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【21-05】燃料を入れに行こうとして風力発電に牽制を受ける

タイトルを見て、「ははーん、化石燃料と温室効果ガス排出量低減の…」みたいな話と思いました?ふふふー、違いますよー。

今のヨットに買い替えて3回目の夏。

思えば最後に給油をしたのは、納艇されハルの塗装をしてもらうのに油壺に行く途中、シティマリーナヴェラシスに行った時ですから、一昨年の夏です。
つまり「最後に給油した」と言いましたが、その時が「最初の給油」とも言います…

お前、軽油の保管期間知ってるか?と言う声も聞こえてきそうではありますが、減らないんだから仕方がない。
今タンクに入っているのは大凡半分くらい。
タンク容量は60リットルですから、今給油すれば30リットルくらいは入るはず。
鮮度の悪い軽油を鮮度の良い軽油で薄めよう作戦です。
悪貨は良貨を駆逐する?何それ美味しいの?

マリーナの給油設備はガソリンしかありませんので、軽油艇は自力救済が求められます。
とは言っても、30リットルくらいでわざわざ燃料屋さんを呼ぶのも憚られますし、容器はありますのでガソリンスタンドに買いに行ってもいいんですが、せっかくマリーナに来てるわけで、逆に給油出来る所にヨットで行けばいいじゃんと言う流れ。
東京湾を挟んで対岸の浦賀、シティマリーナヴェラシスに行く事に。
ヴェラシスは給油すればビジターバースの利用にお金は取られませんし、私自身もヴェラシスをホームポートにする某艇のクルーで、クルーカードを持っていたりとかで馴染みがあるのもその理由。
シャワールームでさっぱり出来るしなー(緊急事態宣言中なのでタオルとかは時前ですけどね)。
そうそう、うちのマリーナのレストランが緊急事態宣言中は閉まっていますので、ヴェラシスのレストランで何か食べようと言う野望までわいてきましたよ。ゴクリ…

さて、自分のヨットに登ろうと近づくと…

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お猫様にガンをつけられてしまいました。ニャー!

本日の海は、

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穏やですなぁ、
ウミネコが集団でのんびりしていますが、向こうの海に一羽だけ浮かんでいる奴が虐められてるんじゃないかと心配です。
いや、別に心配じゃないか。

マリーナを出ますと北風。
4〜6mくらいの良い風ですが、浦賀水道を横切りますので運動性と視界を考えてセイルは出さず、機走で一路ヴェラシスへ。
あれ?オートパイロット(オートヘルム)の電源が入りませんよ?
ま、ティラーを握ってれば良い話なので、向こうに着いたらチェックする事にします。

で、気分良く写真とか動画とか撮って鼻歌交じりに進んでいました。

おっと、ポートサイドの遠方には…

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何か、オイルリグみたいな背の高い構造物と、タグボートっぽい船団が。
これは… 朝見た航路情報に出ていた風力発電機だ!これかーー!
確か5ノット前後で北上して来る的な事が書かれていました。
スケールが浦賀水道を普段通っている本船とは違うので、速度感も距離感も今ひとつ掴めませんな。
どちらにせよ、船団も風車も私から見て左に流れていますので、私の方が先にパスする感じです。

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↑しかしすごいな、この船団。

閑話休題、平日なので浦賀水道もそこそこ本船が行き交っていますが、

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一応浦賀水道の入航予定情報を見て、北上と南下するそれぞれの本船の隙間を直進すれば抜けるよう時間を合わせて来ましたが、各本船の運行もオンスケジュールのようで、アプリでAIS情報を見てもイレギュラーな船舶無し!

さて、ヴェラシスで何を食べるかな?なんて考え始めたその時、

ピーーー!


いきなりワーニングが鳴り、タコメーターが死んでいます。

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警告灯は何も点灯していない状態で生きているのか死んでいるのか?
タコメーターを照らす照明も消えました。
警告音は鳴り続けているから、パネルの電源損失じゃ無いみたい。
エンジン音的に回転は継続してる感じですが(ま、ディーゼルなので燃料さえ来ていれば回り続けますわな)、水温の警告灯も死んでいるっぽいので心持ち回転を下げました。
エンジンが回ってはいますが、念のためセルモーターを回すと(←そんな事してはいけませんよ!)、これも動くようです。

うーん、ここはまだ行程の45%くらい。

今日、絶対給油しないといけない理由は無いし(むしろこのペースでは来年でも大丈夫)、戻るが吉です。
踵を返す… いや、スターンを返すとはこの事、180度回って帰路に。

しかし、他にもちょっと不安材料が…

例の風力発電船団がね…(色々忙しくて写真は無し)。
見かけ上は衝突コースでは無さそう。

ピーーっと言う音をひたすら聞きながら握るティラーの心細さよ。

Uターンから約25分、

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風力発電船団をなんとかかわしました、ホッ。

しかしこの写真を撮る10分程前、つまりUターンから15分後にこの船団の露払い的タグボートが船団から離れ、ぐいぐいとこちらに近づいて来まして、100mくらいの距離になった頃でしょうか?

「こちら曳航船です、進路確保にご協力下さーい」

的な事を大音量で放送されてしまいました。
おそらく普通に航行していればスルーだったのでしょう、もう船団のコースをパスしてましたから。
しかし、一旦コースをパスした後にUターンしたので、結果的に物見遊山的な動きに見えてしまったのでしょう。 更なる接近を警戒して、この露払いタグボートが牽制的な動きをするのも無理はありません。
無線機持っていれば良かったんですが、今のヨットにしてからは積んで無いんですわ。やっぱりハンディ買おうかな… 。
お仕事中の本船の手を煩わせてしまい、本当に申し訳ない。

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一番近い時は曳航索が見えるとこまで近づいてましたが、あれはどのくらいの太さで、どのくらいの強度があるんだろうなー?

この後、ほうほうの体で…

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おっと失礼、これはホウボウ(と言う魚がいるんですわ)。

ほうほうの体でマリーナに帰港。
燃料を入れに海に出て、むしろ消費しかしてないという…

さて、原因なんですが、パッと見不明。
しかし船体を洗い、エンジンをフラッシングした後は酷暑でダウンですわ。
熱中症注意!

途中、

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メロンアイスの容器に入れて置いている(←防水性を考えて使ってますが、コロコロ転がって不便なのでお勧めしませんよ!)塩飴を何個も舐めたりしてましたし、こまめな水分補給もしていましたが、酷暑には敵わず。
身の危険を感じて仕方なく帰宅しました。

次回マリーナに来たら、これだけは直さないといけません…

そんなわけで、本日のトラックデータ

約5.6マイル、2時間でした…

トラックは、

↑このグリーンのやつです。

Relive動画はこちら。

しかし…

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このアッセンブリー全部とか、3番のサーキットとか6番のタコメーターとかの交換とかだったら、また高そうだな…