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支持率急上昇の秘策

 低支持率にあえぐ岸田首相が、国会議員定数の大幅減を言い出せば、支持率が急上昇すると思うのだが、どうだろうか。

 日本の国会議員定数は、衆議院480人、参議院242人、合計722人、昭和の終わりに762人だったから少しは減ってきたが、さしたることはない。かなり前に国会議員定数の70人減案が真剣に議論されたことがあるが、いつの間にか立ち消えして、メディアも全て忘れてしまったようだ。
 
 国会議員720人は多すぎる。国会では、さして意味のない同じような質問が延々と続き、それに嫌気をさして居眠りに励む議員も多い。120人減らして、衆議院400人、参議院200人ではどうだろうか、本当はもっと減らしたいが、風呂敷を広げ過ぎると現議員の反発が大きすぎて実現性がなくなってしまう。

 直接のメリットは、経費削減だ。現在国会運営の費用は年間約1400億円、ほぼ議員数に比例するから、120人削減すると、200億円減って約1200億円になる。その気になれば、これだけではなく、政党助成金も減らせるだろうし、政府職員も、その他の諸々も減らせるだろう。巨額赤字の政府財政に比べれば微々たるものとも言えるが、国会自らが率先して身を削る姿勢を示すことが大切なのではないか。

 更なるメリットとして、多大な時間と労力を費やす施策の立案と推進を、よりスムースに進めることができるはずだが、この辺りは見えにくいのでここでは省略。

 岸田首相がこれを言い出したら、与野党を問わず国会議員は総反対だろうし、その前に自民党内でも総反対で大騒ぎだろう。その時に岸田首相が「旧い自民党をぶっ壊すのだ」と言ったらカッコいい。かつて小泉首相がこの手を使って、世の拍手喝さいを浴びて選挙で大勝した。でも多分、そこまで肝が据わっているようには見えず・・・・ありえないか。

 トップ画像は時事通信社データによる岸田内閣支持率

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