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TORIKKA TABLE & STAY ネーミングとロゴについて

TORIKKA について

淡路島の西海岸 五色町鳥飼浦に建つ、私たちの二拠点目となる建物を「TORIKKA(トリッカ)」と名付けました。

1階が薪窯のあるレストラン「TORIKKA TABLE」
2階は海だけが見える宿「TORIKKA STAY」です。

ネーミングを決めるにあたっては、ああでもないこうでもないとみんなで悩みながら、多くの要素をぐるりと大きく一周回った後、最終的には、あの場所のひとつの側面を切り取ることはできないのでは、という結論にたどり着きました。

情緒的なものからふざけてるのまで多数

大らかに光をたたえる海、空、夕日、山、石、風、匂い。夕暮れに魚が跳ねる音、足元に打ち上げられる貝やヒトデ、季節で変わる田畑の景色。そして海を目の前にして、小さな自分を感じ、移り変わるその景色に自分自身が溶けていくような感覚。それこそ、あの場所での体験だと思います。

いつも息をのんでしまう、美しい夕暮れ

2ヶ月ほどゆるゆるとアイデア出しを続けたあと、「鳥飼浦(とりかいうら)」という地名そのものを由来とした「TORIKKA」という名前を決めました。私たちのつくる体験も、できるだけ手を加えない、あの場所に身を任せることを目指して。

TORIKKA、トリッカ。気に入ってます。みなさん、お耳触りいかがでしょうか。

ロゴデザインは、大阪のデザイン事務所Talkの宮本 賢司さん。
シンプルなタイポグラフィに、風や波のゆらめきのような、ゆったりとした時の流れを表現してくれました。ネーミングと同じく何か特定のモチーフがあるわけではなく、見る人の心情や時間、経験によって見え方が異なる余白あるデザインです。Aの三角が、この場所を示すフラッグのようで、ヨットにはためく帆のようでお気に入り。

TORIKKA "TABLE" について

もうひとつ、1階レストランの TORIKKA ”TABLE”という名称も最後まで悩んだひとつ。
旅をしていろんな場所に行き、美味しいものを食べて楽しく飲むことが最大の趣味といってもいいほど大好きな私たち姉妹が、国内外いろんな場所で食体験をしてきて今感じること。

海水浴後に食べた唐揚げ、お誕生日に新しい服で行ったフレンチ、イタリアの古城で出たフレッシュモッツァレラ、行きつけのお寿司屋さんでもう何も言わなくても出てくる大好き炙り鯖!!(ああ、どう考えても全部美味しいね)

フランスの友人別荘での「食卓」

思い出深い食体験には、お料理の美味しさだけでなく、そのお料理を囲むいろんな状況が紐づいていると思います。些細で楽しい会話も、目に入る景色や、テーブルのお花、流れていた音楽も。お料理はもちろん、大切な人と「食卓」を囲むという時間こそが、とても大切。

TORIKKAのある新五色浜は、昭和49年に開設され、昔ながらの海水浴場だったところ。今回、建物の外観は古びた看板も含め全く手を加えません。

この素朴で気取らない 元”海の家” でやるべきは、飾らない、そのままを生かした美味しい「食卓」をつくることだと思っています。豊かな食材が揃う淡路島だからこそ、素材自身のもつ魅力を大切にし、海を見ながら心がひらけていくような「食卓」。それを料理と空間で、ちゃんと表現できたら最高。
そんな思いを、レストランでなく、ダイニングでもなく、「テーブル」という言葉に込めました。

家族との、なんの変哲もない朝食も大切な「食卓」

2階の1組貸切宿 TORIKKA STAY には、TORIKKA TABLEから美味しい食卓が運び込まれます。オープンな1階で食べる開放的なお料理だけでなく、大切な人と、プライベート空間で囲んでほしい素敵な食卓を。

TORIKKA TABLE in NINIROOM

オープンに先駆けて7月16日(日)まで、16-21時という短時間ですがNINIROOMで「TORIKKA TABLE in NINIROOM」を開催しています。TORIKKAでも出したいお料理を小さくいろいろ、美味しいワインとともにご用意します。できたてほやほやのTORIKKAチームが、初めて京都で腕をふるいます。ぜひ遊びにきてね。(10日(月)・11日(火)はお休みです)