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【22-02】Home(harbor)! Sweet Home(harbor)!

えー、ヨットで海に出た記録のはずですが、なんか前半はローカル線の沿線とか街をぶらぶらする旅?散歩?番組みたいになっちゃったので、適当にすっ飛ばして読んで下さい。

■エンジンの重整備が完了

1月8日にホームハーバーから木更津マリーナに回航し、エンジンの重整備を行ってもらいました。
エンジンマウントの交換やエンジン自体の再塗装、プーリー類の研磨に始まり、各種消耗部品の交換、オルタネーターのオーバーホール等々、結構な費用がかかるコースです。

一つ一つ書いているとキリが無いのですが、

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こんなのや、

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あんなのや、

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こんな内容でした(実際はまだまだたくさん写真がありますが)。
この辺は追々(覚えてたら)書くかもしれないし、(忘れてたら)書かないかもしれないです。どうだろう?

個人的には3〜4年に1回はエンジンを下ろして、今回くらいの整備を行いたいです、安心のために。

さてさて、予定より早く整備が終わってくれましたので、ホームハーバーの竹岡へヨットを戻しますよー。

■リエゾン

2019年の夏に油壺から竹岡に回航した時にも書きましたが、何せリエゾン(移動)サポートが無い限り、ヨットの回航ではヨット以外の移動が大変です。

今日は5時に家を出まして、まずは車でホームハーバーの竹岡へ。

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気温2度、夜明け前の暗がりの中ですが、念のため船台のチェックをしまして、
「待ってろよ、後でヨットを載せてやるからな」と呟きつつ(嘘)、そのままマリーナに車を置いて竹岡駅へ徒歩で向かいます。

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寒いし暗いし誰もいない無人駅で1時間に2本しか無い電車を待ち、

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事前に調べていた通りの時刻に電車が来ました(そりゃそうか)。
走ってる… いや、走ってない物も含めて電車の写真なんか撮るの初めてだな。
鉄道ファンみたい…

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そして電車に乗り込むと、駅同様の無人に近い電車。
ヨットに乗る恰好セイリングウェアセイリングバッグ大きなカバンと、公共の交通機関利用者離れした… いや、そもそも世間から浮いた格好ですが、全然平気。
むしろ平気じゃないのが、

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地方の電車なのに、停車中ドアが開きっぱなしだと??
開閉ボタンはないのか?? 寒いよー!

と言う苦難を乗り越える事約45分、木更津駅に到着。

ここからマリーナまで3kmちょっと。
駅前のタクシーを拾って行きたいところではありますが、まだマリーナの開いてる時間じゃありません(電車がいい時間に無い歯痒さよ)ので、行ってもなぁ…
かと言って、なんかこう… 喫茶店的なお店も無いので徒歩移動。

途中、

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チーバくんに旅路の安全を祈願しつつ、

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マリーナに到着。

■やっと海に出る

受付で下架をお願いしまして、

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ささっと下ろして頂きまして、出発です。

↑特にオチとか見せ場とかある動画ではありません、出発感を出すためだけにYouTubeに上げました。
たまたま本船が通りましたので、曳き波でローリングが大きいですね。
呑気に鼻歌なんか歌いつつ、木更津沖堤防に並行に走るコースに乗りましたのでフェンダーを上げます。
そこで事件発生。

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揺れた時に、腕時計がマストにぶつかって時計の風防とベゼルが吹っ飛んだ!
吹っ飛んだベゼルを偶然空中で掴み取りましたが、取り損なってたら海の底に… 危なかった。
が、時計はもう動いていません。
うぅむ…
このメーカー、2年前に腕時計の生産やめちゃってて、在庫のあるパーツしか修理とかやってないんですよね。
復活出来るのかな…

これまで度重なる部品交換を経て来た愛用の腕時計ですが、過去には

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ついに本体のケースを交換する事にもなって、入手当初から残っている部分は裏蓋だけ。
これまで修理やオーバーホールにつぎ込んだ金額は、なんと購入価格の20倍を超えています。
それなら同じ時計を20個買っておいた方が結果的に長持ちしたのでは?と言うのは
「青春時代が夢なんて〜 後からほのぼの 思うもの〜」
状態なわけで、どうしようもありませんわな。

と、話はどんどん明後日の方向に向かっていますが、ちゃんとヨットはオンコースですよ!

