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婦人科のドアをノックする前に

「妊娠力」があるのに、
その力を十分に発揮できていないために、
妊娠しないカップルがたくさんいます。

そもそも私は不妊治療を否定するつもりは全くありません。

たとえば、卵管が両方とも完全に閉塞しているのなら、
自然妊娠は物理的に不可能です。

このような方には、
速やかに信頼できる不妊治療の先生を紹介しています。

「不妊ルーム」へカウンセリングを受けに来られ、
産婦人科医の専門的な治療が必要であると判断して、
紹介状を書く方は大勢います。

こうした大前提をふまえた上で、
不必要な不妊治療は避けるべきだと言いたいです。

「不必要な不妊治療」という言い方は多少誤解がありますが、

  • 基礎体温表に見向きもしてくれない医師

  • 子宮卵管造影の設備のない不妊治療

などを指します。

そして、不妊治療のドアをノックする前に、
妊娠について「複雑」に考えないようにしましょうと、
アドバイスしたいのです。

知識をたくさん詰め込んで、
不妊博士にならないように注意しましょう。

大切なのは知識ではなく、
リテラシー(知恵)を身につけることです。

このことは、
不妊治療を行っている方にも、
これから不妊治療にエントリーしようとする方にも、
頭の片隅に置いておいてほしいと思います。

妊活や不妊治療を続けていてもなかなか妊娠しない場合は、
セカンドオピニオンがブレイクスルーになったりします。

先日も体外受精を9回行い、移植を4回行っても妊娠できない人が、
私が紹介した医療機関で1度の体外受精で妊娠しました。

レールのポイントの切り替えが不妊治療では本当に大切なのです。

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