見出し画像

持続可能な旅行の知識③ 飛行機は世界のCO2排出量の2.5%を占める

飛行機からの二酸化炭素排出量は年々増加し、世界全体の排出量の2.5%を占めています。2022年10月、国際民間航空機関(ICAO)は2050年までに国際線の航空機の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとする目標を決定しました。しかし、SAF(Sustainable Aviation Fuel)への転換には、製造コストの高さと供給量の限界があり、大きな課題です。

出所:Our World in Data(データは2018年まで)

日本への訪日外国人数と日本への旅行時の二酸化炭素排出量を確認すると、2019年には3,188万人の訪日外国人があり、中国、韓国、台湾、香港など近隣国からの旅行者が多くを占めています。ICAOの「Carbon Emissions Calculator」によると、訪日外国人の旅客一人当たりの二酸化炭素排出量は、近距離と長距離で大きく異なります。

ECTAのガイドラインでは飛行機による貨物輸送量あたりの二酸化炭素排出原単位は0.602kgCO2/tkmとしています。このデータを用いて計算すると、旅客一人当たりの排出量に対する手荷物の影響は15%~35%程度です。このデータは、荷物を削減することが、二酸化炭素排出量を大幅に削減する効果的な手段であることを示しています。


この記事が参加している募集

#SDGsへの向き合い方

14,647件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?