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【入港方法】木更津マリーナ

特に整備関係で書く事もありませんので、重整備の為に回航した木更津マリーナへの入港方法を書きます。

これは2022年1月8日に入港した時の記録。
以降の変更・変化があっても、積極的にフォローアップやアップデートしないと思いますし、そもそも私の経験思い込みだけで書いているので、きちんとした情報は当該マリーナや所管の海上保安本部で確認して下さい。
あくまでぼんやりと「ああ、過去にはこうやって入港した人がいたんだなー」くらいのイメージで読んで下さればと。

さて、この木更津マリーナ。

ゲストバースがあるわけでも、ビジター用の施設(レストランとか)があると言うわけでも無いので、観光や食事・小休止や停泊のために行く人はいないでしょう。
このマリーナがホームポートでない限り、私のように上架整備の為に訪問する艇がほとんどだと思いますので、あまりこの情報が役に立つとは思えません(整備に行く人は、絶対に一回はマリーナに打ち合わせとかに行ってるでしょうからね)。
しかしですよ、そもそも私のこの非航海日誌と言うブログ的な物(ブログなの?と自問自答)、忘れっぽい、いや、そもそも何かを覚えようと言う気すらない私個人の記録用でして、誰かの役に立つようなコンテンツなぞ最初から書いていませんので平常運転いつもどおりですな。

まず、マリーナへの大まかなアプローチですが、

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航路にブイが打たれておりまして、火力発電所や製鉄所への資材・原材料運搬のために大型の貨物船がタグボートと共に往来しております。
この航路の北側を通り、木更津沖堤防に沿ってアプローチしていけば良いのではないかと。

私はこの航路を横切る際に、

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こちらの10万トンクラスのバルカーが出航するところでして、随伴のタグボート2隻にスピーカーで注意を促されたり、退避行動のお礼を言われたり。
そう言えば無線積んでなかったな…
遊びでヨットに乗っている私達は、お仕事をしている本船の邪魔にならぬよう航路を避け、明確に「本船の邪魔はしませんよー!」とタグボートや本船に積極的にPRしつつ、かつ肩身を狭くして入港しましょう。

木更津沖堤防の内側に入った後も50mクラスの本船が行き来していますのでご注意を。

堤防の内側に入ると、視程が悪くなければ右奥の方に、このページの一番上の写真に出ている橋の赤いアーチが遠目に見えますよ。
全体的に錆色と茶色系の風景に浮かぶ紅一点のアーチは目立ちます、写真撮ってないけど。
しかし堤防の内側に入ってからマリーナまで、直線距離でも1.8マイル。
「上架して船台に乗るまでが遠足です」って先生(←私)が言ってましたし、バナナはおやつに入りませんので、まだ着いた気になるのは待ちましょう。
「視認した 見えても遠い ヨットかな」って、ある有名な歌人(←私)が詠んだ歌があります。そもそも200kmも300kmも離れた富士山とか、9億km離れた木星でも裸眼で直接視認出来ますからねぇ(今計算したら、木星まで4ノットで約1万4千年かかりますわ)、見えるのと到着するのは違いますわ。

さてこちらのマリーナ、初見の私は若干ドキドキしながら入ったのでした。
と言いますのも、事前に整備の打ち合わせで車で訪問した際に見た風景は

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幅約500m、奥行き約380mのプールのような中の最奥に位置するこのマリーナ、そのプールの中の幅約400m、奥行き約270mの範囲に渡って金属製の杭が罠のように打たれているじゃないですか。
ノルマンディの海岸と間違えて、ドイツ工兵が連合軍の上陸を阻止するために打ったのかもしれません。違うか。

そう言えばトリマランで日本一周した3人組のヨット、「オモイノママ」さんも木更津に入港する時

地図で見た感じだと杭のようなものが無数にたっているのだ。
見えない杭に怯えながらソロソロと近づいていく。
・・・
・・・・・・
大量の杭が海から飛び出ていた。
壁際ギリギリを通りながらなんとかしてマリーナまでたどり着いた。

って書いてました(彼らは夜の入港です)。
したり顔でこんな事書いてますが、今検索して発見したんだけど。

そんなわけで国土地理院の航空写真で確認しますと、

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右の角が桟橋、これだけだと一見どこからでもフリーダムに行けそうな感じではありますが、その実

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この斜線エリアは航行出来ませんし、海図を見る限り

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左側(西側)からアプローチするには水深が足りませんから、必然的に東側から進入する事になりますね。

海底スキャンをしながら入港しましたが、ポツポツと長い棒のような物が横たわっている以外は比較的フラットな感じで(関係ないですが、結構大きなタイヤがスキャナに写ってましたわ)、水深4m+程度でした。
東側の堤防周辺は釣り人がパラパラといた関係で離れて航行しましたので、水深や障害物の有無は不明です。

それから、このマリーナに来られる艇は、ほぼ皆上架すると思いますが、クレーンと船台の位置の関係から右舷付けになります。
そして12時から13時の間は作業員の方はお昼休みと言う事で、もしその間に入艇されたら桟橋に係留しておいてくださいとの事でした。

私がマリーナのあるプールのような部分に入ったのが11時55分くらい… あー、これは昼休みの時間は桟橋に係留してちょっと休むか… なんて思いつつ進んで行くと、今まさにボートを下架を終えた作業員の方々がこちらを見ています。
そして桟橋に着いたのは12時ジャスト。
作業員の方々は、先程ボートを下架したベルトスリングを海から引き上げず、そのままウチのヨットを待っていて下さいました、申し訳ない。

と言うわけで、今回のGPS情報を国土地理院の航空写真にマッピングし、入港時に撮影した動画と重ねた物がこれです。
パワーボートじゃないのでノロノロじゃないですか?なので6倍速でお届けします。普段4ノットくらいだから、実質24ノット強換算の映像ってことか。

お前、上に書いてる事と違ってコースが堤防沿いじゃないぞ!と言うクレームはやめてー。西から本船が複数来てて、先に航路を横断して南側のルートに移ったんですわ。
何事も臨機応!世の中そんなもの!

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