権力が欲しい! 絶対的権力がほしい! ~権力がほしい人間についての雑談~

権力。それはとても甘美な響きだ。
なぜわたしは権力が欲しいのか。それはみんなに褒められて、あがめられるのがうれしいからであり、そして気に入らないやつは叩き潰すことができるからである。
 
・なんで議員になりたいんだろう?
わたしはずっと疑問だった。どうして不遇なのに、総理になれないのに政治家なんてやってるんだろう? 当選するためにあそこまでがんばるんだろう、と。
もちろん、生活が懸かっているというのはある。
日本の国会議員は年収2000万、政務活動費や文通費もあり、与党ならモチ代(おもちはおいしいから食べたいのは仕方がない)も加わり、JRを無料で乗り放題! 自分の政治団体に寄付すれば税金も安くなる!
こんなおいしい思いをするために苦労するのは当然じゃないか、それはよくわかる。だから特権狙いの小賢しい世襲議員を排除するために議員特権をなくして、政治をちゃんとやりたいひとができるように体制転換すべきだとわたしも思う。
国会の大掃除、議員の総入れ替え、新しい議員による革命が必要だ!
しかし、それだけの特権を持つ議員も大多数は政党の下っ端扱いだ。
政党の下っ端としてこき使われることのなにが楽しいんだろう?
「2番じゃダメなんですか?」
ええ、もちろんダメです。
小選挙区では2番も最下位も同じだから。でも、野党第1党ならいいのかな?
 
・官僚を目指す東大生が減ってる理由
特に気になるのは官僚出身の議員たちのモチベーションだ。
昔は東大法学部卒、元官僚の総理大臣がたくさんいた。でも、いまは? 鳩山以来東大卒の総理大臣はいない。東大法学部だと平成の初期までさかのぼらないといけない。
官僚不人気はこういうのもあるんだろうね。仮に議員になっても世襲議員どものおもりをさせられて、当選を重ねてなんと大臣に到達できればといったところ。でも、自民党では当選回数主義。5回当選しないと大臣になれないから、できるだけ若いうちに国会議員に転職しないと……。
東大出ても権力取れないなら、官僚になっても仕方なくない? 東大生がそう思うのも当然だろう。
もっと若くて優秀な議員や大臣が増えたら面白いと思うんだけれどね。
 
・やっぱり絶対的権力がほしいよね!
最近思う。いわゆる公的な仕事が割に合わないなって。
公的な仕事って別に給料とか、安定とかが欲しいわけじゃないんだよ。偉そうにしたいんだ。なんか偉そうな看板があって、自分がその看板の顔になる。
要するに見栄だ。見栄が大事だ。
資本主義ではとにかく金金。金があれば権力は手に入るし、成功者なら評判も手に入る。だからみんな金を求める。
でも、もし金で権力や評判が手に入らなければ? 誰も本気で金を稼ごうとしないよね。
アメリカが最も成功した資本主義国になったのは単純。金持ちがすべてを手に入れる国だから。だからアメリカンドリームという神話が語られる。成功者は崇拝される。有罪になっても、ドナルド・トランプは大統領候補。
日本は最も成功した社会主義国として、権力は金とは別の学力というものによって決められていた。だから、東大法学部があり、東大に入りたかった。すべては権力を手に入れるためだ!
いまの日本は魅力的ではない。特に若者にとっては。金を手に入れても、東大を出ても、選挙に勝っても、本当に欲しいものは手に入らないんだ。
そう。ほしいよね、絶対的権力が。
 
次回は絶対的権力について話そうかな。

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