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布袋寅泰 Still Dreamin' 映画とアルバムについて

2022年2月の一か月は、布袋寅泰を聴く時間が大半だった気がする。2/1に新作(20枚目)の"Still Dreamin’”が発表されたのだが、Apple Musicの”ニューリリース"にあったので、ここ最近の彼の新作同様何気なく聴いてみたのだが、今までのここ最近の新作とは違い、何か引っかかるというか心を摑まれるというか不思議な感じがありさらにネットで調べてみると、なんと40周年の映画も期間限定で公開されるというのを知り、「ちょっと見に行ってみるか」という気になり2/11に鑑賞、その後も1stアルバムから最新作まで全部聴き直したり、YouTubeでCOMPLEXのライブ映像を見たりと、彼にどっぷりハマった1か月だったのである。

私のプロフィール ↓ の通り、

他の多くの同世代の方々同様、BOOWYに大きく影響を受け、特に布袋氏のカッコ良さに憧れギターを始めたという経緯もある。1988年のBOOWYの衝撃的な解散の後、これまた多くの同世代同様、同年に発売された氷室京介の1stソロアルバムとともに布袋寅泰の1stソロアルバム"GUITARYTHM"も、それこそ”穴の開くまで"聴き込んだ記憶がある。
今回の"Still Dreamin'"を機にこの辺りの記憶も思い出すべくWikipediaで調べてみていたのだが、布袋氏は1st発表後、COMPLEXを結成し2枚のアルバムを出していた。そうか、そのころから私は離れてしまったのだ、と思い出した。確かに1991年の2ndアルバム"GUITARHYTHM II"に至っては購入はおろか聴いた記憶もなかったのである。

"POISON"や"スリル"、"バンビーナ"などのヒット曲はもちろん人並みに知っていたのだが、約30年近く、彼のソロキャリアの95%以上の詳細を全く知らなかった私が、今回"Still Dreamin'"を聴きさらに映画を見て、全アルバムを聴くことで何となく知った気になれた気がしたので、以下に感想を記す。

まず映画。正直かなり空いていたなあ。記載通りほぼ素人状態の私のような客はさすがに少ないか。あらすじは別のサイト等の情報に任せるとして、今までのキャリアを振り返るとするとどのあたりがハイライトなのか?という観点で見ていた。ポイントとしては、①BOOWY後のソロキャリアの進め方②デビッドボウイ始め海外著名アーティスト達との共演③10年前の渡英の決断、辺りだろうか。"Still Dreamin'"というタイトルからも「夢を追い続ける」が重要テーマではあるのだが、全編からとにかくギターが好きでたまらず、ギタリストとしてどうあるべきかを常に考えているのを感じた。

次にアルバムだが、まずはDiscography。

1. GUITARHYTHM (1988)
2. GUITARHYTHM II (1991)
3. GUITARHYTHM III (1992)
4. GUITARHYTHM IV (1994)
5. King & Queen (1996)
6. SUPERSONIC GENERATION (1998)
7. fetish (2000)
8. SCORPIO RISING (2002)
9. DOBERMAN (2003)
10. MONSTER DRIVE (2005)
11. SOUL SESSIONS (2006)
12. AMBIVALENT (2007)
13. GUITARHYTHM V (2009)
14. COME RAIN COME SHINE (2013)
15. New Beginnings (2014)
16. STRANGERS (2015)
17. Paradox (2017)
18. GUITARHYTHM VI (2019)
19. Soul to Soul (2020)
20. Still Dreamin' (2022)

改めて見ても凄いキャリアである。これ以外にも映画のサントラや企画盤などもあるのだから、制作意欲の凄さを感じずにはいられない。
私のいつもの企画の「私の好きなベスト5曲」をやろうと思い、ベスト盤も含め全アルバム聴いているのだが、なかなか構想がうまくいかず今回は断念。もちろん良曲は数えきれないぐらいあるのだが、どうしても90年代の曲をセレクトしまいがちになりそうなので、オールキャリアのベスト5曲はまたの機会にチャレンジしたい。

そこで今回は、この偉大な彼のキャリアを振り返る機会を与えてくれた、20th "Still Dreamin'"から何曲かコメントを。

1.Still Dreamin'

映画のテーマ・主題歌でもあり、アルバムの冒頭を飾る曲。印象的なイントロのギターと、親しみやすいメジャーキーの安心の1曲。最初聴いた時は正直あまり印象がなかったのだが、2回目以降は何となく病みつきになる感じ。彼特有の人懐っこいメロディーが良い。

5.コキア

アルバムの中で1番好きな曲。このTHE FIRST TAKEのビデオも最高。還暦を迎えた落ち着きのあるシンプルな感じが、今の自分にとっても良かった。

7.Pegasus

イントロからBOOWYのようなキャッチーさ。少し憂いのあるAメロ後に、インパクトのあるBメロ、そして跳ねるようなサビ。いろいろキャリアを重ねてきて、40周年20枚目でいよいよ原点回帰か。


というわけで、このタイミングで(自分の歴史とも重ねて)彼の全キャリアを振り返ることができて良かった。今後もチェックしていきたい。


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