マキバオー信者の私が『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』を見た感想
この度、彼女からの布教で、初めてウマ娘を見た。ナリタトップロード、アドマイヤベガ、テイエムオペラオー3人が主役のヤツね。
前置きしておくと、私は萌アニメなるものを一切見ない。記憶にあるのは『じょしらく』と『干物妹!うまるちゃん』くらいかな。ただじょしらくは元々久米田ファンだったから見てただけし、うまるに関してはあんま面白くなかったのが正直な感想。要は可愛い女キャラを愛でるだけの作品は苦手なクチだ。
また私は、競馬の知識も殆どない。ただタイトルにも書いた通り『みどりのマキバオー』が大好きで、特にライバルキャラであるカスケードは崇拝の対象ですらある。
その証拠にほら。
バッグに唯一付けているキーホルダーです。カッコイイ!
孤高の天才であるカスケードと、その背中を追い続けるマキバオーの泥臭いドラマ。そこに巧みなペース配分でレースを荒らすアマゴワクチン、地方馬の執念を燃やすサトミアマゾンが加わったらもう…………!
高校時代に読了し、10年以上経った今でも未だに読み返す傑作漫画だ。仮に、無人島に10冊だけ持って行けるとしたら、有馬記念の巻だけは確実にノミネートするね。あとは『たいよう』の2巻だな。文太が厩舎でひとり涙してる件、毎回ウルッと来ちゃう。
正直私はスポーツ自体興味がなく、フィクションであるスポーツ物に触れても途中で飽きてしまう程だ。マキバオーは、そんな私がハマった数少ないスポーツ漫画なのである。(他最後まで楽しめたのはピンポン、スラダンくらいかな)
前置きが長すぎたな。改めてまとめると、私は競馬そのものや萌アニメには一切興味が無い。ただし同ジャンルのマキバオーだけは好きな男だ。そんな私は、果たしてウマ娘にハマれるのだろうか?とりあえず今から全4話、各シーン毎に感想を書き連ねていきたいと思う。
第1話
え、この世界人間は別でいるんだ。カーズみたいに一種族だけだと思ってたわ。しっかし、「女体化した馬たちが走る世界」とは聞いていたが、ホントに走ってるな。引きで見ると中々シュールで笑っちゃう。
てかウマ娘達って学校通ってるのね。マキバオーにも出てきたRTCみたいなもんか?座学もあるのね。レポート提出とかダルそう。
トプロは"皆の期待を背負っている"系主人公か。王道だな。このトレーナーさんが、アイマスでいうプロデューサー(プレイヤー)ポジか?いやアイマスもあんま知らんのだけど。
アヤベがストイッククールキャラね。過去回想でどんな掘り下げがされるのか気になる所。
オペラオー、他を見下さないタイプのナルシストキャラか。オペラ=歌劇っぽい喋り方は安直な気がするが、派手な言動の方がプロレスとして映えるから嫌いじゃない。今の所1番気になるキャラだ。
第2話
ほーん。アヤベは妹と死に別れてて、その子のためにも走り続けるのねー。
……………
あれ、ウマ娘ってどうやって生まれるんだ?ウマ息子はいないもんね?交尾シーンとかないんすか?それか無性生殖式?『おジャ魔女どれみ』の魔女みたいに、花から生まれる的なシステムか?よく分からんな。カーズの世界みたいに、生まれの起源は濁すのかな?
あ、またトプロ負けた。まぁ今回はアヤベ掘り下げ回だし妥当か。
今オペラオーの表情暗くなかった?もしかして、あの気丈な振る舞いって演じてるだけで素は違うのかな?剣盾のダンテ味あるな。
トプロが2話連続で負けたって事は、最後の最後で返り咲く的なストーリーなのかね?今の所話運びが王道だし、捻った展開にはしてこなさそうだな。
第3話
えー・・・アヤベの妹、亡霊みたいなポジションなの?そっち?2話だと結構前向きな描かれ方してきたのに急にベクトル変えてきたな。
しかも故障してそうやん。下手したら残り2話で引退しそう。
トプロ、周りからの期待が重圧になってるパターンか。これを如何にして断ち切るかよねー。
オペラオー、トプロとアヤベの心境察してるとは。意外と全体を俯瞰してるのね。だからこそあの芝居がかった演技が出来るのかもしれないな。いやまだ演技だって分からないけど。
ワーウマヨウジョダ!カアイイ!
