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日記 2023.12.28(木) 台所掃除が進まない/アケビの蔓/古漬けの炊いたのん

朝方、トイレに走るお母さんの動きで目が覚める。今日はそこまで冷えていないなと思いながらもエアコンを付ける。エアコンから最初に出てくる風が冷たい。
今日はお母さんも出かける用事がないので朝寝坊したかった。布団の中で、山本由伸選手の入団会見のニュースの話から大谷くんの話、お母さんのみた夢の話をして結局9時まで布団の中で過ごした。

起き上がって台所のヒーターを付ける。鍋でご飯を炊いている間に着替えて化粧をして、洗濯物を干しておこうということになった。よく晴れて暖かい陽射しにごあいさつ。朝、玄関を開けるのが楽しみになってきた。

朝ごはんを食べて今日は掃除に集中できるようにとお昼ご飯用におにぎりを作っておく。水菜を浅漬けにしたものがしょっぱくなってしまったらしいので、水で洗って細かく刻んでごはんに混ぜておにぎりにする。お昼ご飯がなんとなく定まっていると安心する。

外が暖かいうちにと台所の掃除を後回しにして散歩がてらアケビの蔓を採取しに出た。まわり一面が田んぼの十字路を通って目的の場所へ。お父さんとお母さんがアケビの蔓をがある場所を探しておいてくれたのだった。
アケビの蔓を意識したことなど今までなかったし、出来上がったカゴしか見たことがない。最初はどこに蔓があるのか、どれがアケビの蔓なのかさっぱり分からなかった。
お母さんが木に巻き付いて垂れ下がっているこれがそうだというのでひっぱりながらたどっていくと太い枝にたどり着きようやくアケビがどのように生えているかが分かった。アケビはイチゴのようにランナーを伸ばして広がっていく。蔓を辿ってひっぱると、土の上を這う蔓が飛びだしてきた。落ち葉が重なって表面には蔓は見えていないため、木の枝にぐるぐると巻き付いている蔓からたどっていき土に沿って伸びるアケビを採取していった。カゴを編むには土を這っている蔓を採取した方がいいといつか調べたときに聞いた気がする。30分くらいで随分たくさんの蔓が採取できた。お母さんはわたしの投げた蔓をまとめたりぐちゃっとなった辺りを少し整えたりして助手を勤めてくれた。
無造作にくるっと蔓をまとめてついでにお墓参りもして帰ってきた。まとめただけの蔓も雰囲気があってすでに素敵に見える。

お昼ご飯はおにぎりと即席のお味噌汁でさっと済ませる。お父さんから持ってきて欲しいものがあるとメッセージが来ていたので準備して届ける。わたしは面会できないことになっているのでお母さんだけ病室へ、その間にわたしは車からテレビ電話をかけてみた。早く治したかったので無理して筋トレに励んだのも原因かもと言っていた。病室に到着したお母さんを交えて3人でしゃべっている状況がなんだか可笑しい。早く帰ってきてねと伝えた。

帰りにお母さんの実家であり1番上のお兄ちゃんの家へ年末のお参りをさせてもらいに行く。お母さんもいつも頼りにしていた1番上のお兄ちゃんは今年の8月に亡くなったばかり。わたしもおじちゃんがいないことがまだ信じられなくて、ちょっと出かけていて今日はいないだけでまたひょっこり会えるような気がしてならない。奥さんであるおばちゃんもまだ実感がないから寂しいでしょうと言われてもそうでもないのよと言っていた。いつもの笑顔の写真の前で、お参りをしながらおじちゃんの話を聞いたり話したりして一緒に話をした。子どもたちや孫もたくさんで、おじちゃんは安心してお空へ行ったのかもしれない。私たちは残されたおばちゃんを支えていかなければと思う。料理が得意で、白菜の古漬けを炊いたのんがすごく上手なおばちゃんに、今度漬物を教えて欲しいと伝えて帰った。

家に帰り、台所の掃除にまだ取り掛かることができていないことに気づく。ここは手強いエリアなのでわたしもなかなか腰が重いのもある。散らかしている本人もなかなか掃除に取りかかりたくなさそうだ。ひとまず夕飯の準備をしていたら近所の方がいらっしゃる。お母さんは大好きな長話を始めた。戻ってきた頃にはわたしは夕飯を準備し終えていた。
今晩はたっぷりの長ネギとお揚げを甘辛炒めにしてみた。しょうゆとみりんと最後に鰹節のシンプルな味付けなのにすごく美味しい。煮豆、豆腐、おからの酢の物、レバーを少しずつひとつのお皿に盛り付けてみた。納豆と朝のお味噌汁の残りも添えて。メインがない料理がわたしは好きなようだ。

ご飯の後も電話をかけたりしてお母さんは掃除を渋る。少しだけでもと思って段ボールや箱類をまとめてみたりした。
明日こそは台所掃除を進めたい。ここが整わないことにはなんだか次に進めない気がしているのだ。


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