【4コマ漫画】北海道　氷点下の部屋で

50年前の北海道　当時140万円の質素な家。
その数年前に両親は家を新築したが、当時で140万円。
木造モルタル、小さく質素な家だった。

家の構造も今ほどよくなかったはず。
冷え込んだ日には、家の中でも　氷点下になった。

私の部屋は２階だったが　ストーブはなかった。
だから　冬の間は　寝る時しか使っていなかった。

飲み忘れていたグラスの水　
この時は　たまたま飲み忘れたグラスの水を　ベッドに置いてあった。
寝る前には、この小さな鈴の音には　気づかなかったので、
冷え込んだ夜中に　氷がじわじわとできたのかもしれない。

朝起きると
目覚めると、ベットの揺れで　夜中にできた氷がグラスにあたり音を立てた。
高音の鈴のような音。

チリリン。

どこからこんな音がするんだろうと、部屋の中を見回しても、それらしいものがない。

やっとベッドの枕元にグラスを見つけて、
”これだったのか”　と。

夜間　人しれず氷ができて、こんなかわいい音を鳴らした。
白い息を吐きながら、グラスを持ち揺らしてみた。

”チリリン　カラン”
確かにこれだった。

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