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たった1万円で芸者イベントに参加する方法:極めてレアなイベント『神楽坂芸者による「浴衣会」』に出席

たった1万円で芸者イベントに参加する方法をご存じですか?しかも、普通のイベントではなく、極めてレアで特別な「浴衣会」に出席できるのです(ただし先着順です)。その方法は神楽坂芸者のファンクラブ「かぐら倶楽部」メンバーになることです。通常、芸者とのお座敷遊びは一人当たりの料金が数万円以上もするため、ファンクラブへの加入はきわめてお得な方法だと思いませんか。


「浴衣会」が開催された見番

私は2024年7月20日に新宿区神楽坂の見番にて、「浴衣会」に参加しました。「浴衣会」の会場に入ると、静かで落ち着いた雰囲気に包まれていました。しばらくして、浴衣姿の芸者衆が入場してきました。その姿は普段の華やかな着物とは異なり、シンプルでありながらも品格がありました。浴衣会ならではの特別な雰囲気が感じられ、私はその場の空気に引き込まれました。

神楽坂芸者衆17名

「浴衣会」は昨年までは芸者による料亭の女将等への発表会でした。今回から神楽坂芸者のファンクラブ「かぐら倶楽部」会員が先着10名限定で招待されました。私は「かぐら倶楽部」会員であるため、招待されました。観客は料亭の女将などや三味線の師匠など総勢15名ほどでした。一方、芸者衆は15名の参加となりました。この極めてレアなイベントである「浴衣会」について、報告します。

「浴衣会」における神楽坂芸者

「浴衣会」は、「地方(じかた)」の発表会です。踊り手は立って行うため、立方(たちかた)と言います。一方で、「じかた」は三味線、鳴物(鼓や太鼓など)の演奏者や唄を歌う歌手のことです。座って行うため、「じかた」と言います。いつも、座敷では、立方をしている踊り手も、「浴衣会」では地方に挑戦します。この「浴衣会」のために、地方の師匠について練習をするのです。立ち方の芸者が地方である三味線、鳴物、唄を披露することがかなり珍しいため、イベントの希少性を高めます。

「浴衣会」における神楽坂芸者

どうして、こうした「浴衣会」のようなことが行われるかというと芸者の芸の幅を広げるためです。立方の芸者が地方もできるとオールマイティな芸者ということになり、あらゆるお客様のリクエストに応えることが可能となります。芸幅を広げることは芸者として、生計を立て易くなるということです。特に、三味線は難しい楽器で習得に時間がかかるため、その練習を誠実に行うことが若手芸者の大切な修行となります。

「浴衣会」における神楽坂芸者

「浴衣会」はその名の通り、芸者が浴衣を着て行う会です。通常、芸者は着物を着ます。着物の華やかさが芸者の大きな特徴の一つでもあります。地味な浴衣を着て、客前に出ることは滅多にありません。写真を見て頂ければ、紺の浴衣でそろえた芸者衆の姿は極めて珍しいということが理解できると思います。しかも、少人数の会であるため、芸者衆と一緒に写真を撮れるのです。このように、見た目だけでもイベントの希少性が極めて高いのです。

「浴衣会」における神楽坂芸者との集合写真

さらに言えば、見番には通常は入れません。見番とは芸者を派遣する事務所で、芸者が練習をする場所です。芸者と会えるのは料亭や一部レストラン、バーなどであり、見番に入るだけでも極めて貴重な体験です。

「浴衣会」における神楽坂芸者

なお、神楽坂芸者のファンクラブ「かぐら倶楽部」は昨年12月にできたばかりであるため、現在50名ほどのメンバーに留まっています。年間1万円の会費は必要ですが、今回の「浴衣会」以外にも各種特典が増えていくと私は見番から聞いています。そのため、神楽坂芸者を応援したい人は「かぐら倶楽部」への加入を検討してみてはいかがでしょうか。1万円で極めてレアなイベントに参加できるのはとてもお得ではないでしょうか。しかも、神楽坂芸者に『「かぐら倶楽部」に加入しています』、と言うといつも大喜びします。芸者のはじけるような笑顔を見るだけでも、「かぐら倶楽部」に加入してよかったと思う瞬間です。

「浴衣会」における神楽坂芸者

また、こうしたサポートが芸者という伝統芸能を未来に残す手助けにもなるのです。外国人旅行者にとっては「かぐら倶楽部」はあまりメリットがないかもしれませんが、日本在住の日本人や外国人にとっては、相当メリットがあるのではないでしょうか?実際、今日の浴衣会では「かぐら倶楽部」に入っている米国人の早稲田大学 大学院生が1名いました。神楽坂芸者を応援している者として、私はとてもうれしく思いました。皆様、神楽坂芸者への応援をよろしくお願いいたします。


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