日本橋エリア、何をどこで買うか、最適な購買行動に向けた提言
日本橋エリアは日常生活に不便!?
久々のエントリーとなります。
今回は日本橋エリアに実際に住むとして、あるいは住むことを自分ごととして検討することになって、日常生活を営むにあたって、何をどこで買ったらいいのですか、という問いへの私なりの最適解を提示したいと思います。
日本橋エリアに住み始めて、あるいは住むことを真面目に検討し始めて最も懸念することが、そもそも、このエリアってスーパー、ドラッグストア、惣菜屋、ちょっとした定食屋などなど、日常生活を営むにあたって当たり前(と東京都民が思っている)店舗がほとんどないのではないか、ということです。
結論から申し上げると、上記懸念は、今となってはunconsious biasと言っても過言ではない先入観といえます。
というのも、ドラッグストアでいうと、今や、人形町にパパス、トモズ、東日本橋にスギ薬局、浜町と東日本橋の間にパパス、小伝馬町駅前にもパパスが出店しています。
ではスーパーはどうでしょうか。私は、Xで幾度となくマイバス(マイバスケット)を擦ってますが、マイバスも10年前とは大きく違っています。
10年前のマイバスは、これはもう見るに耐えないというか、近隣のスーパーを巡り、最後に仕方なく向かうのがマイバスのポジショニングでした。
誰かから、日本橋なんてスーパーあるの?と聞かれた際に、目を逸らし口ごもりながら小さな声で、マイバスケットという(ここから大きな声で)イオン系列のスーパーがあるから…と自信なさげに答える人も多かった時代です。
肉野菜果物の鮮度もイマイチで、酒の種類も少なく、どうも気分が盛り上がらないバックストップとしての位置付け。
それは、まるで職場でうだつの上がらない中間管理職、あえて仕事を頼みたいわけではないが、他に誰もいないので、仕方ないから、といって話を持ちかける先レベルの扱い、そして出されてくる仕事の質も何のサプライズもない凡庸なもの。
しかし今は違います。
イオンプライベートブランドであるトップバリューの品質向上に伴い、この品目についてはマイバスで買っても何ら問題がない、いやむしろコスパで言うとマイバスの方が優れている品目もある。
さらに言うと、日本橋エリアスーパーにおけるゲームチェンジャーともいえるOKストアの出店が、日本橋エリアのスーパーのイマイチ感を払拭する決定打となりました。
これまでは、
「どうせマイバスしかないんでしょ」
「あっても成城石井とマルエツプチだよね」
「ピーコックは24時間営業だけど少し高いし、遠いよね」
という批判に歯を食いしばって涙を飲み堪えるしかなく、日本橋エリア民のいわばアキレス腱だったわけですが、OKストアの出店により、上記批判に対しては全て反証できるようになりました。
どうせマイバスしかないんでしょ→OKにいけば安くて種類も豊富。隣の江東区・台東区と変わらないどころか安いよ
どうせ成城石井とマルエツプチだけだよね→今はOKがある
ピーコック→OKにいけばいい
OKしかないの?→マイバス、ピーコック、マルエツプチがある
最後は少し雑になりましたが、商品の種類・値段・品質を両立させたOKストアというスーパーが今はあるのです。
更に控えとして、マイバス・ピーコック・マルエツプチ・マルマンもあります。
もはや、日本橋エリアはスーパー空白地帯ではないのです。
更に惣菜屋さんは?というと、こちらもOKがプレゼンスを大きくしています。
もちろん、数十年前より存在し今でも健在の今半、鳥忠、鳥近を否定しているわけではなく、それはそれで焼き鳥・コロッケなどの特定商品においては投資妙味があるのですが、惣菜の種類の豊富さと安さにおいてはOKに軍配が上がるでしょう。
いずれにせよ、もはや戦後ではない、と言わんばかりに、日本橋エリアは日常生活に不便なエリアではない、と言い切って良いと私は思います。
何(商品)を(オンラインも含めて)どこで買うか>何(店舗)がどこにあるか
では、ここまで不便ではないと言い切っているわけですが、解像度を少し高めて、では何をどこで買うか、という観点で捉え直してみると、上記情報で全て事足りるでしょうか。
いや、これが全然足りないのですよね。というのも、ざっくり商品ジャンル(品目)毎に、一物複数価となっており、それぞれのお店で値段的にお得な商品は違うわけです。
更にツイストをかけるのが、ネットストアの存在です。スーパーで言うと、楽天西友、イオンがありますし、ドラッグストアの競合でいうと、ヨドバシ・アマゾンがあります。
また、あるジャンルについては、他のショップでは代替とし難いユニークな品揃えのお店もあります。例えば、酒屋・成城石井です。いずれも最安値ではないものの、他の店舗、ネットストアにはない品揃えで、その店に行かないと買えない商品を売っているお店もあるので、しばしばこれを考慮してどこで買うかを考える必要があります。
先に述べたように、ドラッグストアもスーパーも選ばなければ、日本橋エリアのどこに住んでいても徒歩5分以内にはあるわけです。