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進め進め!と思いつつ360度カメラで撮影したのが上の写真ですが、この写真を撮影した直後の写真が…

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さすが10万円超の360度カメラ、水没する寸前でも排水口から噴き出る冷却水や、焦って拾おうとしている私の手が写っていますね。
ええ、勿論防水じゃないですが、カメラを取り付けていたセルフィースティックが折れ曲がって、カメラは海水に浸かりました(スティックは曲がっただけ、折れたわけじゃ無いのでカメラは回収は出来ました)。

腕時計は壊れる、360度カメラも海水漬けになって復活するか微妙と、踏んだり蹴ったりで気分はブルー。

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ブルーではあっても、木更津沖堤防沿いを走り、

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君津の火力発電所を眺め、

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ランチパックを食し。

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ひたすら時間が過ぎるのを、そして次のレグまでの距離が減っていくのを見続けるだけ。
次のレグのターニングポイントである第一と第二海堡の間までは8.8kmの表示、5マイル弱… 1時間すること無し。

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富士山もいつも通りですが、視程は今ひとつですな。

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日本郵船のLNGタンカーを見たりしている間に、次のレグへのターンです。

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第二海堡を横目に、あとは竹岡マリーナまで一直線… と言う所で

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偶然ですよ、偶然海に落ちていて曳かれる形になっていたルアーに魚が!
もう一回言います、偶然落ちてただけですよ(注:日本のほとんどの海域では、漁業権を持たない人のトローリングは禁止されています)。
速度をデッドスローにして手繰たぐる、手繰る!

手元に浮いて来たのはランカー大きいサイズのシーバススズキ

しかし、タモ(網)を出していません…
出すと言うか、コクピットのロッカーに入っているので片手で取り出せますが、折りたたみ式で、ちゃんと展開してロックするには両手が必要です。

ここで考える事3秒。

第一案
とりあえず写真を撮って、ランカーをここまで持ってきたという証拠を確保してからタモ(網)を展開する。

第二案
いますぐタモ(網)を展開する。
早くあげないとバレちゃうよ!

よし、第二案を採用!
この時ばかりは世界一の速さでクリートにラインを結びつけ、ロッカーを開き、タモ(網)を展開し、そしてラインを手繰ると…

軽っ!


ええ、スズキさんはお逃げあそばされました。

もうルアーは回収!(そもそも偶然海に落ちてただけだし)

ここから真面目にセイリングしたいところではありますが、北北東のLight airとLight breezeの間くらい、追い風なので実質ゼロ。
セイルを出すメリットと後片付けのデメリットを考えると、やっぱり億劫。

セイルを出すことも無く、更に淡々と進んでいると、

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ようやく浦賀水道の4番ブイが見えて来ました。

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この、浦賀水道航路の折れ曲がるポイントのブイです。
今まで航路の東側を航路に並行して走って来ましたが、ここからは

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このブイ… と言うか航路から離れて、竹岡マリーナまで一直線!
いや、今までも一直線だったか。航路が離れていくだけだ。

第4ブイから小一時間、

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Home (harbor)! Sweet Home(harbor)!
マリーナが視認出来ました。
電話連絡をして、船台を沈めて貰って入港。
ところが…

船台に載せるのに失敗…
何やってんだ、自分!!
座る位置を変えたら、全然船台の中心に船がアライン出来て無かった!
幸いな事に、どこか壊したとか接触したとかは無いので良かったのですが、危なかった… 風も波も無いのにこんな…

上架後、

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綺麗に水洗いしてやって、本日のヨット終了!
終わりダメなら全てダメ的な回航ではありましたが、どこにも破損とか無くて良かった。

Walkmeterのデータでは、

17.55マイルを3時間40分。
平均速度は4.87ノット。
往路は4時間23分でしたから、かなり短縮。
北風万歳!

Google Maps上でのトラック(今回は赤い線)。

前回より大回りした感じに見えますが(実際、往路より約0.9マイル長い)、前回は色々ショートカットし過ぎました。
第一海堡の北側の浅い所を通った、航路を若干斜めに横断した等の反省点を踏まえ、余裕を持ったルートで行きましたよ。

Reliveの動画はこちら。

YouTubeに上げた600倍速(だったかな?)のトラック。

さて、エンジンもバッチリ整備されました。
来週以降は波・風さえ許せばしっかりヨットで遊ぼうと思います!