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大原美術館

 200x年5月、新潟時代に出張で倉敷に行ったときの話です。
 
先日、会食のために倉敷に行ったのだが、
翌朝、そのまま、帰るのも、もったいない気がして、
朝の散歩をしがてら、ふらりと大原美術館に行ってきた。

 相変らず多彩な絵が展示されていて、飽きない。
ルオー、モネ、コロー、ロートレック、グレコ、セガンティーニ等に加えて、
ユトリロ、マティスなど、印象派と、その前後のものが
バランスよく展示されており、当り前ではあるが、それぞれの味がある。

 分館には岸田隆生、佐伯祐三、関根正二、安井素太郎等が並んでいる。
関根正二は20歳で亡くなり、26点の作品しか残さなかったのだが、
19歳で書いた「信仰の悲しみ」は、死を意識しながら、
恋焦がれた女性を描くと、こういったことになるのかだろうかと、
勝手に納得する。
 東洋工芸館には、長寿の棟方志功の部屋もある。
当家にある志功の版画と比較すると、華やかな物が多い。

 例によって音声ガイドを聞きながらの鑑賞だったが、
さらりとした解説は、分かり易く納得出来る。
ブリジストン美術館の音声ガイドもこうあって欲しいものだ。

 いつものように、一枚もらえるとすればどれにするか、
いろいろ考えたが、関根正二は、少々暗いので、
明るく、健全なマティスの「画家の娘」に決めた。

関根正二「信仰の悲しみ」
今日の1枚はマティス「画家の娘」

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