したがって、どの店がどこにあるか、ということにほとんど価値がないのですよね。どの店も徒歩5分以内にある、近い店に行ってください、でしかありません。
しかし、知りたいことは、そういうことではなく、種類が同じであればより安い方がいいし、ユニークなものはどこに置いてあるのかを知りたい、そうしたニーズに応えるような記事がこれまでなかったため、これを提供しようというのが今回の記事のゴールです。
つまり、日本橋エリアにおいては、何(どの店舗)がどこにあるか、ではなく、何(商品)をどこ(ネットも含めてどの店舗で)で買うか、が論点となっている(皆が知りたい事項)と私は考えます。
生鮮食品・加工食品・調味料・乳製品・冷凍食品
ベーシックなものしか求めず、価格が指標の人且つこまめに買う手間を厭う人
OK一択です、何も考えずに週に一度OKに買い出しに行ってください。
OKに置いてあるものであれば、OKに匹敵する価格をオファーする店は日本橋にはほぼありません。
調べるだけ無駄です、一直線にOKにいき、週に一度買いだめしてください。
少し凝ったものを求め、且つ価格ではなく商品のユニークさには一定のコストをかけてもいいと思う人
生鮮食品は、OKに敵うところはありません。残念ながら他のどのスーパーでも買う必要はありません。
ただ、加工食品・調味料・乳製品については、成城石井でなければ買えないものがいくつかあります。例えば、乳製品で言うとチーズ、加工食品はソーセージやハム、調味料は特にスパイス・香草などは成城石井にアドバンテージがあります。
もちろん、値段はOKより格段に高いです2倍くらいします。しかしながら、OKには売ってないのですから、成城石井で買うしかないです。
生鮮食品以外で、OKにはないが、汎用品を求める人
先に述べたように生鮮食品はOK一択です。
ただ、OKも死角がないわけではなく、シェルフスペースは限られているため、汎用品であっても好みのメーカー品がないことがあります。
ですので、OKにない品物が欲しい場合は、まずはマイバス→yodobashi.comで価格チェックです。
yodobashiは送料無料で、特に汎用品の調味料の価格が相当程度競争力があります。(もっと凝った調味料は成城石井へ)
マルエツプチが駅前にあるのに、何でマイバスなの?と疑問に思うかもしれませんが、私にとってマルエツプチは、その日どうしても必要なものがある時に、多少割高でも仕方なく買う場所です。
マルエツプチはセルフレジ導入でレジ待ちがほぼないので嫌いではないのですが、利用する時は一抹の負けた感を胸に、罪悪感を抱いて店舗を後にすることが多いです。
次に冷食については、ハイグレードマイバス(凡百のマイバスとは異なる大きめのマイバス;富沢町、岩本町に存在)・ピーコックの価格・品揃えも無視できないので、OKで満足できない場合は訪れてみることをお勧めします。
肉
基本はOKで良いですが、ちょっと特別な時、時間がある時は、老舗の肉屋の肉を買ってみてください。
鶏肉は鳥近・鳥忠、牛肉豚肉は日山・今半です。日山・今半は、店内で食べると1万円を下らないですが、肉だけを買うならそこまでしません。ブランド肉を買わなくても全然美味しいです。
惣菜
焼き鳥・卵焼き;鳥近・鳥忠
→焼き鳥でいうと、両店に違いはほぼなくどちらも店頭で捌き焼く本格派スタイル。卵焼きは好き嫌いあるが、かなり甘めで硬めの江戸前卵焼き。流しでは買えないので、事前予約して一度食べてみるのがいいです。変わり種としては、鳥忠のほうが温故知新の精神が浸透しており、新しいものへの挑戦に積極的。(Paypayにも対応)
その中でも鳥忠の鳥レバーが絶品、ワイン好きな方は絶対に試すべき一品。
蒸し物系(肉まんなど)・高品質な揚げ物:今半
→蒸し物系は今半店頭以外にコンビニくらいしかなく、もちろん値段は2倍以上するのですが、インフレの最中、コンビニもシュリンクフレーションで、肉まんのサイズを巧妙にダウンサイズしているため、今半の肉まん系も今や全然割高感はないです。また、揚げ物でも、中身の具の質が高いため、美味しい揚げ物が食べたい時は今半に行くことをお勧めします。
おでん:美奈福
→ちょっとわかりづらいかもしれませんが、甘酒横丁を少し奥に入ったところにあるおでんやさんです。店内飲食スペースはなく、持ち帰りのみです。
この一角だけは昭和の古き良き感が漂っている人形町らしい名店ですね。日本橋エリアに住んでいて、このお店のおでんを味わっていないのはあまりにも惜しい。
私は月1では結構な量を買って夕食がわりにしています。
上記以外の所謂典型的な惣菜
→OK一択、それ以外は忘れて大丈夫です
OKはどれも安くて美味しいですが、ピザが最も人気ですね。
出来上がる時間は店頭に出ているので、どうしても欲しい場合は、当該時間をめがけて来店してください。
石鹸・シャンプー等バス用品・洗剤・薬・清掃用品・ゴミ袋など
意外にも。。。
