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日記 2023.11.21(火)

6時ごろに目が覚める。生理の影響か、呼吸が浅く少しくるしい目覚めだった。携帯をみてうとうととしかながら少しずつ目を覚ます。

お気に入りのル・トリコチュールのガンジーセーター、先日甘いカフェラテをたっぷり浴びてしまった。今日はそれを洗って干すことにした。大好きなニットも自分で洗い、お手入れしたい。バケツにぬるま湯を入れてニットを浸す。ヒノキのいい香りの洗剤を入れて猫がふみふみするように押し洗いをして少しおいておいた。大雑把な洗い方かもしれないけれど、今のところ問題なく洗えているのでいつもこの方法で洗っている。
コートでもなんでも、やっぱり水に浸けて洗いたい。自分で洗うと、洗った事実を確認できているので、次に着たときの気持ちよさをより実感できる気がする。
気持ちよいついでに、床を水拭きして埃をとった。埃も目に見てから拭くので、拭き上げたあと隅々まできれいにしたと分かる。埃は見てみぬふりをしていると、あとからずっと気になったりするので、見つけたらその場でさっと拭くようにしたい。
自分で洗う、自分で拭く、できることはなんでも自分でする、これはわたしのモットーであり、おもしろいことや新しいアイデアを見つけるために大切な行動のひとつとなっている。

元々掃除はめんどくさい、とあまりこまめにしていなかった。埃が見えても少しならそんなに気にせずに過ごしていた。友だちが遊びに来る前の日だけ大掃除の日と設定し、隅々まできれいに掃除をしていた。その時は友だちが遊びに来てくれることで掃除をするきっかけができ、大変ありがたかった。

掃除が好きになってきたのはいつ頃だろう。実家の片付けや友だちの家の掃除が楽しいと思うようになってからかもしれない。わたしの部屋よりももっともっとすごいワイルドな部屋もたくさんみてきた。
片付けてもすぐにまたぐちゃぐちゃになるのはどうしてなのだろう、と考えるようになったのが掃除への興味の始まりかもしれない。そもそも掃除がめんどくさいというわけではなく、掃除についてゆっくりと考える時間を持てなくて適当になっていただけなのかもしれない。

掃除のあとでフリマサイトの出品とピアノの練習。毎日、携帯やiPadで簡単に弾く方法はわたしには合っているようだ。コーヒーを淹れて、飲みながら、少しの間だけでも鍵盤を叩いて自分で音を出す。こころがほっとする。ピアノの音がすごく好きなのだ。

お昼ご飯はカレーが食べたかった。でも外で食べる気持ちにはなれなくて家にある野菜たちをたっぷり使って味噌バターの汁を作った。カブの茎、皮はかたいので小さく刻んで入れたらしっかりとカブの味が感じられて美味しかった。こんなにわたしを喜ばせてくれるのに今まで捨てていてごめん、と思う。カブ、にんじん、玉ねぎ、しょうが、豆腐にオートミールを入れたのでボリューム満点の昼ごはんになった。ブロッコリーもそろそろ食べ切った方が良さそうだったので汁の上で蒸してみた。マヨネーズに醤油麹を混ぜてディップして食べてみるとものすごく美味しくて踊りたくなる。自分で作ったもので気分が上がるとほんとうにほんとうにうれしい。外へ食べに出かけなくてよかった。しあわせな気分で午後を迎える。

換気している窓から入る空気は冷たいものの、よい天気だ。そよそよと風になびく洗濯物たち、たっぷりと陽射しも浴びて気持ちよさそう。本を数冊持って、喫茶店へ行きたくなった。今日はほんとうは朝から喫茶店へ行こうと思うのだけれど、午前中はすることが多い。ご飯もうちで食べたいし、そうなると喫茶店に行くのはやっぱりどうしても午後となる。お目当ての喫茶店は駅前にあるチェーンのお店。みんなお茶したい時間だったこともあり店内はほとんど満席だった。諦めて素敵な食器や台所用品が売っているお店で保存容器とさらしを吟味した。結局それらは買わずにコップも洗いやすいねじれたタワシを自分とお母さん用に2つ買った。
インナー用の長袖Tシャツも買いたかったのを思い出して買いに行った。ドーナツ屋さんが近かったのでテイクアウトでカフェラテとドーナツをひとつ買った。カフェラテを抱えて後ろを振り返ると、年配の男性がにこにこしながら店内の様子やわたしのカフェラテをみている。これからドーナツを買われるのだろうか、わくわくした表情だった。それを見てわたしも思わず笑顔になりしあわせな気持ちになった。会話をしなくても、笑顔ひとつで人をしあわせにもできるんだな。
陽射しの下は暖かいし、靴下にカイロを貼っているので、公園で休憩しよう。歩いていると、公園の近くの会社の前に、"ご自由にどうぞ"の箱が置いてあるのを発見した。こういうものに弱いわたしは立ち止まり見てみる。店舗の入り口の上にお店のロゴ入りの布の雨避けがついていることがあるが、そのテント生地のはぎれのようだった。きれいにカットしてあるのと、発色が良くて何かに使えそうだと思った。悩んでいると自転車で通りかかった女性も箱をのぞいて吟味し始めた。ブルーと黒のはぎれを持ってわたしは先に立ち去った。やっぱりもう少し欲しいと思って引き返した時には箱の中はもう生地は残っていなかった。

紅葉が進み、紅葉樹がきれいに色付いている公園。生地の使い道はまだ浮かんでこない。お父さんにも写真を送り、使い道を考えてもらうことにした。特にないなぁ、ごみになりそう、という返事。ごみ拾いの先輩であるお父さんにごみになりそうと言われると、ほんとうのごみになってしまう。なんとか使い道を考えてみたい。

家に帰り洗濯物を取り込み、洗っておいた使わなくなったトートバッグをピンキングバサミで丸く切っていった。ミツロウの粒をのせてミツロウラップを作る。買ってきたミツロウをほとんど使い、生地もあるだけ使って作った。たくさんできたので満足した。カスありのコットン生地だったのでとても良い雰囲気のミツロウラップができた。

テント生地の表面はおそらく防水だと思うので、トートバッグを作ってみようかと思う。発色のきれいな青も黒もどちらも雰囲気がよい。さて、わたしのミシンで縫えるかどうか。明日早速縫ってみよう。よいものを拾ったぞ。

今日はお昼を外で食べなくて、喫茶店が満席で、よかった。一見マイナスな出来事がすべてうまく作用してよい1日となった気がする。


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