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今日はカレーライスの日

登場モノ

ルー:カレールーの妖精

キャロット:人参の妖精

レードル:お玉の妖精

ソイ:醤油の妖精

毛玉婆:毛玉の妖精


ルーは北欧の街で何不自由なく夫のレードルと仲良く暮らしていた。彼女は私の人生こんなもんだと思っていた。

そんなある日、煮込み鍋街に住む兄嫁のキャロットから手紙を受け取る。内容は曖昧なものだったけれど、彼女の情緒が安定していないのは感じられた。ルーは夫に相談すると、彼は気晴らしがてらに会いに行ったらと快く、送り出してくれた。

ルーは初めて乗る大型客船の旅を楽しんではいたけれど、一人旅の寂しさも感じていた。そこに現れたのがソイだった。彼は世界を旅して見聞を広めていると言った。彼は生まれ故郷のルーが知らない遠い街の話もしてくれた。ルーはソイの嗅いだことのない香ばしい体臭が懐かしい気がした。

こうしてルーはソイと別れ、煮込み鍋街で待つキャロットと会った。彼女はげっそりとやつれ泣きはらした顔をしていた。ルーは優しくキャロットの話を聞き、彼女が浮気をしている事実を知った。

ルーは浮気がどんな代償を払うことになるのかをキャロットに語った。彼女はネットで浮気がバレた!!の記事を読むのが大好きだったので、相手の奥さんから慰謝料をむしり取られる、浮気相手がストーカー化する、旦那の男爵にバレて離婚される、誰からも相手にされなくなると切々と語った。

キャロットは夫である男爵と別れることなどできるはずもない事に気がつき、愛人だったマヨと手を切ることが出来た。ルーに感謝したキャロットはダンスパーティーを開くことにした。
そこに現れたのはソイだった。

他人の浮気には理路整然と意見したルーであったが、ソイとの再会で、理性は失われ、その愛に溺れてゆく。ルーは辛口のモノ生を生きることを選んだ。

図書館でこれを読み終わった毛玉婆は
コンナカレー煮なはアンナカレー煮なに似ていると思った。


大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!