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日記 2024.1.2(火) 正月準備完了/ドライブ/家族のかたち

2024年の表記にまだ慣れない。
今朝は8時ごろに目が覚めた。よく眠ってすっきりとした目覚め。昨日の満足感がまだ続いている。

正月に心配なニュース。このところテレビをほとんど観ていないし携帯も置きっぱなしのことが多いので、お父さんやまいちゃんからのメッセージで知った。親戚からも知らせが入ったけれど関西もめまいがするような揺れだったとのこと。これ以上被害が広がらないことを祈るばかりだ。

昨日までは掃除に料理にとしばらくばたばたとした日々が続いたけれど、今日はお母さんも予定はないのでゆっくりできる。間に合わなかったお正月準備や掃除をしたりしよう。

今朝はお雑煮。昨日のブリのお汁に大根を加えた。いくらを挟んだかまぼこも添えていただきます。ちょっと残っていた長芋も擦って入れたらとろりと美味しかった。お餅は近所のおじちゃんがグループで作っているものを毎年買っている。しっかりと伸びて美味しいお餅。お正月はやっぱりお雑煮が食べたい。我が家のお雑煮は丸型の煮た餅。以前、関東風の焼き餅も試してみて香ばしくて美味しかったけれどお出汁の薄色のお汁にはやっぱり煮た餅がよく似合うなとも思う。

朝ごはんを食べてしばしぼーっとする。無職の日常に近い朝を実家でも味わう。でもそのうちそわそわしてきてお母さんのボタンの取れたベストにボタンを付けたり、穴あきカーディガンのダーニングをしたりする。その間はお母さんと楽しく座っておしゃべりしたり、ストレッチをしたり。ゆっくりとしたこんな時間がありがたい。

お餅の腹持ちはすごいもんでお昼を過ぎてもお腹が減らない。動いてないからかと床の間のお花を飾ったり、紙袋の溜まったものを整理して処分したり、新聞やダンボールの溜まったものをまとめたりする。干支の飾りも辰に替えてお正月準備がようやく完成した。

15時くらいにようやくお腹も空いてきてお昼ご飯にする。と言っても、昨日のお料理の残りをお皿にとって食べるので準備もなし。毎年おせちはお正月を過ぎて一品ずつ出来上がっていくのが我が家のスタイルだったけれど、今年は1日で一気に出来上がった。お昼ご飯どうしようとか、夕飯を作るから早めに帰ろうとかそういう心配がまったくない。おせちを数日かけて食べるってすごく楽なのだなと初めてわかった。

夕方になってからゴミステーションに資源ごみを持っていきがてらお母さんとドライブ。今度人を連れて行く場所への道順を確認したいという。カーナビやGoogleマップを使いこなす母ではないのでこういった下見みたいなことをすることはよくあるようだ。途中、町内の懐かしい通りを通る。友だちの家が何軒かある。あの子は元気にしてるかな、部屋に電気がついているな。大学生の頃よく遊んでもらった友だちたち。わたしは昔から男友達のほうが気が合う人が多かった。学生時代の暇な夏休みや冬休みにはいろんなところへ連れて行ってもらったりしたなとお母さんに話す。あの頃は実家に帰っても昼間も夜も、出かけてばかりいた気がする。家族で過ごす時間を大切にするようになったのは働き始めてからだと思う。

道の確認ができたので引き返して帰る。すっかり陽は落ちて暗くなっていく。家に戻ると車庫のほうからぴょんぴょんと動物が跳ねて逃げていく。野うさぎだ。車のライトに照らされて逃げていくうさぎが可愛くて2人で見えなくなるまで目で追いかけた。

真っ暗な家に灯りをつける。ただいま。お母さんと、お腹が空かないねと笑う。先にお風呂に入ることにしてお湯をはる。早めにお風呂に入るのは久しぶり。今日はお母さんが先にお風呂に入る日。先に出たお母さんが夕飯の準備をしてくれている間にわたしも入る。夕飯前のお風呂もいいな。

夕飯は早く食べたほうがいいものを平らげることに。巻き寿司は明日のお昼でなくなりそう。刺身を食べ切ってしまえばあとは保存が効くものばかりだ。ちょっと味が違うものが食べたいのと色が変わり始めていたのでブロッコリーを茹でてマヨネーズで食べたら美味しかった。刺身も今日はゆず醤油で食べてさっぱりといただく。

どうしても残ってしまったブリの切り身2切れは明日のお雑煮に入れることにした。毎日こんなにご馳走でしっかりと肥えそうだ。お母さんは一年に一回の大盤振る舞いだからとご馳走を前に楽しそうにしているのでまあいいか。
わたしとお父さんはこういったことはできないタイプなので、お母さんに楽しませてもらっている気がする。

友だちと遊ぶほうが楽しかった時代、まだじいちゃんばあちゃんが元気だった。せっかく実家に帰ってきているのに、家族の時間を持つことを大事にできなかった。
そのうちじいちゃんが施設に入ったり、ばあちゃんも施設に入ったり、弟とは休みが合わなかったりと家族が散り散りになっていった。みんなで過ごせる時間は意外と少ないと変わっていく家族のかたちが教えてくれた。
かつてささやかな時間を大事にできなかった後悔を抱えたまま、家族の何気ない出来事のひとつひとつを拾い上げて大切にしてみたいと思う。

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