『ポケットモンスター バイオレット』プレイ日記⑥チャンピオンロード編〜ようやく宝物を見つけたもの〜
ポケモンSVも残すはあとひとつ、チャンピオンロードになった。
・パルデアに潜む4つの災厄!?〜レホール先生のわるだくみ…?〜
……と四天王に挑む前にあることがあった。前回スター団との決戦でマジボスとの待ち合わせは夜のグラウンドだったのでヒマだな〜と授業を受けて時間を潰してたときだった。サワロ先生がかわいいスマホカバーにしようとしたりセイジ先生のピカチュウリスニングに癒やされたり…とそんな中でレホール先生の歴史の授業で気になるフレーズが存在した。古代パルデア王国の王様が異国の品物を買ったことにより災いが溢れ国が滅んだという禍々しい4種の物品があるという………
自分は即座に(おっこいつら実はポケモンで今作の準伝説ポジションやな)と察した。その後にエントランスの本棚の前にいたレホール先生からその通りだと判明し、どうやらパルデア各地に散らばる杭で封印しているそうな…あれこれ既に何本か抜いちゃってるな……
せっかくだし、なによりその封印されてたポケモンがどんな奴なのか気になるしで早速あっちゃこっちゃ回りに回って杭をポンポン抜いてみた。いったいどんなポケモンが封印されてるのだろうか……木簡とか勾玉とかチャイニーズ感あるし青龍刀のヒトツキ(鋼エスパー)勾玉を連ねたキュワワー(フェアリー岩)節が木簡になってるマルヤクデ(炎草)土器の器を備えたハスブレロ(地面水)とかノノクラゲやテツノワダチみたいな無関係そっくりさん系列かな〜と妄想してたら紫の封印が解かれた。レホール先生に教えてもらった扉の前へ行くと開かれ………
木簡が巻き貝のように螺旋を描き、葉や泥が集まり邪悪なカタツムリのような見た目をした封印されしポケモン・チオンジェン。いかにも中国らしい名前で漢字で書くと 蟲簡 あたりだろうか。図鑑説明によると「周囲の草木からエネルギーを奪い森を枯らしたりする」というまじモンの災害ポケモンとのことで余計に簡単な気持ちで解き放っちゃいけないのでは……と不安になってしまう。
草悪と弱点が多いが専用特性「わざわいのおふだ」は自分以外(相手はもちろんダブルバトルやレイドバトルでの仲間含む)の攻撃を3/4にするというなかなかにヤバそうな能力で、やどりぎのタネなどの回復技も備えてるとテラスタルで別タイプになるとかなりクソゲーになりそうな気がする……そしてこれ以降の他3体も持つ専用技「カタストロフィ」は悪版いかりのまえばでもしかして彼らはアローラの守り神カプの対になっているのだろうか?
折れた剣が牙となったユキヒョウのごとき姿を成したパオジアン。災厄の中ではかわいらしい見た目だが100トンの積雪を操り雪崩を起こして無邪気に遊ぶという○いかわの「あのこ」みたいな無垢なる邪悪さを感じる。
氷悪で攻撃性能をさらに尖らせたマニューラの如きポケモンで専用特性「わざわいのつるぎ」の防御低下でさらに火力がえげつないことになっている。
古代中国の巨大な金属鍋である鼎(かなえ)を頭に構えたシカのようなディンルー。鉄器だが本体は土人形めいたシカなので地面悪であり、頭ひと振りで50mの地割れを引き起こすこれまたやべーやつ。
こちらも専用特性「わざわいのうつわ」で特攻弱体化させつつ(チオンジェンと違い回復技は眠るのみなものの)驚異の耐久力を誇る重戦車タイプになっている。
4つの勾玉が目となり炎の魚を形作ったイーユイ。イーブイではない。ちんまい体つきだが3000℃の炎で砂利や岩をマグマに変えて泳ぐという通った後は灼熱地獄の世界にしてしまうやっぱり洒落にならない存在だ。
炎悪のいかにもな特殊アタッカーで専用特性「わざわいのたま」で特防を下げるのでさらに火力が大変なことになってしまう。ここまで書いたが4体ともいくらなんでもやりすぎではな性能だなおい……そりゃ封印されるわ
・四天王戦そしてチャンピオン、その先に待つものこそが……
ということで済ませるモンも済ませたしポケモンリーグへ行くことに。今作は学校の隣の崖にそびえ立ち(ここにたどり着くためにミライドンを完全復活させなきゃな……)と思いこんでいたのだが実はテーブルシティから直接行けるのでバッジ無しですらも訪問できるというまさかの仕様であった。まあライドポケモン無しでジム巡りする人ばかりだろうし崖登り前提は流石にいかんか……
ちゅーことで二次試験は四天王4連戦!まずトップバッターは面接官にもなっているチリ!彼女が使用するのは………その見た目で地面タイプ!?いやなんというか地面タイプってヤーコンとかハプウは「いかにも地面使いですよ」だがそれ以外は防寒着おばあさんや地上げ的な意味でのヤクザのボスとあんま地面地面してないしその系列かと言われれば……
続いては幼くも四天王に君臨するポピーちゃん。彼女もまた何タイプ使うのかと思ったら……まさかの鋼タイプ!アーマーガア!ジバコイル!ドータクン!ゴツい!手持ちがゴツい!!
