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日記 2024.1.16(火) 狭さに慣れない/閉店延長/本屋のない街をつくらない/今心がときめくこと/ひとりの生活

ひとりの生活に戻った。ものがないガランとした部屋に引っ越してきた日のようなにおいのお風呂。こんなに長く家を空けたのは大学生の頃以来じゃないのかな。昨日は帰ってから玄関を開けて思わず、こんなに狭かったっけと思ってしまった。狭さに慣れずにまだいろんなところにぶつかる。

昨日は湯たんぽをして寝た。いない間に随分とこちらも寒くなったようで、毛布に寝袋布団だけでは寒いかもしれない。湯たんぽの暖かさに実家を思い出す。湯たんぽは毎日用意してみよう。ちょうどよい巾着袋も作ってみたい。

長い長い正月休みだった。でもこんなに休んでよかったとも思った。日課のおかげで自分の時間と、誰かと過ごす時間のバランスを取ることも少しずつできるようになってきたかもしれない。2日絵を描くことができなかったので、今日は描きたい。

7時半に目が覚めるけれどカラダが重い。荷物を持って大移動するとどうしても次の日に疲れが出てしまう。今日は認定日でハローワークへ行くので気合いで起き上がる。

荷物がいっぱいで昨日はおにぎりをふたつ買って帰ってきただけだった。郵送で送る荷物の方に食品を入れたので手元にある食材はほぼなし。しまった。棚を開けて念のため何かないかと探すとコンロの下の棚の奥にうまかっちゃんをひとつ発見した。元住人がクリスマス会の時にくれた品だった。やったぞ、これを食べて新宿へ行こう。

出かける前に荷解きをする。面倒くさくて少しずつやろうと思ったけれど、手をつけるとどんどんと片付けてしまった。実家から戻ってきた時の荷解きはやはりちょっとさみしい。

久しぶりにゆっくり座って化粧をする。実家では、5分で終わる化粧がさらに適当になっていた。鏡を見てびっくり、あわててグルーミングをする。乾燥が気になるのでスキンケアをなにか追加しようかと思う。

出かける前に友だちから荷物が届く。昨年、結婚、出産とすてきなお知らせをくれた友だちからだった。東京にいる頃には時々会っていたけれど、地元の市内へ引っ越してからはほとんど会えていない。それでもいつもお誕生日プレゼントを送ってくれたりしていた優しい友だちだ。
元気そうないつものかわいい文字のメッセージと共に届いた品々は彼女らしいすてきなものだった。昨日ポストをみたら、産まれた赤ちゃんの写真入りの年賀状もくれていてほっこりした。今年はいつか会えるかな。

お昼過ぎに靴を磨いて外へ出る。冷たい北風。今日のような日でもやっぱりキルトのアウターはまったく風を通さない。7,300円、いい買い物だったなと思う。磨いたばかりの靴もきれいで、歩く度に気持ちがいい。

駅に向かう途中に閉店したであろう本屋を見てみるとなぜか営業している。閉店日を見間違えたかなと店の前の貼り紙をみると、閉店延長のお知らせとある。いまのお店は閉店されるものの、街から本屋がなくなるということを懸念して同じ場所で営業してもらえる書店を探されたこと、無事に次に営業される書店も決まり、そちらの営業が整うまで引き続き営業されること、元々いらっしゃったスタッフの方のほとんどは新しい書店で働かれることが書いてあった。閉店が決まってから、年配の方が本屋さんがなくなったらどうしたらいいのと言われているのを何度か聞いた。素敵な出来事になんだか嬉しくなった。

ハローワークで3時間くらいどっぷり話を聞いてきた。希望の職種とか、どんな資格が必要とかまだまったく何も見えてこない中ただただ話を聞く。離職票の手続きもまだ何もされていないようだ。何にも決まっていないし決まらないからなかなか具体的なところが見えてこない。つかれた。

帰りに、おばあちゃんが編んだニットベストのボタンを付け替えることにしてオカダヤへ寄る。こういうことは大好きなので楽しく色や形を合わせてみる。絵を描いているおかげなのか、以前よりもボタン合わせも楽しくできるようになってきた気がする。これしかないというボタンを見つけて5つ買った。990円。お母さんからもらった登山用パンツの裾が漂白剤で色抜けしていて、補修できないかと布用ペンのコーナーにも立ち寄る。微妙なカーキなのでやっぱり色を合わせてみないことには始まらない。肝心のパンツを忘れたので今度持ってくることにした。

コスメコーナーをみたり駅ビルで洋服をみたりしても、以前のようにときめかなくなってきている。さみしいけれど、わたしの居場所は都会にはないとはっきりと感じている。都会の空気に疲れて家に戻る。お腹が空いた。

帰りに純米酒粕を買って帰った。前回買った酒粕は醸造アルコールが添加されたもので、今回は純米酒粕というものを買って違いを見てみることにする。
オカダヤへ行ったり、食品を吟味したりすることのほうが、駅ビルで洋服を見るよりも今のわたしにとっては楽しいことのようだ。

家に帰りほっとする。それにしても疲れが取れないのでIWGPの続きをTverで観て休憩する。
帰る前の日に送った荷物が届きそれらを整理しながら観た。当時衝撃を受けたこのドラマは、今観てもすごくグッとくるものがある。弟と一緒に観て2人でハマったのを思い出す。弟と聖地巡礼もしたっけ。

ひとりきりにもまだ慣れなくて少しさみしい。明日はお母さんに電話しよう。

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