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バリ島ウブドを歩く㉓【洗濯屋さん】
私の認識としては、宿泊施設には洗濯のサービス、または洗濯機が設置されているのが一般的だと思っていた。だから、わざわざ泊まる予定のゲストハウスに洗濯サービスがあるかどうかは確認しなかった。
しかし、私の泊まったゲストハウスには宿泊客が使える洗濯機はなかったし、洗濯のサービスもなかった。私はこのゲストハウスに3週間滞在する予定だったので、その間どうしても洗濯が必要だ。
ゲストハウスの主人は近くに洗濯屋があるのでそこを使えばいいという。実際、近くにあった。
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私は科学物質に弱いので普通の洗濯洗剤は使えない。バリ島では洗濯の際に柔軟剤をたっぷり使うと聞いていたので、どうしたらよいかと思っていた。洗剤は自然のものを持参していたので、それを使ってもらおう。
この洗濯屋さんは滞在中、何度も利用した。
エコフレンドリー、ナチュラルソープ、ソープアレルギー肌用などと看板には書かれている。かなり、自然にこだわった洗濯屋さんのようだ。ここなら使える、そう思った。
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ぶっきらぼうでつっけんどんなお姉さんに、自分が持ってきた洗濯洗剤を使うこと、柔軟剤は使わないことを念押しした。
きっと、その言い方が彼女の気分を害したのか、いつも冷ややかにあしらわれた。しかし、そんなことはどうでもよい。彼女はしっかりと私を理解し洗濯をしてくれたのだから。
洗濯を依頼する手順としては、まず持ってきた洗濯ものをこの秤に載せて重さをはかる。1㎏が200円くらい。十分安い。料金が書かれた受取証をもらう。丸一日あればたいていできている。
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この店はとても丁寧な仕事をしていて、洗った洗濯物をきれいにたたんでくれる。店内にアイロンをかけるための大きなテーブルがあって、店のお姉さんがアイロンをかけている様子をよく見かけた。
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この洗濯屋の店内は雑然と見えるが、清潔である。ほかにいくつも洗濯屋を見たが、とても自分の洗濯ものを預けられないと思う店がほとんどだった。
日本やニュージーランドでは自宅に洗濯機を持つ人がほとんどだろうし、そうでなければコインランドリーという無人のランドリーを利用する。
この洗濯屋さんは、自前の洗濯機をガラガラと回し、希望によっては乾燥機を使わずに干して乾燥してくれる。こまやかな対応をしてくれるのでありがたい。こうした職業が成り立つインドネシアのバリ。
ウブド滞在が長くなるにつれて、バリ島は間違いなくインドネシアという国なのだと実感した。そんな当たり前のことを、私は意識していなかった。
*おまけの写真⤵ 服のお直し、仕立て屋さん。ミシンが数台あればこうして商売ができる、バリ。
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