音程がまだだから表現には進めない?

音程を正しくすることと、豊かな表現力をつけることは二項対立ではないです。

音程を、その意味を理解した上で取れれば自然と表現に繋がるように曲はできているし、こうありたいという表現を極めると音程もあってくるはずだからです。(体の構造上でない音は除くけど)


ただ意識のなかに偏りのある人はいます。

音程の正確さに不安があって表現がおろそかな人は、もっと音楽を感じて、今自分が出している音や旋律がどのような意味を持っているのか、歌詞からまたはコード進行やテンポ、グルーヴかなどからきちんと考えて身に落とす必要があります。単に知識のはなしではなく。きちんと自分の身に落とすことが大切。


表現だけを追及する人は言い訳してないで、基礎的なスケールの練習や発声を見直すなどをして、自分のやりたい表現ができる喉作りをしましょう。あまり日本人にはいないかもしれませんが。
たまにいるかな。ヘタウマとか、すばらしい表現さえしてれば音程なんて!というのはプロからでお願いします。

アカペラコーラスでも同じことが言えます。音だけはとれるけど、midiみたいに抑揚がない人が結構います。その辺りを意識したら変わるのに!と残念に思うことがあるので、挑戦してみてください!

特にアカペラでは、音をとることに集中しすぎて、疲れてしまい、音がとれたことをゴールにしがちです。その場合、さっさと曲の難易度を落とすことをおすすめしています。難しい和音を消し、ユニゾンを効果的に使います。そうすることで音をとることの向こう側に興味をもってほしいなと思います。

音をあわせることができたあとにニュアンスつけたりダイナミクスつけたりする段階を踏むバンドもあるかもしれません。
私は同時がいいと思います。まず自分で自分のパートを読むときに、ここはこんなかんじーと、抑揚まで想定しながら読んでいきます。みんなで、あわせるときもそう。同時がいいです。
効果としては、楽しい。完成が早い。結局音があってくる。という感じでしょうか。
音があってるはずなんだけどハモる感じが今一つ。というときにはこの辺りがポイントになってきます。

ソロでも、音をとりながら曲のイメージつかんで、気持ちをのせていくと、音程やリズムが崩れるところが出るのでそこを修正して、表現にもどってと、なんども行き来しながら完成度をあげるほうが格段にバランスよくつくっていけますね。
音を完璧にしてから表現、というのはとにかく無駄が多い。そもそも音を完璧という印象がわたしにはよくないのかもしれませんが。

ということで、今年もあと少し。やりのこしがないよう、一生懸命やりまっしょー!!

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