と血流の関係

  • 子宮内膜を育てる子宮温活エクササイズ

今回の記事で、ステップ5すべてをまとめました。細かい内容については、今後まとめていきます。取り組むやすい内容として、5ステップを歩んでいきましょう。


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