トレーナーさん…………!これなら負けても悔いない感じで終われそうだな。普通に誰が勝つか読めなくなってきたぞ。
えー!アヤベこのまま闇堕ちルートなの!?・・・・・・どうもスッと入ってこないな。どういう背景で妹が死んだのか描かれないから、アヤベが気負いすぎてるだけにしか受け取れない。まぁ闇堕ち展開でも別に良いんだけどさぁ………仮に最終話で妹に許されて、呪いから開放〜とかになったら冷めるかもしれない。
まぁええわ。果たして菊花賞は誰の手に!?
第4話
ほーん。
オペラオーがトプロを導き、トプロがアヤベを救う展開ええやん。ちょっとトプロが陽キャすぎて胸が痛くなってくるけど。
後はそれぞれがどんな走りを見せるかっすね。
お、ついにゲートインだ。
…………………………
集中して見てたらレース終わってました。
実況形式で書くの疲れたからもういいや。
総括で話そ。
感想まとめ
4話一気見した上での感想だが…………まぁそこそこ面白かった。
とにかくド直球の王道スポコンで胸熱な展開が多かったね。トレーナーさんの、トプロには直接伝えない秘めた思いを独白する度に胸に来るものがあったし、最後までエンタメ精神を忘れないオペラオーのプロ意識は本作で一番魅力的だった。
作画・演出も良かったね。地面スレスレからウマ娘たちの脚だけを映すアングルは臨場感があったし、菊花の最終直線で、キャラの輪郭が太く粗くなる演出はベタながら惹き込まれた。
ただアヤベのドラマが終始腑に落ちなかったな。さっきも書いたが、この世界における出産が描かれないまま、アヤベだけの視点で妹への罪悪感が描かれるので、イマイチ感情移入出来ない。
でー妹の呪縛に囚われて闇堕ちして、菊花の途中でその呪縛から開放されて、せっかく吹っ切れたのに普通に負ける。
え、何のためのドラマだったん?
今後の飛躍のための序章という位置づけだったのならまだ理解できるが、3人を主人公に、全4話という短尺の中で描くにはノイズに感じたな。
それなら始めからトプロとオペラオーの一騎打ちで良かったんじゃ?
本作のアヤベ、『たいよう』のハグワール&ムスターヴェルク思い出したな。凱旋門賞のね?バーナコーの話とかあんま活かされなかったよねアレ。
………やっぱりマキバオーには遠く及ばなかったな〜。ビジュアル面は断然ウマ娘だけど、脚本の面白さはマキバオーに軍配が上がる。
改めて各話のレースパートだけ見返したんだが、何でイマイチハマれなかったのか分かったぞ。
ウマ娘のレースって、結局個人競技になっちゃってるのよな。
レース内でキャラ間の会話・絡みがないせいで、抜きつ抜かれつのドラマが弱く感じる。まぁそれぞれ互いの位置関係を加味して、いつギアを掛けに行くのか……みたいな駆け引きは最低限あるにはある。ただ最後は各々が自分の心と向き合って、ひたすらゴールに向かうのみだから、個々のドラマとしては成立していても、群像劇としては昇華されていない。せっかく皆で走っているのに。
マキバオーみたいに、レース内で互いに会話していれば、高め合ってさらに加速!みたいな展開とか出来そうなのになー。オペラオーとか普段の立ち振舞いが派手なのに、レース中は無口になるから勿体ないわ。お前は実況を食う勢いで喋りまくってくれよ。
いや、これは難癖か。そもそもマキバオーで馬同士が会話しているのが不自然だったわ。
でもなー…………あの掛け合いがあるからレースが更に面白くなるんだよなー…………。あーモヤモヤする!
もし今回挙げた不満点が本作だけだったら、是非教えて欲しい。「TVシリーズならレース中の掛け合いあるよ!」とかなら見てみようって思うしね。
文句ばかり言ってしまったが、今週末には劇場版を観に行こうと思う。今のところ凡~良作の域を出ないので、改めてそこで今後ウマ娘を追っていくか決めようかな。たのむーハマらせてくれー!
余談。マキバオーはマジの傑作だから皆読んで。
序盤は下品な下ネタギャグ多めでしんどいけど、カスケード登場からは止まらなくなるから!
『たいよう』も別ベクトルでおもろいので是非。
特に第二部のラストレースは、『みどり』の物語としても見逃せないクライマックスだぞ!うぅ・・・・・・ダイナスティ・・・!
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