相続とか不動産とか手続きとか

資産家でも何でもない、むしろ貧困家庭に育ったワタシ。

しかし、高校三年生で父を亡くし、いきなり相続の話が降ってきた。

当時の私はまだ未成年。しかし、父が亡くなってすぐ18歳になったことで手続きの対象者になった。なんだかわからない書類に作ったばかりの実印をバンバン押して、いったい何だったんだろう…みたいな時を過ごした。

内容としては父の財産を法定相続分相続するが、未成年のため母にすべての財産を委任するみたいなことだったと思う。

父が亡くなり保険金で進学できることになった。

遺産相続で一番ありがたかったのはこれ。

父が死んでしまったお金で学校に行く後ろめたさみたいなものはあったが、あの時進学していなかったら今の私はいない。とても有意義に使わせてもらい、父には感謝している。

しかし、父が亡くなったことでややこしい相続問題に巻き込まれることになる。

父が亡くなって15年後、父方の祖父が亡くなった。

父の実家は小さな兼業農家の長男だった。父は妹が一人、弟が一人の三人きょうだい。

すでに、父が亡くなっていたため、代襲相続者としてワタシとワタシの弟二人が手続きに参加しなくてはいけなくなった。

相続権のある者は六名。祖母、叔母、叔父、ワタシ、弟1、弟2。

祖父には住居のほか、農機具小屋、倉庫、あちこちに小さな田畑、田畑だったところに店舗が立ち貸している土地。現金はあまり持っていなく、納税も最後の年は滞っていたとのこと。

税理士、司法書士が入って、相続が行われる。

ややこしかったのが、祖父母と叔父が住んでいた住所の一部が祖父の父親の名義(曾祖父)であったこと。亡くなった順に曾祖父→曾祖母→祖父への相続がいったん行われ、その後に祖父の総資産の集計、その後改めて相続権を持つ六名での遺産相続の話し合いが行われた。

相続というのはややこしくて、プラスの相続をするということは、マイナスのものも併せて相続しなくてはいけない。安易に相続に参加するわけにはいかず、マイナス資産がないか調べてもらったり、田舎にある税理士と対等の話し合うために弟1を県外から呼んで、現状はどのようになっているのか、こちらはマイナスは背負えないなど話をした。

この話のために約半年の時間と、数千円の経費、手続きを行い、住居は祖母、他は叔父、叔母とワタシたち三人は相続はしない。(が、ハンコ代として50万円をもらう)ということで、決着をつけた。戸籍と登記、相続、不動産なんて言葉は当分聞きたくなくなった。

こんな話からまた数年後。

今度は母が所有している、母の生家の老朽化で市より撤去を求める通知が届く。住宅密集地なうえ、道路も狭く、母の生家のほかにも老朽化している家屋があり、5軒まとめて話し合いを持ちたいとの内容だった。

母が数回話し合いに参加するも、埒が明かず。工事関連の仕事をしている弟1とワタシとで補助することになった。こちらは現在進行中。

また、相続と不動産のはなし。数年おきにやってくる相続。

場合場合によって、手続きの方法も変わり、過去に蓄積していた知識もあてにならない、1からの手続き。

これが解決しても、祖母、子どものいない叔父、母の少なくとも三回は相続の話をしなくてはいけない。10代から始まった相続のハナシ。

ここで滞ってしまうと、ワタシのこどもたちまで大変な手続きをしなくてはいけなくなってしまう。

このハードルを越えておけば、少しは楽になるかな。と期待している。

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