さぁて三番手は誰や……と思ったらまさかの彼!
アオキ再び!まあアローラのハラさんライチさんみたいなものかーと思ってたら…
四天王アオキ、まさかの業務命令で飛行タイプを使用。うわっこれ上司(オモダカ)から「ノーマルだからと格闘出した相手を狩りましょう」とか言われるそういうやつやん!!そんな無茶振りでも相変わらずの低いテンションで難なく運用するアオキさん、業務評価は低いらしいが能あるムクホークは爪を隠すな優秀な方では…?
そして四番手に待つのは唯一事前にドラゴン使いと素性を明かしてた竜の一族にしてアカデミー美術教師のハッサク先生。若き頃に音楽の道で食っていくと一族の里を下り、なんやかんやで学校で教員に就いたハッさん。美術は普通の人生には必要ないものと達観したことを言うが、そんな自分もコルさんことコルサを救っていたと知りサムネのようにお゛ん゛お゛ん゛と泣き……
並み居る四天王どもを倒しついに待つのは最終試験がトップチャンピオン・オモダカとの戦い……美しい夜空に包まれ、いざ!
パルデア最強の実力と呼ばれるトップチャンピオンのオモダカ氏……彼女を倒せばついにチャンピオンとして認められるが……なんというかいまいち達成感がない。明らかに「まだ倒すべき相手がいるんじゃない?」と公式から問われてるようだった。そう、チャンピオンとして、やっと同じ土俵に立つことができた彼女がいる………
さて突然だけど、ここでポケットモンスターという作品についての『ライバル』について考えていきたい。初代の生意気(でも姉ちゃんは優しい)なお隣さん、金銀の泥棒しやがるが完全に悪い奴じゃないヤクザの息子、ルビサファは最初は引っ越し先のお隣さんだが後半ミツルにシフトし、ダイパのせっかちな幼馴染、BWではチェレンにベルと2人に増え共に悩んだりして別々の道へ進み2年後にはライバルというより面倒見の良い隣のお兄ちゃん、XYは強いて言えば仲良し5人組の中でのやけに好戦的な帽子を被ってないカルムorセレナ、サンムーンはまさにアローラの住人であるハウ、ピカブイは目付き悪いが超がつくほど優しい少年、そして剣盾はホップをはじめマリィやビート、DLC含めると道場仲間のクララorセイボリーと数々のライバルが出てきた……
……なんでいきなりそんなライバルの話をするかって?今作ならそのポジションは間違いなくネモじゃないか。前回の課外授業でチャンピオンに輝き、主人公ともう一度イチから回りたいと酔狂なことして道行く先で何度も戦うバトル大好き(すぎる)バトルガール……既に完走した先駆者なる斬新な設定のライバルだが、ふと気付くことがある……かつてのネモのチャンピオンロードには『ライバル』が存在しない。ライバルもろくにいないポケットモンスターの道中はどんなのだろうか……伝説のポケモンとの遭遇も勿論ないし、悪の組織に立つだろういじめが横行する学校の暗部は既にスター団によって壊滅済み。8つのジムを巡りジムリーダーを倒し、四天王を倒しトップに勝ちチャンピオンとして君臨する“だけ”。当時からめちゃくちゃ強いだろう彼女にとっては正直言ってかなり単調な道のりだと思われる……
しかし今回は違う。彼女には“敗北”があった
自分と共にスタートラインに立ち、勝ってばかりの自分を打ち負かす存在に…
舞台はテーブルシティ中央バトルコート、本家ガラルほどじゃないが大勢の観客が、あの時戦ったあいつらが集い見てるこの場所で…
ようやく見つけた、わたしの最高の『宝物』と!
わたしにとっての宝は、本気の力をぶつけ合える対等なライバル…
きっとミツザネの存在だったんだよ!
チャンピオンロード完結!
完全に負けたのに心にあるのは喜びばかり……自分より強い存在、共に切磋琢磨する『ライバル』と出会えて本当に嬉しかった。伝説のポケモンとも出会わず悪の組織とも戦わない純粋なるチャンピオンロード、それはライバルが「ようやく宝物を見つけた物語」だったのでもあろう。そしてこれからも、その宝物とずっと……
・3つの道が終わりし時に残るは……〜そして“帰路”へ〜
レジェンドルート、スターダストストリート、そしてチャンピオンロードの3つをクリアしたミツザネ少年。しかしまだやるべきことがある。ミライドンが復活した今こそ行ける、フトゥー博士が待つパルデアの大穴に開くエリアゼロ最深部、そこで待つのは何なのだろうか。
アクセス権限を持つ博士の息子ペパーと電子機器に強いボタンに戦闘はおまかせなネモ、そしてプレイヤーである主人公を通じて集まった4人。趣味バラバラ、ノリちぐはぐ、性格それぞれだけどなんやかんやで共に歩く道は同じ……そういえば昔そんな映画がテレビでやってたのを見たことある。巡り巡ってようやっと到着した、まさしく『ポケットモンスター』の原点のような物語。
……ぼくも もう いかなきゃ!
帰るべき場所に、帰るために。
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