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不妊治療のやめどき

不妊治療にエントリーして一番難しいのは、いつそれをやめるかということです。

おおまかな言い方をすれば、不妊治療に100人エントリーすれば、半数は一般的不妊治療(タイミング法人工授精)で妊娠できると思います。しかし、体外受精などの高度生殖医療に進んでも、赤ちゃんが授からなかったというカップルも多いのです。

私は、体外受精にエントリーして10回以上も体外受精をおこない、本当に大きなお金を使ってきたカップルをたくさん見てきました。中には「それでもあきらめきれない」というカップルもいます。「あと1回挑戦すれば赤ちゃんが授かるのではないか!?」と思ってしまうわけです。

体外受精はギャンブルのようなものです。

それは医療費が大きいにもかかわらず、成功率が低いというだけではありません。ギャンブル同様、なかなかその場から退場できない現実があるのです。

そうならないようにするには、どうすればよいのでしょうか?


私は、「不妊ルーム」に来られる方に、「不妊治療のみならず子どもを持つということは、ファミリープランニングとしてではなくライフプランニングとして考えてください」と、アドバイスしています。

ですから、最初に年齢なども考慮して、自分たちはどれくらいの期間、そして治療にいくらお金をかけることができるのか、前もって計画を立てておくことが大切だと思うのです。

医学的、生物学的な側面からは、

1.女性が43歳に達したとき
2.体外受精を5回受けても一度も妊娠できなかったとき
3.生理中のFSHの値が25以上になったとき
4.夫婦で不妊治療に対する考え方に開きが出てきたとき

などといった時点が、不妊治療のやめどきだと思います。

また、統計的に、不妊治療を2年間おこなって妊娠できなかったカップルは、それ以上不妊治療を続けても多くが子どもを授かっていないという報告もあります。

不妊治療にエントリーしてしまうと、頭の中は妊娠のことでいっぱいになりがちですが、子どもがいない人生というものをプランニングしてみることも大切かもしれません。

みなさんのまわりにも「不妊治療をやめたら妊娠した」というカップルが多くいませんか?

不妊治療をやめたあとは開き直って、自然の流れにまかせてみる。神のみぞ知るといった心境になれば、不妊治療からもリタイアできるのではないでしょうか。


【妊娠のコツ #7】


不妊治療をやめることは、妊娠をあきらめることではない。


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