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【台風対策】押し倒さずに裸にする台風対策

こらこら!(←じゅん散歩下平さやかさん風に読んで下さい)タイトルで変な想像しちゃいけませんよ。
マストは倒さず、セイルを外してスケルトンにすると言う意味ですからね。

それにしてもまた台風ですよ、台風16号。
関東は、だいたい10号半ばから後半の台風による被害が大きいような?
Windyの風予報を見てみますと、

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10月1日の金曜に最接近なのですが、関東地方を避けるよう東に抜ける感じ。
となると本来的にはほぼ北風のはず。
地理的に北東の風に強いうちのマリーナ、これならせいぜい20mくらいの風でおさまりそう?と思いつつ、心配ですので自分に有利な情報を集めてみます(←安心したい)。
こんな自分に有利な情報だけスクリーニングする、野口英世方式、あるいは小保方方式で情報を見ても…

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やはり看過できない関東地方の西を通る予測ルート。
これを恣意的に無視すると、黄熱病(←野口英世)の病原体は細菌(実際はウイルスでした)だし、STAP細胞(←小保方晴子)も存在する(実際は…)という歪んだ世の中になってしまいますので、それはいけません。

台風対策をする、しない、で昨晩から1時間毎に予測進路の変化を見つつ、うじうじと考えていましたが、「しなかった後悔はダメージが大きい」と言う我が家の家訓を思い出し(←勿論今考えた)、渋々日曜の昼前に家を出ましてマリーナに来ました。
私もストレスの多い現代社会を構成する社会人の1人、月曜から再び仕事が始まりますので日曜日の午後から少ーしづつ、どんよりとした気持ちになり、なるべく家でじっとしているのが常ですが、背に腹は代えられません。

冒頭の通り今回はマストを倒さず、ジブとメインセイルを外す事にします。

まずはポートサイドのジブシートを

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緩めて

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当然スターボードサイドも緩めて、ファーリングライフラインもフリーにし、ジブを外しにかかります。

ジブセイルを外すのは久しぶりです。
普段の台風対策ではマストを倒していますから、ジブは巻いたままですからね(マストとジブの巻かれたフォイルがガッツリくっつきますので、ジブは外しません)。

っと!あまりにも久しぶりなので、ここで思い出しました。
ウチのヨットのファーリングシステムはフランスのProFurl C260
ファーリングラインとジブハリヤードが一本になってるやつだった…
いや、久しぶりに外すと思っていましたが、このヨットを買った後にジブセイルを取り付け、以降一回も外した事ないですわ!取り付け経験しか無かった。
そうかそうか、ジブセイルを外すのに効率の良い(と言うか、正規のやり方)がわからなかったし、外す用事も無かったからね。
ま、正しく無いやり方(と思っている)だったら外せますので、それでやるか…

ドラムに巻かれているラインのその先は、ドラムから上に向かい、フォイルのグルーヴを通ってヘッドフォイルまで向かい、折り返してジブのピークに結ばれています。

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なので、ドラムに巻かれているラインをぐるぐると手作業で外し、上の写真のレバーでロックを解除すると、このライン(ファーリングライン兼ジブハリヤード)がフリーになり、ジブセイルが下に落ちて来ます。
逆に言うとロックレバーをフリーの状態にしても、ドラムにラインが巻かれている限りジブは下りて来ないわけで、そもそもこれは本当にこういう物なのか?と前から疑問に思ってるんですわ。
それでもロクに調べない、いやむしろ調べた事すら無いのは、これで動いてるしいいか… と言う社会主義国の労働者のような怠慢さですわ、自己批判しますので総括は勘弁して下さい。
うぅむ、不便。
絶対、これ正しいやり方が存在すると思うな、こんな方法じゃなくて。
ま、勉強不足なので、残念ですが原始的な方法で作業をし続けます。

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久しぶりに地上で見る、ジブセイル。
ついでなので洗剤でクリーニングしたいところですが、日曜にそんな作業が出来る心の余裕も、そして時間も無いのでこのまま

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折り畳んでキャビンに。

ふー、

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ジブは終わって、次はメインか…

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レイジージャックを緩め、スタックパックを展開し、ガフスパーを少し持ち上げて、セイルとマスト、ガフスパー間のスライダーを外します。
そのまま一気に(写真はありませんが)、セイルを外してコクピットに持って行き…

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バテンポケットにバテンテンショナーを突っ込んで、バテンを抜いて…

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畳んであげます。
ウチのヨットはガフリグですのでラフが真っ直ぐじゃないんですわ。

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畳んだらコクピットまで上げてやり、これでメインもOK。
そうそう、スタックパックのバテンをデッキに放り出したままでしたのでキャビンに…

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長っ!このままだとキャビンに入らないじゃん!
いや、長いというかキャビンが狭いのか。

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立体的に入れる事で、なんとか入りました。
テーブルの上に置いてある2本の白い板はセイルのバテンです。

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スタックパックもキャビンに入れて、セイル関係はこれでOK。

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ブームエンドとガフスパーを、ガチャガチャしないように固縛します。

次にラダー。

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写真を撮り忘ましたが、ラダーブレードを外しまして、

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これは重いですからね、コクピットには上げずに船台に固定しました。

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これにて、台風対策終了。

100%万全ってわけでは無いですが、今やれる事はやったつもりです。
これで何か被害が出ても、それはもう諦めがつきますよ。
これで、やらなかった事で後悔はしない!
しかし、これ戻すのはマストを倒した時の3倍くらい時間も労力もかかりそう… なんで普段通りにマストを倒さなかったんだと後悔。

普段は早い時間に家路に就きますが、今日は昼からの作業でしたので時間が遅く…

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安定の渋滞ですわ。
洗車したばかりなのに雨まで…