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【黒歴史】学生時代に妄想していた脳内漫画でクイズを作ってきました。

こんにちは。手塚治虫になるはずだった男。榊ニルです。

今回は、私が学生時代に脳内で連載していた漫画をテーマしたクイズに挑戦してもらいます。

中学・高校・大学と、長い年月をかけて世界観・設定をガチガチに作り込んだは良いものの、そこで満足してしまったんでね。この度記事にして供養しようかと。



ちなみに、タイトルに【黒歴史】と書いてますが、私自身はそうは思ってないです。胸を張って記事にしています。



何なら村田雄介先生レベルの凄腕漫画家にこの記事が見つかってコミカライズ!なんていうワンパンマンルートも期待してます。あーでも私の作風的に、内藤泰弘先生(代表作:トライガン,血界戦線)あたりに作画お願いしたいな。


んなことはどうでもいい。

設問は全部で4問。数ある名作のうち3作品から出題しております。またこの3作品というのは、全て世界観を共有しており、作中の時系列順に出題していきます。私火の鳥大好きなんでね。宇宙の始まりから終わりまでしっかり考えています。

では早速始めて行きましょう。




剥片全書はくへんぜんしょクイズ、スタートォ!

問1.

時は大航海時代。世界同盟/8オーバーエイトが崩壊し、新たな国際機関%プロツェントが台頭し始めた世界を舞台にした海洋冒険譚、『BLUE SLEDGE(渡航編)』からの出題です。

主人公、『ヴィン・レイノルズ』の職業と、武器・戦闘スタイルを、次のうちから1つ選べ

A.薬師/銃&植物調合による特製弾

B.商人/荷車&商品である武器・兵器

C.建築士/木材・釘・両端に頭の付いた金槌

D.伝書人でんしょにん/突笛とつぶえ・フックショット




さぁ、お考えください!






ヒント1:各選択肢について補足

A
植物調合による特製弾:着弾時に煙幕を発生させたり、相手を痺れさせる効果のある弾丸。薬師の知識により、様々な植物を即興で調合し、弾丸に様々の効果を付与する。基本・・非殺傷。




B
荷車&商品である武器・兵器:荷車に積まれた大量の商品を、状況に応じて切り替えながら戦うスタイル。ただしそれらの武器はあくまで商品なので、危機的状況になるまで使いたがらない。



C木材&釘&両端に頭の付いた金槌:即興で建物・障害物を組み立てながら、相手を翻弄するスタイル。他にも釘を飛ばして飛び道具にしたり、建築物で敵を捕縛するなど、幅広い戦略がある。

※PCのアーカイブ漁ったら、当時の設定画がありました。

流石にこれを公開するのはハズイ。




D
伝書人:現代でいう郵便配達人。国際機関、%プロツェントは彼らを従え、情報戦で/8オーバーエイトを制した。

突笛:空気の排出口から一直線に突風を引き起こす笛。使用には人並み外れた肺活量を要する。伝書人はこれを用いて、遠くのポストに書物・荷物を投函し、伝書の効率化を図っている。また護身にも用いられ、近距離であれば、60キロ程度の物質を吹き飛ばす事も可能。
※PCのアーカイブ漁ったら当時の設定画がありました(2)

この絵を描いた当時は突笛の設定は考えてなかったはず。






ヒント2:主人公は、第二の故郷を求め、世界中の海を旅しています。







ヒント3:正解以外の選択肢も、主人公と共に旅をするパーティメンバーです。





さぁ…………皆さん分かりましたかね?

では答え合わせの時間です。


正解はA!


はい。薬師が主人公です。様々な効果のある特製弾を自作しているという設定。我ながら面白いアイディアだと思います。世界各地の植物を集めて、どんどん強い弾を作っていく的な話を構想していました。

ちなみに、Bはティナント・シーレン。Cはトセ=ティフィクラの弟子。Dはスレイ・ローでした。


問2.

同じく『BLUE SLEDGE(渡航編)』からの出題です。

主人公『ヴィン・レイノルズ』が初めて手にする秘宝・ザムザを次のうちから1つ選べ。

A.ノイタリネ/触れた生命体を治癒、再生させる石

B.ニギア/使用者の意志で、生命の意思を自由に操ることができる、十字型の金属板

C.センネイヴ/ありとあらゆる場所を観測できるコンパス

D.エマルフ/可燃性ガスを生成する樹木




ヒント1:ザムザとは、世界各地に眠る、謎の兵器・装置のこと。かつて栄えていた古代文明の遺産と言われているが……………?






ヒント2:正解以外の選択肢も、作中で出てきます。ただとある国に代々伝わる国宝であったり、敵が使っていたりと、主人公が直接手にしないザムザも多々あり。様々な勢力間でのザムザ争奪戦も、本作の見所です。






ヒント3:ヴィンがそのザムザを手にするのは、物語上中盤になります。




さぁ、皆さん回答は出揃いましたかね?
それでは発表します。



…………………



正解はD!エマルフです!

ヴィンは中盤、このエマルフのガスを燃料に、自身の船をエンジン式に改造するんですねー。その過程でリヴィアン海賊団との共闘、からの衝突・別れなど様々なドラマがあるのですが、今回は割愛。

補足すると、ノイタリネはセ・ネルト・ネッグ共和国の国宝。ニギア・センネイヴは%プロツェントが管理しています。生命を操るザムザ、あらゆる場所を観測できるザムザ、両方政府が持ってるって、今思えばチートすぎたな。




問3.

