見出し画像

【ジブファーラー】ぐんにゃりフォイルは戻らない

先日、注文していたセイルが届き、メインセイル、ジブセイル共に愛艇に張った(届いて張ったセイル参照)のは記憶に新しいところです(私的に)。
 その中で
ちょっとしたトラブルなんかも乗り越えて…
なんて一文をジブを張る時の事として書いているのですが、これがまた色々誤算がありましてですね、そもそも納艇時は倒されていたマストですが、その時の写真を見ると…

画像1

倒されたマストの上にジブファーラーが乗っかってますが、赤いマークの部分で曲がってますよね? このヨット、前のオーナーは四国の方から買って陸送でこちらに運び、一度も乗らないまま手放し私のところに来たと言う流れで今に至ります。
実は四国でこのヨットが売りに出された際に私も目をつけていたところ一足違いで人手(つまり前のオーナー)に渡ってしまったと言う経緯があり、四国時代のオーナーのブログは艇の履歴を見るのに熱心に読んでいました。 その時の写真ではこんな曲がりは無かった事から、800kmの陸送の間の振動や養生・固定ミスでついたと思われます。
つまり、トラックに揺られて曲がったくらいならジブを巻きつけたり、ジブに風をはらませて帆走していれば自ずと真っ直ぐに戻るだろうと軽く考えてました。
で、先日ジブを張ろうとジブセイルのボルトロープ部をフォアステーのグルーヴに通してズルズルと上げていると…

画像2

この曲がってる部分の手前でどうしても動きません。 よーーく見るとグルーヴが歪み潰れて、それ以上進まなくなっていました。
結局、マイナスドライバーを突っ込み、歪んだ周辺のグルーヴを無理矢理押し拡げる形で通したと言うのが、冒頭に書いた「ちょっとしたトラブル」です。

この溝を拡げる作業で一抹の不安がよぎりました。 アルミ製のフォイルが思ったより… と言うか相当硬いのです。
「トラックの振動で曲がるくらいだし、アルミなんだからぐにゃぐにゃなんだろ?」
と言う甘い考えはちょっと改め無いとダメかも…

不安な気持ちを抱きつつ、ジブセイルをクルクルと巻きつけると…

画像3

 へにょ…
 よくわかりませんか?

画像4

グニャ。
これ、ジブシートに引っ張られてフォイルが曲がってるわけじゃ無くて、曲がったままクルクル回るんですよ。
くーー、計算外。 キツくジブセイルを巻きつける過程で真っ直ぐに戻ると言う自分の希望的観測をいつの間にか確信に変えていました。 よく言うと「ポジティブシンキング」、悪く言うと「ご都合主義」、間を取って「オプティミスト」、または「マイペンライ野郎」や「なんくるないさー野郎」です。

画像5

お化け煙突(知ってる?)みたいに、見る角度によっては気にならないんだけどね…

さて、前の艇とは違って効率を求めるレース艇ではないし、少なくともこんなクルージング用のスモールヨットでレースに出るつもりも無いのでこのまま放置でもいいんですが、やっぱり見る度に気になりまず。
このジブのファーリングシステムはProFurlのC260で、日本で買っても10万円弱程度。 パーツはざっと調べると1mのフォイルのパーツが€110くらい(日本では取り扱いが無いっぽい)で、2本入れ替えたとして€220に送料。 フォイルを2本入れ替えて4万円くらいかけるなら、フォアステーからドラムまで全て新品にして10万円の方がいい気がする… うーん…   悩。