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日記 2024.6.22(土) 湧き上がる気持ちを膨らませていく。

土曜日。やっと一日休むことができる。やることは変わらない、起きる時間も変わらない、それでも気持ちはまったく違っている。

昨日ようやく下処理を済ませてらっきょうを漬けた。らっきょうとかぶるくらいの水に対して3%の塩を入れて作るレシピでやってみる。本来らっきょう漬けは塩とらっきょうだけでちゃんと乳酸発酵して甘酸っぱくなるらしいのだけれど、カビてしまう可能性もあるから心配な場合は水を入れてあらかじめらっきょうがすべて水に浸かっている状態からスタートするといいとあったのでそうしてみた。漬けてすぐにもう泡が出てくる。らっきょうの菌の力がすごい。大好きなガラスの容器に漬けたので毎日観察しながら一年後を楽しみにできるだろう。まだIKEAで買った保存瓶がいくつかあるので、また梅を買ってきてつけてみたい。

今日は頭がぼーっとして、携帯の文字を読むのもままならない。まだ思考は戻ってこず。考えずに動いている方がいいかもしれない。完成したザワークラウトを瓶に移す。もう次を作っておきたい。塩も買わなくては。買い出しに出るか。さて今日は何がしたいかな。洗濯物を干して外の気温を確認する。暖かくなりそうな気配を肌で感じる。肌の感覚とにおいの感覚をわたしはすごく大切にしている。

お母さんが送ってくれた荷物の中に新しい番茶が入っていた。いた、というかこの荷物は自分で詰めておいたものを送ってもらったのだった。旅行で行った量り売りのお店で買ってもらった番茶を半分もらった。もうどこのなんという番茶だったか忘れてしまったのだけれど、旅先で番茶を買うのも楽しいと思った。

午前中はまだ病み上がりという感じ。一度起きて家事を済ませたらすこし横になった方がいい雰囲気になってきた。お昼ご飯は何にしようかと考えながら30分ほど眠る。ぱちっと起き、そうめんを茹でて食べることにした。1.5束をさっと二分茹でてみる。梅干し、オリーブオイル、実ざんしょうのしょうゆ漬け、塩こしょう、なんだかわからない味付けで食べてみる。風邪の治りかけで鼻がつまって味は遠い。しかしつるつるのそうめんの食感は気持ちがよくてぺろりと食べられた。

食べられれば元気が出る。活発には動けないかもしれないけれど本屋に行きたくて一番近くの大きい本屋さんのある街へ出かけることにした。この街には古本屋もあるし、大好きな八百屋さんもある。八百屋さんでは大きな大きなスイカがカット売りで安かったので迷わず買った。大きいのに280円、うれしい。とうもろこしも茹でたてぷりぷりで美味しそうなものを買い、あとはブロッコリーも。ブロッコリーを蒸してぼりぼり食べたい。いまはとにかくシンプルに素材を食べたい気分なのである。

古本屋さんをみたりしてからビルの中にある大好きな小さな喫茶店へ。前回は振られてしまったし、休みの日に来てしまうことも多く、久しぶりに入ることができて嬉しさのあまりコーヒーと、ショートケーキも注文してしまった。遠くの味を注意深く感じ取りながら食べる。ふわふわで美味しかった。席が空けばすぐに埋まるような人気のお店。ひと息ついたらもう立ち上がることにする。古本屋さんで気になった本を買った。

帰りは歩いて帰った。途中の公園で買った本をすこし開いてみる。やさしい文体にこの方の人柄を想像してほっとする。今日も風が強かったけれど上着を肩からかけていたので全然寒くならなかった。しばらく夕方の気持ちのいい空気を感じてまた歩きだす。歩いて40分くらいの道のりをとぼとぼゆっくりと帰る。歩き疲れたけれど、だんだんと体は元気になってきているように感じる。

買ってきたスイカは冷やして半分食べた。とうもろこしも野生的にかぶりついて食べる。絵を描きたい気持ちが戻ってくると同時に、なにか作りたい気持ちが湧き上がってきていることに気づく。来週木曜日は楽しみで仕方ない寺尾さんと坂口さんのライブがある。お気に入りをぜひ着ていきたいと思うけれど。いい生地が見つかるのであれば自分で作ってみたいと思い始めてきている。と言っても間に合うか、どんな形にするか、分からないけれど考えることが楽しい。寝る前に布団の中でどんな形がいいだろう、いま一番着たい形ってどんなだろうとあれこれ画像を検索してみる。楽しい。楽しい。やってみたい。

湧き上がってくる気持ちをふくらませてみよう。

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