イメージ図

死者が蘇り、人々を襲う怪奇現象に見舞われた赤木あかぎの国、ヱン・オウラを舞台にしたダーク・アクション『RED ROOF(革命編)』からの出題です。

作中に登場するゾンビ、通称死人シビトの設定で、正しいものを次のうちから1つ選べ。


A:死人の行動原理は食欲である

B:一個人の意志によって、全ての死人が操られている

C:死人に噛まれた人間も、また死人となる

D:実は一時的な仮死状態であり、特定の条件下で生者に戻ることができる。



ヒント1:物語のクライマックスで、正解の設定が明かされる構成になっていて、他の選択肢も作中科学者達の仮説として出てきます。



ヒント2:本作の舞台であるヱン・オウラのシンボルである赤木ですが、その正体は第2問の正解であるエマルフです。そしてこの問題の答えにも、他のザムザが密接に関わっています。

こういったファンサービスで読者を楽しませたかったです。



ヒント3:作者(私)はゾンビ映画が大好きです。特にお気に入りは『28日後……』、『ゾンビランド』、『ランド・オブ・ザ・デッド』あたりかな。ただ本ジャンルに対しての不満があって、それは「物語としての終わり」が描かれないこと。大半のゾンビ物は、施設なり街を脱出して完!がお約束。パンデミックそのものを解決したり、その世界の終焉がどうなったのかは触れられないので、ずっとモヤモヤしていた。そんな私が、ゾンビ物としてハッキリと物語にピリオドを打ちたくて、この設定を思いつきました。



ヒント4:本作の導入をお見せします。

ッッッッッッッッッッッグアァァァァ!


ハァ・・・・・・・ハァ・・・・・・・流石に体が痒くなってきた。このあともポエミーな独白が続くのですが、途中で恥ずかしくなって執筆を断念した過去があります。
※赤木なのか赤城なのかはずっと悩んでました。




さぁ気を取り直して、正解発表!



・・・・・・・・・・・・・・・・



B:一個人の意志によって、全ての死人が操られているです!

ヱン・オウラの先代国王は、ニギアで国民を支配しようとしてたんですね。ただ使い方を知らず、何を血迷ったのか息子の脳にニギアを直挿し。結果暴走し、息子はニギアと共に城地下深くに幽閉されたんです。脳が欠損しながらも、二ギアにより生かされていた息子は、自分を誰かに殺して欲しくて、死人を動かしていた…………というのが真相です。

だから本作のゾンビは肉を食べないし、噛まれた人も死人にならないです。ただヱン・オウラの人々はそれに終盤まで気づかず、無意味な殺戮を繰り返してしまうんですが………。「本当に恐ろしいのは人間」という、ロメロ大先生のテーマも組み込んだり力作でした。

ちなみに、構想初期はエマルフを燃料に炎を生成し、武器+火属性で死人を狩るバトル物を考えてました。・・・が、『炎炎ノ消防隊』の連載が始まってしまったのでボツに。完ッ全にパクられました。プロメアよりも私が先だったのに。



問4.

突如人々に超能力が発現した近未来の都市国家、ラエルサネを舞台にした異能力バトルアクション『EXEN(異能編)』からの出題です。

作中で登場する特殊能力『セカンド』の基本設定において、誤った・・・情報を次のうちから1つ選べ。


A:敵に能力の概要を説明・・することで、威力、効果が上昇する。

B:敵に能力の概要を理解させる・・・・・ことで、威力、効果が上昇する。


C:敵に能力の概要を隠す・・ことで、威力、効果が上昇する。


D:能力者セカンドホルダーが自身の能力の概要を独自に解釈・・・・・することで、威力、効果が変動する。



ヒント1.ぶっちゃけ設定の土台はハンタの念です。ただ五行という概念は無く、偶発的に1つの能力を付与されます。ちなみに、主人公の能力は、「相手の能力を強制的に発動する」です。我ながらこのアイディアは天才だと思っています。



ヒント2."セカンド"という名称には、「人間の基礎的な能力をファーストとし、それに続く第二セカンドの力」という意味が込められています。しかし物語終盤で、1度人類が滅びていることが判明し、今生きている人々は第二の人類=セカンドというニュアンスに変わっていきます。無論第一の人類は、ザムザを作った種族です(伏線回収)。







理想の画が出てこんかった

正解:A。説明するだけでは、能力の効果は変動しない




はい、これは難しかったですかね。本作の超能力において、説明する事自体は無意味なんです。

核となっているのはむしろ、Bの”敵などに能力の概要を理解させることで、威力、効果が上昇する”という設定。

作中では了知補正りょうちほせいと呼ばれていて、言ってしまえばプラシーボ効果に近いです。例えば「俺は電撃を操る能力者だ。このビリビリに当たるとメチャクチャ痛いぞ」と説明し、相手が「痛そう・・・」とイメージした瞬間、威力が上がるといったイメージ。

”能力の説明”が発動条件・威力の変動に直結するというアイディアは、ゲンスルーの命の音カウントダウンや、呪術廻戦の術式の開示など、既存作品でも多々見受けられる。私はそこに”能力の対象へ理解させる”という概念を拡張することで、能力バトルを一つ上の次元へ押し上げようとしたのです。
※ちなみに、透明化や幻覚といった、能力の概要を知られないことによって効果が増すケース、通称秘匿補正ひとくほせいがCに該当するのですが、詳細はまたの機会に。




最後に


いかがでしたか?
この記事が映像化・書籍化の企画に困っているプロデューサーまで届くことを祈っています。金になると分かった途端すぐに脚本執筆にとりかかりますので、オファーお待ちしております。



・・・というのは冗談で、是非皆さんの黒歴史クイズも随時発表してもらえれば。自身の妄想を世に出すことで生じる副作用はさておき、端から見ている分には楽しいので。

本記事が好評だったら、第二弾もあるかもです。まだまだ終局編、再起編、隔絶編、怪異編・・・ネタはたくさんあるんでね。



この記事を、オモコロ編集長原宿さんに捧ぐ─






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