今日は人力車発祥の日
登場モノ
ハーリーデカ:針の妖精、ラブラブ国の刑事
その他妖精
鍋奉行所より、鍋湯でお客が一人いなくなったようだと連絡を受けたハーリーデカ。
早速現場に行き、聞き込みを開始した。
ハーリーデカ:椎茸子(しい たけこ)さんに、百田肉男(ももだ にくお)さん、芹セリ子(せり せりこ)さんですね。
十分な気がしますけど、誰かが足りないと?
茸子:私ね、一番最初に鍋湯に入ったんですけど、その時に湯気でよくは見えなかったんですが、
お話したモノがいるのは確かなんです。
ハーリーデカ:はいはい、それでその方は何と仰っていたんですか?
茸子:確か、体にはたんぱく質が必要だってお話でした。
ハーリーデカ:なんだ、それなら、肉男さんでしょう?
肉男:いえ、違います、私が鍋湯に入ったのは一番最後で一人でした。
上がってから、こっちの漆の間に入ったときにお見掛けしたんです。
ハーリーデカ:お二方とも、証言が曖昧ですけど、その方は小さかったんですか?
それで姿が見えにくいとか?
セリ子:ああ、違います、あの方は大きい方でした。ただ、鍋湯をね、飲んでしまわれて、
湯、なんだか、あの方なのか区別がつきにくかったのかしら?
茸子:あらっ、私も鍋湯をたっぷり含んで、分かりにくいかもです。
肉男:そうそう、治部治部、独り言を言ってましたね。
ハーリーデカ:フーン、それは有力な手掛かりです。その方は治部治部言っていたんですね。
となると、正体は分かっちゃいました。
もしかして、その時に人力車が来ていませんでしたか?
セリ子:はいはい、こちらは高級店ですから、そうした粋な送り迎えもあるみたいです。
ハーリーデカ:姿が見えなくなったのは、車麩さんですよ。
彼は車夫さんが呼ばれているのを早耳してしまって、自分が呼ばれていると勘違いしちゃったんです。
茸子:あらー、車麩さんに車夫さんの変わりが務まるかしら?
ハーリーデカ:うーん、難しいかも。粘りだけではどうにもならない事って、ありますよねぇ、
僕は、こんな解決に満足してないゾ!!
大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!