100日後に生きかえるワタシ49日目

うつ抜けできずに離職

2010年8月に発病
半年の病休を経て翌年の3月に復職
以来,何度か病休を取りながら退職するまで抗うつ剤や安定剤を欠かさず仕事を続けてきた。

2022年 子どもの巣立ちを見送り退職を決意。30年間続けた仕事だが,後半12年はうつ病との闘いだった。やめてスッキリしたと思い込んでいた。

うつの症状もおさまり,主治医から寛解の兆しありと診断され,思い切って臨時の仕事のオファーを受けた。自分のキャリアを十分に生かせる仕事だったので,楽しみながら取り組んでいた。
が,しかし,再び体調を崩す。
結局1か月で離職することにした。後悔の念と無責任な自分を責める日々が続いた。

自分を責める日々

なまじっか自分の仕事に誇りを持っていたので,復職できたことには大きな喜びと期待が高まっていた。その反動で落ち込みはすさまじかった。

結局のところ自分は仕事のプレッシャーがかかると逃げ出したくなるらしい。仕事人としては最低だと思う。こんな自分は仕事をしてはいけないんだと自分を責める日々が続いた。

当然,再び寝たきり,食欲減退,希死念慮が襲ってきた。毎日どうやって誰の迷惑にもならずに死ねるのかと考えていた。
この時の記憶はない。

午前中はほぼ寝ていた。午後になりのっそり起き出してなんとなくTVをつけた。ネトフリかYouTubeを垂れ流していたことだけはかすかな記憶にある。
生きる屍だった。唯一できたことは,愛犬の散歩。一人では出歩けず,義母と一緒に歩いた。それだけで精一杯だった。

うつ抜けに効果があった行動

まずは散歩。どんな時間帯であれ外に出るきっかけになったことは言うまでもない。冬のわずかな日差しを浴びることはとても良かった。寒くておっくうになりがちだったが,暖かい服装さえしていれば何とか出かけられるものだ。犬との散歩ということで大義名分も成り立つというわけだ。愛犬はシニア犬のため散歩時間はいたって短かったが,私には充分であった。

元々手を動かして物を作ることが好きだったのもあり,たまたま見たYouTubeで編み物をしている番組を見つけ,やってみた。見事にはまった。簡単なベストを編み,一日の大半を手を動かして過ごした。何かやるべきことがあるということが一番効果的な行動だった。
棒針編み,かぎ針編みどちらも楽しかった。おすすめである。冬季オリンピックのフィンランドのコーチが,選手の傍らで編み物をしている姿が忘れられなかった。これが編み物を思いついたきっかけなのかもしれない。

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