高校野球 2016春季山梨県大会観戦レポ その5 都留対甲府工業

都留 9-8 甲府工

両校とも、公立の古豪ながらノーシード
甲府工業はAシード駿台甲府に勝った甲府一をコールドで下してのベスト8。
都留は地区シードの帝京三などを破ってのベスト8。
甲府工業は公立の雄として甲子園常連だったが、2006年を最後に甲子園から遠ざかっている。
原初也監督退任以降、苦戦が続いて、後継の石合監督が結果を出せておらず、監督交代した模様。(※詳細は夏の冊子で確認予定)

都留は2007年に21世紀枠でセンバツに出場。
以来、県内ではコンスタントに活躍している。
昨年から2年生エースとして活躍している左腕・佐藤くんに注目。

試合は、序盤から都留の一方的ペース。
左腕・佐藤くんが、MAX125キロ程度ながら素晴らしいコントロールで相手打線を仕留めていく。
佐藤くんは打線でも6番打者として活躍。

見どころは、たぶん150センチ台なかばくらいしかない佐藤くんの身長。
この身長で2年時からエースで中軸打者。
それも、いかに山梨とはいえシード常連校で。

序盤、佐藤くんの投打に渡る活躍で大量リードを奪った都留だったが、2番手投手が打たれて追い上げられる展開。
最後はギリギリで逃げ切ったものの、2番手以降のピッチャー、来年以降の投手陣に不安が残る。
一方の甲府工業も、コントロールがいいとはいえ125キロそこそこしか出ない佐藤くんを打ちあぐねたあたり(※秋には東海大甲府に打たれてコールド負けしている)強豪校と比べてやはり打線は一枚劣るのかなと。
どちらも、古豪復活には一枚足りないあたりの実力ではないだろうか。