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食べる!妊活 海苔で補うちょいたし栄養法

旅先の旅館の朝食に必ずと言っていいほど登場する海苔。お弁当のわき役、巻きずしやおにぎりにも欠かせない海苔は、私たち日本人には昔から身近な食材のひとつですよね。

海苔をはじめ海藻類は「海の野菜」といわれています。野菜が土の栄養を受けて育つように、海藻類は海の栄養を受けて育っているからです。

 

一回に食べられる量は僅かですが、実は妊活力を上げてくれる栄養がたくさん詰まっているんですよ。

焼き海苔の栄養

手軽に手に入り調理しなくても食べることのできる海苔ですが、カルシウムや鉄分、カリウムなどのミネラル、βーカロチン、ビタミンB群の葉酸、ビタミンC,などのビタミンや食物繊維、ヨウ素が豊富に含まれています。

赤ちゃんの脳や神経の形成に不可欠な葉酸

ビタミンB群の中の葉酸が胎児の脳の発育や神経の形成に重要な働きをすることはご存じの方も多いですよね。

厚労省では「妊娠を考えている女性は1日400㎍の葉酸をとるべき」と推奨しています。不足すると神経管閉鎖障害という先天性異常の原因になるリスクが高くなります。この脳の神経は妊娠6週目あたりで完成すると言われています。このころは、まだ生理が遅れているけれど・・・妊娠しているのかなあ・・・という頃なので、赤ちゃんを望まれたらまずは葉酸は外せない栄養素ですね。

葉酸とビタミンB12で赤血球が作られます。貧血の予防になります。赤ちゃんを授かるには、血液検査でヘモグロビン値が正常値範囲でも、体の中の血液銀行のなかにもしっかりと貯血できていなければなりません。貯血できているかどうかは、フェリチンの値を測ってもらえればわかります。

細胞の老化を予防する抗酸化作用のβーカロテンとビタミンC
β-カロチンは体内でビタミンAに変わります。

子宮内膜を整え、妊娠初期の胎児にも大切なビタミンです。また、ビタミンCと同様に抗酸化作用があるので細胞の老化つまり卵子や精子の老化を予防してくれるのです。

海苔の成分の約40%はタンパク質

市販されている板海苔1枚(約3g)ですが、海苔1枚には牛乳1/5本分、卵1/5個分のタンパク質を含みます。

これは、ちょっと意外ですよね。

甲状腺機能をアップしてくれるヨウ素が豊富

ヨウ素は体内で甲状腺ホルモンを生成するのに必要な元素です。

甲状腺ホルモンは胎児の知能の発達や、身体の発育に関わるホルモンです。甲状腺ホルモンに軽度の不足があると流産や早産、胎児の発育などに悪影響を与えるのです。

充分に甲状腺が機能しているかどうかは、クリニックの血液検査でわかりますよ。

カリウムやカルシウムなどのミネラルも豊富

100g中に140mg含まれるカルシウム。カリウムは100g中に3100mgとミネラルが豊富です。

まとめ

他にも食物繊維や不飽和脂肪酸のEPA,タウリンなどもいろいろな栄養素が含まれています。

一度にたくさんの量は食べることはできませんが、ごはんの友として、ちょいたし栄養法。食卓の上に常備して、お食事の友に加えてみてはいかがでしょう。

薬剤師 和学薬膳🄬博士  森川彰子


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