前段であそこまでパパスの名前を出してしまったのですが、基本動線としては、yodobashi.com→amazon→実店舗、となります。
結構広範な品目で、面倒臭い価格比較を行いましたが、yodobashiに敵うものは多くなかったです。
実店舗が目の前にあるのでどうしても食指が伸びてしまうかもしれませんが、現実問題として同じ商品であれば安いところで買うのがベターです。
ドラッグストア系で売られている商品については、その日そのタイミングで欲しい場合を除いて、実店舗で買った時の達成感は忘れて、実店舗に行くとしてもスマホ片手に価格チェックを行いながら商品選定を行うのが良いかと思います。家電と同じですよね。
なお、Amazonプライムデーであれば、amazonが圧倒的に安いので、プライムデーに買いだめするのもありです。
酒・アルコール類
こちらは最適解が概ね決まっているので端的にいきます。
ビール
アルコールもOKストア一択、と言いたいところですが、OKストアは合理の鬼なので、どうせ飲みたいやつは種類揃えてなくても冷えてなくても安けりゃ買うだろ、とアルコールを買う人の足元を見ているので、冷蔵コーナーに酒が置いてありません。つまり、全てが常温です。
私はこれは筋悪な売り方だなと思っておりまして、日本橋店について言えば冷やして種類も増やして欲しいです。ただ、そもそも棚スペースが足りてないので冷蔵ラックを入れられないのかもしれず、そのために生鮮食品のバラエティが犠牲になっては本末転倒、ということで、甘んじて受け入れることにしています。
OKはアルコールを購入する場所として不適です。
では、ビールを買う時はどこで買うべきか、というと、クラフトビールではない大手メーカーのビールであればマイバスが価格種類ともに及第点です。
クラフトビールとなると、選択肢がグッと狭まり、ピーコックか成城石井くらいしか置いていません。ピーコックは国内クラフトビールの種類が多少ありますが、外国のクラフトビールは殆ど置いてないですね。
意外とよいのが、三越地下の酒販売しているエリアです。ここには本格的な外国のビールが幾つか置いてあり、価格もさほど高くはないです。
日本酒
佐々木酒店、小山酒店、野沢酒店
どの酒屋も若干入りづらいかもしれませんが、良い日本酒を堪能したいと言う気持ちがあるのであれば、是非入ってみてください。
佐々木酒店は、べったら市にも出店しており、数百円で日本酒を提供しているので、気になる方は試してみることをお勧めします。(店内でワイワイ飲んでる人がいたら、その中の一人が私です)
ワイン
佐々木酒店、小山酒店、ヴィノスヤマザキ(コレド室町)、三越地下
ワイン売場、ピーコック
種類の豊富さでいうと、ヴィノスヤマザキ→三越地下→ピーコック→小山→佐々木、です。
三越地下だからプレミアム価格と思いきや、定価なのでご安心ください。ワインに詳しい店員もいるので、好みのワインを選んでもらうには、結構重宝するのですよね。2000-3000円でもかなり美味しいワインが買えます。
ピーコックは、イオン系列の気合の入ったバイヤーがいいワインを仕入れているので、意外と良いです。
佐々木・小山は日本酒の品揃えが素晴らしいのですが、ワインもそこそこおいてあります。小山の方がワイン品揃えは豊富です。
ワインのお供のチーズは成城石井か三越のチーズ屋さんで買ってくださいね。
そんなに使い分けできないよ、という貴方へ
楽天西友かイオンネットスーパーで、上記オールジャンルを買うということでも、経済的に大きな損はしません。(一度買い物していただけるとわかりますが、多くの商品でマルエツプチよりは安くOKよりは高いというレベルです。)
その日そのタイミングで欲しい時以外は、買い物時間を最小化させるためにネットに特化してもいいんじゃないか、と、そう思う方もいるかもしれません。
ただ、私が思うに、日用品を買う行為は、単なる作業ではないのですよね。
旬のものを自分で見て、手に取ってみて感じたり、最近どのような商品が流行っているか把握して感覚をアップデートしたり、子供のいる方は子供と対話する貴重な機会だったりするわけです。
ですので、(結果として月に数百円損するとしても、買い物ごとに数十分無駄な時間を産むとしても)自らの購買行動をオンラインに過度に収束させてほしくないなとは思います。
そうした余裕を持つことが、エリア内どこに住んでも何かしらのスーパー・ドラッグストアに5分以内につくという日本橋エリアの強みの発露ではないかと思います。
折角大体必要なものが近くに揃っているからこそ、オフラインで楽しむ余裕ですね。
日本橋エリアという都心にギリギリまで寄り添いつつ、生活至便なロケーションに住んでいるからこそ、適度に不便を楽しむ心の持ち用も、このエリアに住む一つの効用なのじゃないかと、そう思うわけですね。
時間がある時に各店舗の位置をマッピングした地図を貼り付けます。
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