お気に入りの文房具について語ろう
今回は自分のお気に入りの文房具について語りたいと思います。
私は日常的に使うものに関してかなり拘りが強いので、文房具も例に漏れずいつも決まったものを買って使っています。
ちなみに新製品は東急ハンズかロフトでチェックして、買う際には世界堂で買うと決めていました。世界堂なら基本的に定価から2割引きで購入できるので、貧乏学生にはこれが鉄板の選択肢だったのです。
そんな私が選び抜いて現在も愛用し続けている3つのアイテムについて、主観多めに語っていきます。
<2020.7.29 追記>
ぺんてる シャープペン研究部さんの「#忘れられない一本」という素敵なタグを拝見し、本文を軽く再構成してみました。ぺんてるのグラフ1000も紹介しているので、公式さんに届くといいなあ。
→届いたみたいです。嬉しみの舞。
いわゆる文房具マニアの方のそれとは少し異なる庶民的なラインアップかと思うので、大いに参考にしてもらえると嬉しいです。(価格は全て税抜き表示です)
モノライト/MONO LIGHT(消しゴム)
「モノ」ブランドでおなじみ、トンボ鉛筆の消しゴム。その中でも30年以上愛され続ける、隠れた看板商品です。
通常の「モノ」に比べて硬い消しゴムで、「従来の約半分の力で消せる」ことを謳うほどの軽い消し心地を売りにしています。
小学校2年生の頃に偶然母親が買ってきてその消し心地の虜になって以来、いつもこの消しゴムを使っています。いつも複数個を買い置きしておき、使い切ったり失くしてしまったりしたときのために備えています。
軽い力で消せるために紙が破れたり消しゴムが折れたりすることがなく、筆圧が高めな私が濃く書いた筆跡でも楽に消せるところが気に入っています。
学生生活の全てをモノライトと過ごしたといっても過言ではないので、他の消しゴムとの比較はあまりできません。しかし、友人に一度薦められて使ってみたパイロットのフォームイレーザーはあっという間に摩耗してしまい、虚しい気持ちになりました。
値段も普通サイズが100円(小さいサイズが60円)と、非常にコストパフォーマンスに優れた消しゴムです。スーパーの文房具売り場にも並んでいるくらいポピュラーな商品なので、これを読んだあなたもジュースを買うくらいのノリで探しに行ってみてください。
グラフ1000(シャープペンシル)
30年以上の長い販売実績を持つ、ぺんてるのシャープペンシル。
ブラックで統一された精悍なフォルムに包まれた、アルミとラバーのハイブリッドグリップが特徴の逸品です。
中学1年生の夏にたまたま入った近所の文房具屋さんで目にし、一目惚れして購入しました。
同価格帯(1,000円前後)のぺんてるの製図用シャープペンシリーズには「スマッシュ」や「グラフギア1000」がありますが、そのどちらもしっくりこなかった自分はこのグラフ1000を愛用しています。
スマッシュはどうしてもフォルムに格好良さを感じられなかった上に、グラフギア1000は重すぎて長時間の筆記に耐えられませんでした。そして決定的な決め手は、どちらのグリップも指に馴染まなかったことです。
その反面、自分にとってグラフ1000は全てが快適なシャープペンシルです。私はペンを強く握る傾向があり、三菱鉛筆のアルファゲルのような柔らかいグリップはきちんとペンをホールドできず使いづらく感じます。60度ごとに配置されたラバーグリップは、直径約9mmの細身のベースグリップに確かな滑り止め効果をもたらしてくれます。
ペン先は階段状に絞られているため筆記面を確認しやすく、常に一定の長さの芯を繰り出す設計は「書く」ということだけに集中させてくれます。
軽快なノック音と確かな押し心地も、芯を繰り出すたびにさりげなく主張して書き手の気分を盛り上げてくれます。(個人の感想です)
中学時代に初めて購入して以来一度も壊れたことはないものの、ノックのクリック感が弱まってしまったのを機に何度か買い替え、現在は4本のグラフ1000を使っています。
0.3は細かい図形や文字を書くために、
0.5は実家と筆箱の中の2本体制で、
0.9はマークシートの塗りつぶしに…
シーンに合わせて芯の太さを使い分けることができるのも、グラフ1000の良いところです。他にも0.4と0.7が販売されているので、あなたもお気に入りのグラフ1000を探してみましょう。
ひっそりとカラーバリエーションも展開されていますが、個人的には真っ黒のフォルムが好きです。文房具マニアではない人は「たかがシャープペンシルに1,000円なんて…」と思うかもしれませんが、一度使ってみればその安定感に虜になるはずです。
A-300GR(カッターナイフ)
NTカッターの、アルミダイキャストのボディーを纏った隠れた名作。
ベースモデルのA-300は45年以上前に発売されており、非常に長い歴史を持つモデルです。
カッターといえばオルファの印象が強いかもしれませんが、中学2年生の時にある文房具紹介本の中で目にして以来ずっと愛用しています。
本製品の魅力は、やはりダイキャストの質感にあります。その程よい重みはプラスチックのものとは明らかに異なる安定感をもたらし、切る際に余計な力を入れる必要がなくなります。長時間の使用でも手が疲れることなく使うことができて安全ですね。
ガンメタリックのボディーは、使い込むほどに微妙にその色合いを変えて長い年月を共に過ごしたことを思い起こさせてくれます。カラフルな筆箱の中でも埋もれることなく重厚感を放つ姿は、まさに頼れる相棒。
使用中に勝手にカッターの歯が動くことのないオートロックスライド構造や歯を裏返せば左右両利きに対応できる本体デザインなど、見た目だけじゃない機能性も備えるこのモデル。
定価は破格の400円と、A-300と100円しか差がありません。近所のホームセンターでも見つけられるくらい、意外と簡単に入手できます。
さあ、あなたも明日のコーヒーを1杯我慢してA-300GRを買いましょう。
おわりに
今回のラインアップはたまたま30年以上の歴史を持つベテランだけで構成されましたが、そんな逸品たちが当時の姿のまま安価に入手できるのも日本の文房具市場の凄いところ。
文房具の世界はオーディオなどと同様に拘りだしたらキリのないものかもしれませんが、逆に言えば少ない投資でも10年以上愛用できる製品に出会えるジャンルでもあります。
これを読んだあなたのお勧めの文房具も教えていただけると、僕がうれしいので是非そうしてください。感想もお待ちしております。
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