「アンジュルムは本当にBIG LOVEなのか?」への答え


前書き

私がアンジュルムを好きな理由の一つが上下関係や在籍の歴に関わらず言いたいことが言える、その上でめっちゃ仲がいいというのがあります。
しかし、そう言い切るには一つ引っかかる出来事がアンジュルムにはありました。ちゃんと着地し解決した事件ではありますが、自分の中で文書化し、腑に落ちたいと思いこれを書きます。

その出来事とは元アンジュルムメンバー太田遥香についてです。
詳細は省きますが、事務所曰く『ルール違反』を犯した彼女はグループ活動休止となり、ついには脱退、芸能界引退となります。
アンジュルムを愛し芸能活動をしたかった、たった16歳の彼女に消えないデジタルタトゥーを刻印してしまった、事務所の一連の対応が非常にまずいと感じました。当時のアンジュルムメンバーがブログで発信した内容も(或いは発信しなかったことも)批判したがる人間に格好の餌食となってしまいました。

太田遥香脱退の経緯

・2020年2月28日、「ハロー!プロジェクトのルールに反する事案」を理由として活動休止を事務所及び本人が発表
・同年10月13日アンジュルムでの活動終了を事務所が発表。→事実上の脱退。ハロプロには残留、そして2022年4月6日事務所との契約終了。


BIG LOVEは虚構か

 アンジュルムはBIG LOVEや結局はLOVEでしょなど『LOVE』という言葉を公式非公式問わずよく使います。普段からメンバーが好きと言い合ったりみんなで仲良い印象です。
その為この事件が発覚した時、一部からは「仲良しアピールしているけど本当は不仲」「そもそもBIG LOVEは虚構では?」などマイナスの意見が多くみられました。

実際に、アンジュルムはBIG LOVEなのでしょうか?

その問いに対する答えを果たして私は持っているのでしょうか?

今のアンジュルムが最高だと心から思いたい。
アンジュルムをある意味概念的な捉え方をし、アンジュルムのようでありたいと思っている私にとっては長らく向き合うべき課題でした。(注・一人の女の子を偶像崇拝しているわけではなく、アンジュルムの概念を信心しています)

本人とメンバーの関係性を検証

私は当初ヲタクとして日が浅く、太田遥香ちゃんの人となりを知る前にニュースとパブサからの雑多な情報と、他のメンバーのブログからの良くないイメージしかありませんでした。

なので、今回の件を受けて少しでも人となりを知る為にいちから太田遥香ちゃんのブログを読んでみることにしました。


画像1
画像2
(太田遥香のブログより抜粋)

これは太田遥香ちゃんのブログに載っていたリーダー竹内朱莉さんについて書いた文章や写真をスクショして並べたものの、ごく一部です。
竹内さんのことが好きだったときいてはいましたが、これほどまでとは思わず呆気にとられました。
不仲だから太田遥香ちゃんは孤独になりあの出来事が起きたと言ってる人間はこのブログを、怒涛の愛を読んだのでしょうか?
メンバーの中で竹内さんの登場回数、竹内さんの写真がダントツ多かったです。
後半につれてトーンが変わってきますが、太田遥香ちゃんが竹内さんのことをずっと好きだったのは間違いないようです。それに竹内さんもはちれら(7期)のことをかなりかわいがっていたことを太田自身のブログが証査しています。

画像3
(太田遥香のブログより抜粋)

とはいえ竹内さんに依存していたかといえばそういうわけでもなく、同期の伊勢鈴蘭をはじめ割と全員と仲良くしていた印象です。
グループ内だけではなく、太田遥香ちゃんの出身である北研(北海道研修生)の仲間やハロプロの違うグループのメンバーとも交流が見られハロープロジェクト内で特に孤独だったとは感じませんでした。


ファンに全てを開示すること=誠実?

