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サングラスをかけていいタイミング、分からなすぎ問題

今回は、学生時代のトラウマを精算する回とさせて欲しい。


いやそんな深い傷じゃないんだけど。



あれは大学に通っていた頃の話。当時の私は、同じ学科のО君と、よくつるんでいた。彼は勤勉な性格で、最前列に座って講義を受けるのは当たり前。それどころか、私のようなマトモに講義を受けられないカス学生に課題を写させてくれる、心優しい男だった。


しかし一点だけ………欠点?というか、どうもモヤモヤする側面があった。


うまく説明する自信がないのだが、彼のセンス?が独特だったのだ。

例えば複数で雑談をしている時、見当違いな相槌を打ったり、全く話題とは関係ない話をしだしたり。昔過ぎて記憶が薄れているが故、具体的なエピソードを出せなくて申し訳ない。まぁ一言で表すなら「絡みづらい」男だったのだ。今思えば天然くんだった気もするが、真相は闇の中だ。ただ決して悪い奴ではないし、学友として頼りにしていたので、我々は良好的な関係を築けていたと思う。




そんなある日の夏、私がいつものようにキャンパス内のカフェで暇を持て余していた所、О君が恐ろしい姿で現れたのだ。




なんと、彼はサングラスをかけていたのだ。




私は絶句した。だってそんなキャラじゃなかったんだもん彼。普段服装も特に拘ってないが故に、グラサンだけが浮いている状態。しかもよりによって、マッカーサーみたいなデザインだったのだ。



こんな感じのヤツ。

自分が敗戦国出身であることを思い出したよね。こんなんハードボイルド系の屈強な男しか似合うわけないやん。О君男にしては小柄な方だったし。


とまぁ彼のグラサン姿に対し、様々な思考が脳内で溢れ回った訳なのだが…………。





私は言えなかった。「О君、そのサングラス全然似合ってないよ」と。



怖かったのだ。「オシャレだね」なんて大嘘は口が裂けても言えないし、かといってイジって笑いに昇華する自信もなかった。

結局私はグラサンに一切触れず、いつもの様に談笑を始めた。正直何を話していたのかは覚えていない。いつの間にかО君の胸ポケットに移動していたグラサンに目を背けるのに必死で。きっとあの日の私は、日が沈むまで引きつった笑顔が貼り付いていたに違いない。



このエピソードを踏まえた上で皆さんに問いたい。




サングラスって、いつかけりゃ良いんスか?




どうも日本では、グラサンをかけちゃいけない風潮がある気がするのだ。私自身も、無意識下で禁忌だと考えている節があるくらいだ。



本来サングラスは、直射日光から目を保護するためにかけるモノ。ただ日本人は瞳の色素が濃く、そもそも紫外線からの被害を受けにくいから、かけるメリットが弱い。それに日陰を歩いたり帽子を被るなり、他で対処が効いてしまうのが現実だ。

要は"生活上不要なのにオシャレでかけちゃってる=イタイやつ"というイメージが皆に根付いてしまっているのだ。ただでさえ丸顔・鼻低の多い日本人にはサングラスは似合わないのに、そういう顔のヤツに限ってかけがちだから、余計ダサさの象徴になっているのかもしれない。


私だけの偏見だったらゴメン。でも実際そうでしょ?




………と、散々こき下ろしてしまったが、決してサングラス日本人を否定したいわけではない。むしろ誰でも自由にかけれるような風潮に変わっていって欲しいとまで考えている。ただ世間がそれを許容していないから、どうすればかけて良い風潮が生まれるのか模索していきたい!というのが本記事で伝えたかったことです。もしこの記事を読んでる人の中で、サングラスへの造詣が深い方がいたら、何かしら助言いただけると助かる。せめてどのタイミングでかけたら変な感じにならないのか教えてくれ。


先程"生活上不要なのに〜"と書いたが、そんなん言い出したらネックレスやピアスなんかも着ける必要ないしな。オシャレの定番アイテムとして、サングラスをもっと身近なものとして扱う事ができたから、今後の未来は明るいかもしれない。もしくは、サングラスの性質故に、その未来の明るさすら閉ざしてしまうのだろうか…………………



 





は?












余談。この記事を書いていて思い出したのだが、東京03がまんま同じシチュエーションのコントをやっていた。私も豊本みたいに堂々と言えたらなぁー!


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