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日記 2024.1.14(日) とんど焼き/お父さんと電話/正月気分一区切り

布団の中はぬくぬく、外はひえひえ。寝返りをうつとカラダが少々いたい。昨日の畑仕事がやっぱり応えているようだ。
7時半に起きてお母さんはすぐに今の気温を教えてくれる。マイナス8度。今朝は今季最大の寒い朝のようだ。
今日はとんどの準備をしてお昼から火を付けるのだそう。わたしも何十年ぶりかに参加してみることにした。

畑仕事の疲れを背負ったまま朝の支度。9時にはとんどが開催される田んぼに集合する。
玄米ご飯を炊く圧力鍋のしゅるしゅるの調子が気になって引っこ抜いたらばらけてしまう。バネが外れてしまった。こんな時に何をやってるのか。あわてて直そうとネットでバネの戻し方を検索しながらやってみる。時間があれば楽しい作業なのだけれど。お母さんは諦めて炊飯器でご飯を炊こうとするが、無理やり直して圧力鍋に火をつける。ほとんどギリギリの時間、お味噌汁をずずっと飲んで大判焼きを半分こしてお母さんと食べてもう出かける。猫舌のお母さんはほとんど食べられずだった。ごめんね。

到着するともうすでに竹を切って運んでいる最中。お母さんとわたしも傍に車を停めて一緒に竹を運ぶことにした。

とんどに使う竹を運ぶ。

長い大きな竹を2本持って引っ張っていく。みんなで道路に並んで竹を運ぶ姿がすごくいい風景。心が躍る。朝の澄んだ空気の中で気持ちもよくて最高だ。
会場に到着してあいさつをしつつ引き続き作業を手伝う。竹を何本か束ねて重機を使って起こしていく。みなさんは慣れた作業のようだけれど、危険を伴うので丁寧に慎重に。竹が倒れたりすることもあるのでお焚き上げが完成するまでは一定の緊張感が常に漂っている。
こんなふうに地域の人が集まってみんなで何かひとつのことを行う行事がわたしは昔から大好きだった。

完成。

完成したお焚き上げの姿は圧巻。高さがあってかっこいい。
作業は2時間で終了。いつまでもお焚き上げを見ていたいような気持ちになりながら一旦帰宅した。

どんど焼きは13時から。朝が早かったので眠たい。ちょっと休憩したり、ご飯を軽めに食べたりする。今日は本当に天気が良くて、どんど焼きではそんなに厚着しなくても良さそうだ。

13時前には会場について、まさに今火をつけるところにも遭遇できた。まだほんの数人しか集まっていない中で勢いよく燃え上がっていく竹。膨張した竹がパンパンと大きな音を立てて破裂する。燃え方もめちゃくちゃかっこいい。

ぼんやりと竹が燃えていくのを眺めてそろそろお焚き上げが倒れそう。倒れた方向にその年に赤ちゃんが産まれると聞いたことがあるけれど、倒れた方向が弟の家の方向でお母さんが喜んでいた。

火が落ち着いてきたら、いよいよお楽しみ。お酒やお餅を焼いたりみかんを焼いたり。どんど焼きのお餅はすすがついたものが良いらしい。家族の無病息災を願いしっかりと焼いていく。
それにしても火のそばはすごく熱い。お餅をひっくり返すにも後ろ向きで近づかなくてはならない。焼いたお餅が美味しそうで思わずぱくり。近所のおじちゃんのお餅はやっぱりひと味もふた味も違う。お母さんと分けっこしながら、美味しくてたくさん食べてしまった。

焼き上がったお餅を持ってさっと帰る方も多く終わりはなんだかさみしい雰囲気。朝早かったのもあってわたしもお母さんもちょっと疲れてきてぼーっとする。持って行ったものが焼き上がったので私たちも帰ることにした。
家に帰りお父さんにとんど焼きの餅とみかんを少しずつ届けることに。出発前に2人して10分ほど沈黙。わずかな時間だったけれどすっきりとした。

病院に着いてわたしはいつも通り車で待っているとお父さんから電話。何を思ったのか、わたしに一目会おうと面会する気でいたらしい。面会者は2名でお母さんと弟のみと当初からの決まり。もちろんダメですと言われて病室に戻ってきたと言うことだった。退院も決まったしわたしに会いたかった気持ちは嬉しい。
しょんぼりお父さんとテレビ電話で話す。またすぐに会えるよとなぐさめる。しばらく話をして明日は早いんだからと電話を切った。

まだまだ食材がたくさんあって買う必要はないのだけれど、今日は帰りにお刺身を買う。とんど焼きの餅と、お母さんがずっと作って欲しいと言っていたそば粉のガレットも作ることにしていたのでなんだか変な組み合わせだけれどいいのだ。
今日は早めに家に帰り、お風呂も早めに済ませる。荷物の準備も大体済んだのでお母さんの準備を手伝ったり、掃除したりもしたい。布団はフェイントで今日干しておいたのでよしとして、掃除機をかけてお風呂に入りながらお風呂も少し洗っておいた。

お母さんの準備を終えて23時には布団に入ることができた。とんど焼きを終えて一区切り。わたしのお正月もいよいよ終わり。
明日は慌てることなく朝を迎えられそうなのでほっとして眠れる。

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