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日記 2024.5.17(金) 初めての額装。

昨日は夜寝るまでずっとあたまが重かった。今朝はお父さんもリハビリがないから7時半過ぎ、すこし遅めに起き上がる。いつのまにか早起きに慣れた。実家では朝が早いとその日にやらなきゃいけないことも無理なく終わらせられる。夕方、夕飯の支度くらいまでくるとリラックスしながら、窓の外の鳥の鳴き声に耳を傾けながら穏やかに過ごすことができる。昼寝をしようかなと思うけれどしなくてもふぅ、とひと息入れるだけで一日中動き回ることができて、22時には眠たくなる。

朝ごはんの準備はお母さんが整えてくれていた。わたしは起き上がってすぐに洗濯物を干すのを手伝う。朝から暑くなりそうな空気が漂っている。洗濯物はよく乾くだろう。日差しは強そうなので黒ものだけは軒下に干しておこう。

お母さんは毎週金曜日は地域のサロンへ行く日。お父さんに今日の予定を聞いたら空いているとのことなので午前中は二人で買い出しに出かけることにした。お母さんおすすめの道の駅へいく。
お父さんの運転で出かける。田植えシーズンで近所の田んぼには朝からたくさんの人出。草刈り休憩中の近所のおじちゃんを見かけて車を停めてしばしおしゃべり。おじちゃんは猟師さんでもあって、東出さんのYouTubeで観たアナグマは食べたことがあるか聞いてみた。東出さんも言っていたけれど、アナグマの味はなんとも言えない、言い表せないような美味しさがあるのだそうだ。

お父さんの用事も済ませることにして100均へ寄る。隣町の100円ショップ。ここへ来ると田舎の街に100円ショップが初めてできた頃のことを思い出す。じいちゃんは100円ショップが大好きになって出来てから足繁く通っていたっけな。あの頃とほとんど変わっていない建物と色褪せた看板、店内の風景はわたしをあの頃に引き戻してくれる。お父さんの後ろ姿にじいちゃんの面影をみて懐かしくうるっとしてしまった。

お父さんにフレーベルの星の作り方を教えたらどハマりしてしまった。朝から夜遅くまでせっせと星を量産するお父さんが面白い。わたしも作り方を覚えた当初はおんなじように何個も作りたくなってしまったから気持ちはよく分かる。お父さんはフレーベルの星を硬いPPバンドで作っているのだが、ほかの素材でも作ってみたいらしくちょうど良い紙を探してみる。100円ショップには良さそうなものはなく文房具屋さんに寄って大きめの画用紙を2枚買った。

道の駅へ行くためにまた別の街へ。お父さんはずっと座って運転しているとやっぱりすこし首が痛くなってくるらしい。やっぱり温泉にゆっくり浸かりに行ってみたいなと思った。導尿をしているので人と一緒に温泉に浸かることに抵抗があるらしく、湯治場か貸し切りできる温泉を探してみたいと思う。

平日の昼間の道の駅、テラスでは高校生がおしゃべりしていたりにぎわっている。でっかい甘夏が目に入りすぐに買うと決めた。ぐるりとみて回ってお父さんはお菓子を物色。ここにしか売っていない美味しいお菓子があるのだと教えてくれた。隣の野菜市場に移動して野菜を選んでいく。朝一番に行かないと野菜はないと聞いていたけれど、確かにすっからかんの店内。残っている野菜はほとんど葉物だけだった。欲しかったにんじん、キャベツは見当たらないので白菜とびわの葉茶、太いねぎを買った。お昼ご飯のおかずになりそうなものがあれば買ってみたかったけれどピンとこなかったのでお昼ご飯は家で食べることに。帰りは近道するために山道を通る。狭すぎる道幅にどきどきしながら帰った。

12時半過ぎに家に戻りお腹はぺこぺこ。お父さんはすぐに買ってきた画用紙を切ってフレーベルの星作りに取りかかり、わたしは簡単に食べられるお昼をと考えてぶっかけそうめんをつくってみる。そうめんをゆがいて買ってきたキムチと白菜、トマト、納豆、半熟卵をつくってのせて食べた。今日は気温が高かったのでぶっかけそうめんはさっぱりと食べられて美味しかった。お昼を食べ終わって甘夏をむいて食べる。甘酸っぱくて美味しい。
お母さんが帰ってくる。帰ってくるなり甘夏を見るなりこれをむいて欲しいと言う。うちの家族はみんな本当に柑橘が大好きなのだ。甘夏はジューシーですごく美味しくて、買って良かったと思った。

あたたかい日は縁側の椅子に座って休憩するのが最高に気持ちいいので今日もそうする。お父さんの部屋からテレビのワイドショーの音がバンバンしている。お母さんは台所で悩みながら書類を整理。わたしはうとうとするけれど眠らなくても気持ちがいいのでぼんやりする。

夕方日も落ちてきたらみんながごそごそと動き出す。お母さんは気分転換に出かけていき、お父さんは日課の散歩へ。散歩のメンバーが今日からもう一人増えるらしい。

洗濯物を取り込み、お風呂掃除を済ませたらもうお風呂に入ろう。今日はわたしが一番に入る。お風呂の窓を開けてきもちのいい風が吹く。いまの季節だからなのだろうか、早風呂が気持ち良すぎる、と毎日思う。続けてお父さんがお風呂に入り、お母さんが帰ってきたので夕飯の支度をしていく。今夜はお母さんが買ってきてくれたトビウオを塩焼きにして食べる。お味噌汁は作らず、お母さんがサロンのお昼ご飯の残りでもらってきた豆乳スープをいただく。珍しかったからと買ってきてくれたトビウオ。たしかにわたしもトビウオは食べたことなさそうだ。お塩を両面に振り、ローズマリーを散らしてオイルをひいて焼いていく。なんだかすごく美味しそうなのだが。
トビウオはたいへん淡白なさっぱりした味のお魚だった。ハーブを効かせて香草焼きにしてソースやお野菜と混ぜながら食べたら美味しそうだ。骨はしっかりしているので慎重に食べていく。でもやっぱりお魚は美味しいな。大好きな目の周りを食べて、お母さんが美味しかったというからいつもは食べないけれど目ん玉も食べてみたらすごく美味しかった。

洗い物を済ませて明日炊く用の玄米を水にかしておく。お母さんがお風呂に入っている間にほっとひと息絵を描いておく。自分の時間も持てたらもうそれで満足だ。

今日は夕方、額装をお願いしていた絵が届いた。丁寧に梱包された包みをひとつひとつ開けていくとかわいいかわいいお友だちが現れた。シンプルな木の枠の中に絵が浮き上がるように配置されている絵。自分の描いた絵が額の中に入っていることも嬉しいけれど、なによりも描かれた赤ちゃんへの気持ちがあふれてきてかわいい、と声が出る。お父さんとお母さんも絵の中の赤ちゃんを本物を見る目で見ていた。元住人にも写真を送って見せたらなんかしゃべりそうねと言ってくれた。赤ちゃんへのことばにならない気持ちを絵にのせて贈ってみようと思う。

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