 この頃のアンジュルムは2019年6月に初期リーダー和田彩花さんが抜け、他のベテランや主力となるメンバーも次々抜け、立て直しのさなかにあり、さらにコロナ禍もあり私の目にはメンバーが傷つき混乱しているように見えました。アンジュの歴史の中でもキツイ時期だったのではと推察します。
 太田遥香ちゃんが活動休止になった際の竹内リーダーのブログの文章の淡々とした印象が一部のファンの批判の的となったことは竹内さん推しの私にとって辛い出来事でした。

 特に誹謗中傷の的となったのはこの一文でしょう。

画像4
(上記のブログから抜粋)

 推しへの贔屓目からそう思うんだろうと批判されそうですが、私はこの一文から太田遥香ちゃんへの『非難』や『突き放し』を感じませんでした。
普段竹内朱莉さんがはち(太田遥香ちゃんの愛称)に対して言いそうな言葉だと思いました。この時点では竹内さんははちがアンジュルムを辞めてしまうとは思ってなかったように感じます。 
 なぜなら「深く反省してほしい」なんて、グループに復帰すると思っていなきゃ出てこない言葉だと思いませんか?
脱退してほしい、または見捨てるような気持ちがあれば深く反省しようがどうでもいいことではありませんか。
また戻ってくると思っていたからこその文ではないでしょうか。

ブログの他の部分はほぼリーダーとして多方面への謝罪で、はち自身に向けた言葉はこの一文だけでした。竹内さんは普段から長々とブログを書くことはあまりなく、文も短く感情を交えずシンプルです。
ファンに全てを理解してもらおうと言葉を尽くす人ではないのです。

また、メンバーの上國料萌衣はこの件に関してはっきりとファンと、自分達の立場の違いを示しています。

太田ちゃんとは活動休止になってからもたくさんではないのですが、たまに連絡をとっています。
内容は私と太田ちゃんが知っていればいい事だと思うのでここには書きません。
https://ameblo.jp/angerme-ss-shin/entry-12736074633.html

そもそもスマイレージだった頃から、メンバーの目線はファンにあまり向いていませんでした。それは本人たちの経験した『どん底時代』などの歴史を辿れば仕方のない事です。

ファンというものは諸行無常でかつ消えかつ結びて久しく留まること無し、という認識なのでしょう。その流れを汲んで、アンジュルムは『友よ』の振り付けよろしく少し内向きな傾向があります。

しかし私はそんなアンジュルムが好きだし、これからもそうであってほしいと願っています。
ファンを繋ぎ止めたくて、ファンに寄り添った態度を示してほしいなど一切思いません。

ファンに何を言うのか何を差し出すのか、それはアイドル自ら決めてほしい。
ファンにそれを強要する権利はないのです。そう要求することは彼女彼らのプライベートや、守りたい心の領域に踏み込むことです。

上記の上國料萌衣さんのブログの前日に竹内朱莉さんはこんなブログを上げました。太田遥香ちゃんとの2ショットをあげて

はち、がんばってね
https://ameblo.jp/angerme-amerika/entry-12736086852.html

 太田遥香ちゃんについて触れるのは実に2年と2ヶ月ぶりのことでした。太田遥香ちゃんが事務所を辞め、大学進学を決めたとのお知らせがあった日のことです。(2022年4月6日付のリリース)

きっと知らないところで太田遥香ちゃんと、竹内さんともメンバーとも何か話し合いがなされていたのかもしれませんが、本当のところは分かりません。
しかし、結局はLOVEがないとこのようなエールは送れないと私は感じました。

また、この竹内さんのエールが太田遥香ちゃんの情報リリースと同時だったことが、一連のメンバーの言動に事務所の意図が強く関わっていたと感じずにはいられません。


事務所の非

この件に関して、事務所の対応のまずさは腹立たしいものでした。
まず、当時の太田遥香ちゃんがやってしまったことは確かに良くないものでした。しかし、これを公に処罰することが本当に正しかったのかは甚だ疑問です。
今は過去に起こした事件がデジタルタトゥーと言っていつまでも残り続ける時代です。

では実際事件を起こしたら一生再起不能か?と言ったらそうでもなく、結局その後の対応次第ということはアップフロント自身が過去の例を持って証明しています。
詳しくは本件と関係ないため割愛しますが、問題を起こしても黙殺してグループに居続けることもできますし、グループを脱退してもすぐ次の活動を再開するメンバーもいます。

