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初秋というより晩夏みたいな9月の長野旅(2)

前回のあらすじ 長野県に行ったよ! お牛さんと会って、アホみたいな量のご飯を食べました。覚えろ、加減を。 2日目早朝 2日目の早朝。5時半に起床。宿近くの美ヶ原高原美術館の方面に車で向かう。目的は日の出と雲海のセット。美ヶ原高原美術館とは、その名の通り、美ヶ原高原にミロのヴィーナスを始め様々な彫刻作品がレプリカ含め屋外に展示されている施設で、美術館のあるエリアは標高が高いため、日の出は拝めるとか拝めないとかそんな話を聞いていた。朝ウキウキしながら起きたのだが、先に結論

    • 初秋というより晩夏みたいな9月の長野旅(1)

      長野には所用も兼ねてちょこちょこ行くのだが、いつもついついあれも楽しかったな、これも楽しかったな、などと思いつつ、ついつい日々の忙しさにかまけ書くのを忘れてしまい、ぼんやりした脳内映像と、日付と位置情報が残ったjpgファイルが残留してしまうだけで、そのまま日々を過ごしてしまう。簡単な日記はつけているのだけれど、もう少しまとまったボリュームに残しておきたいので、書いておくことにしたいと思います。 また、これから長野にいかれる方の旅行の工程を考えるのに少しでも参考になれば…(今回

      • 恩寵のような光の祝福/三宅唱×上白石萌音×松村北斗×月永雄太『夜明けのすべて』/テート美術館展の感想を添えて

        「アレ、なんやろ」 早朝にメールチェックしていると、向かいの席の上司が、背後の天井を指差していた。身体を捻って見上げてみると、天井に光の波がゆらめている。何やろう、と一緒に見に行くと、会社のビルの横に大きな池があり、朝の太陽の鋭角な光線が水面で反射し仕事場の天井に届いてきらめいていた。冬の朝の汚れを含まない澄んだ空気を伝って、天井に映し出された光の波間を見て、ふっと笑みがこぼれてしまった。なにか一時でも恩寵のような祝福を受けているような不思議なひとときだった。 そんな朝を迎え

        • 月が満ち、海上に浮かんでは、脱兎は不条理の海峡を駆ける(NODA・MAP『兎、波を走る』観劇感想覚書)

          序 「波兎」の紋様は、兎の繁殖力の高さもあり、今も繁栄の象徴として人気が高い。もともとは謡曲「竹生島」に由来していて、湖面に月が写ってるのを見て、兎が波を走っているようだ、とか言ったのに由来している。そんなだったと思う。昔の人はおしゃれである。私もこれは観劇中に薄ぼんやり思い出すほどにうろ覚えで、帰ってちょろっと調べたことをさも最初から知っていたかの如く書いているだけである。 ところで私は、何故に月に兎がおらなあかんのだ、と幼い頃思っていた。たしかに、あまりにやることがなさ

        • 初秋というより晩夏みたいな9月の長野旅(2)

        • 初秋というより晩夏みたいな9月の長野旅(1)

        • 恩寵のような光の祝福/三宅唱×上白石萌音×松村北斗×月永雄太『夜明けのすべて』/テート美術館展の感想を添えて

        • 月が満ち、海上に浮かんでは、脱兎は不条理の海峡を駆ける(NODA・MAP『兎、波を走る』観劇感想覚書)