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【FFヒーター取付編13】(燃料を)推し、燃ゆ?(燃えない)

FFヒーター取付編12はこちら

前回の最後の部分で「前章譚」があると書きました。
はい、ヒーターの本体を固定する前に、ほぼ1年放置していたヒーターですから
「動かないと困るわな、あとで気づいても面倒だし」
なんて、私にしては珍しく先の事を考えたりなんかしたものですから一回動かしてみる事に。

と言うわけで、

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FFヒーターのテスト運転のために開発した架台壱号機、通称「台」を久しぶりにひっぱり出しました。

当然キャビンのこんなところで運転させたら、燃料やらバッテリー、一酸化炭素やら排熱やらで大変な事になりますから外に出します。
外と言ってもヨットからヒーターの部品群やバッテリー、燃料を下すのも面倒なのでコクピットデッキですが。

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組むのはそんな大層な事ではありません、この程度ですから5分もあれば動かせる状態に。
それではバッテリーを接続すると…

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久しぶりに見る操作パネルの画面。オンにして設定温度を上げるとちゃんと動きそうな気配が本体から発せられるモーター音と燃料ポンプからのカチカチ音で感じられます。

これで燃料が燃料ポンプを通過して本体に入ればいよいよ点火…

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ん?燃料が来ない!?

燃料ポンプの作動音はしますが、半透明な燃料パイプを見ても軽油が来る気配がありません。
そもそも燃料タンクはヒーターより高い位置にあって…

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写真撮ってないので代わりに去年の時の物ですが、点滴よろしくこんな感じのテスト用のタンクを上から吊るしてますので、燃料ポンプはそんな過大な力を必要としてないはずなのに燃料が来ないわけは…

嘘です、実際は
「あ?やっぱり?」
くらいのイメージなんですけどね、それでもなんとかなるかな?と思ってたんですよ。
犯人はこの吊るされているタンクですわ。

今のタンクはですね、

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↑これ
なんかいやーな感じに薄汚れ感たっぷりでしょう?
去年の3月からこのタンクはずっと使って無かったんですが(使い道無いし)、その間キャビンに入れておくと間違いなくディーゼル燃料が臭いを発するわけで、

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なんて、私は沈黙の艦隊の深町艦長みたいなセリフを言うような生粋のサブマリナーでは無いので… いや、そもそもサブマリナーでも無いし。
そんなわけで、ディーゼルスメルを嗅ぎたく無いので防水バッグに入れてスターンのライフラインに…

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ほぼ1年間吊り下げてたんですよ。完全放置。
ちなみにこれ、去年の夏にライフジャケットのテストで飛び込んだ時です。
こんな炎天下でも、今のように氷点下になる日でもずっとここに置いていた結果、あのドロドロに汚れたタンクですわ…

仕方がないので一度燃料ポンプを外し、タンクへの管に口を着けて吹いてみますが全く空気が通りません。
管を外してタンクを逆さまにしてみると…

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何か茶色いガム状の物が完全に穴を塞いでいます。
何ですかね? 軽油を1年くらい放置してもこんなにはならないし。
この後に棒を突っ込んで穴は開通させましたが、流石にこの状態で使う気にはなりません。
もういいか…

「電源も入ったし中のモーターも回った、操作パネルも点灯したし燃料ポンプも動いた(音が聞こえた)。もういいだろ!大丈夫!」

と自分に言い聞かせまして、テスト運転終了です…

この後、前回書いた本体の据え付け作業に入ったと言うわけです。

じゃあ前章譚なんて言わずに先にこっちを書いとけよ!と言う話なんですが、作業をして家に帰り、さーて書くかと思った時にはなぜかテスト運転をしようとした記憶がすっぱり抜け落ちてまして、据え付け作業を書いてしまいまして、据え付け作業の事を書いてる途中で急に思い出したと言うわけです。

やっぱり人間って嫌な記憶は忘れるように出来てるんですかねー?はっはっはっ。

今回は以上!

家に帰って、再度この

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タンクを注文し、さっき届きました。
無いと絶対に必要になるヤツですからね、これ。
買ったら買ったで使う機会が来ないものですが…

FFヒーター取付作業の次回は多分排気管の配管かな?それがうまくいったら今度は据え付けられた状態で運転してみます。

FFヒーター取付編14へ続く