それの良し悪しはともかく、ネットに流れてヲタクをざわつかせる『噂』と若いメンバーのこれからの『未来』を天秤にかけたらどちらを選ぶのが正しいかは明白です。
自分に何か降りかかるわけでもないのに、ただ白黒はっきりさせたい人間のためだけに、若い女の子を厳しく処罰していいとは思いません。
この場合16歳という年齢を考えてみてももう少しとれる手段があっただろうと思います。

事務所のもう一つの対応の悪さは、これは推測ですが(とはいえ間違いなさそうですが)メンバーの発言をコントロールしたことです。
先に書いたように、アンジュルムはメンバーが言いたいことも言い合えるし、さらに大人たちにもどんどん意見をします。
それがアンジュルムの魅力の一つでもあります。
なのに太田遥香ちゃんが事務所を辞める2年数ヶ月もの間、同期の伊勢鈴蘭ちゃんが1、2度言及した他誰も何も太田遥香ちゃんについて触れませんでした。これまでのアンジュルムからするととても不自然です。
事務所がそのようなまずい対応をしたがゆえに、逆にメンバーにヘイトが集まる事態となりました。
竹内さんのSNSのDMに誹謗中傷が集まったそうで、私はいいけどという前置きの上で「誹謗中傷はやめましょう」と言わせててしまっていました(竹内さんならいいなんてことはありません)。

矢面に立つべきは事務所なはず。

さらに太田遥香ちゃんの事件の元凶であるファンの一人は出禁を喰らうわけでもなく、未だのうのうと現場にいるそうです。厳しく処罰する相手を間違えています。

 改めて整理すると太田遥香ちゃんでもなくましてやアンジュルムのメンバーでもなく、周りの大人が、アンジュルムの魅力や看板に傷をつけ、BIG LOVEが虚構に見えるようにしたのではないでしょうか。

結局アンジュルムはBIG LOVEです。掘り下げてみて分かりましたが、今も昔もアンジュルムは愛で溢れたグループです。
 これからもアンジュルムを信心し生きていこうと思いました。


【追記】


太田遥香ちゃんが事務所を退所して一年が経ちました。

改めて思うことを追記させていただきます。

アンジュルムのパフォーマンスへの真剣度合いは相当なもので、スパルタであるとききます。

だからこそアンジュルムのパフォーマンスにこんなにも惹きつけられるので、現在、または過去(スマ時代を除く)のやり方はそれほど間違っていたとは思いません。

私自身もそうだったので思うのですが、太田遥香ちゃんはもしかして、愛あるスパルタ指導に耐えられないタイプの子だったかもしれません。
それが悪いわけではなく、そういう特性の子ということで、特別なフォローが必要です(後述します)

とはいえ、先輩方のスパルタ指導が悪いわけではありません。「愛ある指導」は普段の親密なコミニュケーションがあってこそ、受け止められるわけで、それを先輩達は実践しています。

はちもその辺は頭では理解していたとはおもいます。しかし気持ちが追いつかず、ホームシックもあった中で、その心の隙間につけ込んだのが例のクズオタクだったのだと思います。
最近グルーミングという言葉がよくきかれますが、それにあたると思います。


同じように活動しているメンバーに、心のケアまで求めるのは酷ですし、本来なら「内情を知る第三者」(マネージャーなど)が心のフォローにまわるべきだと私は考えます。

この出来事の再発を防止する為にあえて強い言葉で言いますが、そのフォローが出来ない、行き届かないのであれば未成年の昇格や加入は見送るべきです。
「その特性」の子を採らない、加入人数を考えるなど小手先のやり方ではなく
未成年は子供ということをしっかり念頭に置き、事務所は慎重にフォロー体制を整えてほしいと思います。

最後に、何もかもを本人の責任だと言いたがるヲタクは、グルーミングについてよく勉強し自分の不知を恥じてほしいです。
大人と同じように責任能力を押し付けないで欲しいのと、それとは裏腹に大人になったメンバーに対してまるで毒親のように自分の行動規範を押し付けるのはやめていただきたいと思います。

はちのこれからの幸せを願います。


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