『ポケットモンスター バイオレット』プレイ日記⑤スターダストストリート編〜すでに宝物を手にしたものたち〜
レジェンドルートの後はスターダストストリート完結編へと突っ走るぞ!
・明かされし一年半前の真実…『スター大作戦』とはなんだったのか
スター団のアジトを3つ潰すも残る2つはそれぞれ最北端と竹林地帯……どちらも人里離れアクセスが億劫な所に構えており(不良学生がやる規模じゃねえだろやっぱり)挑むのは誰もが終盤になるだろう。かくいう自分もジム巡りを終えてから4番目の本拠地、チーム・ルクバーへと向かったのだが門の前にはこれまた不良どもの巣窟には相応しくない人物が……
次の頭のオルティガはパルデア有数のアパレルブランド経営者の御曹司…それならまぁこっそり日々のレッスンをつける世話役の人はいてもおかしくない。しかしそのイヌガヤなる人物はまさかのグレープアカデミーの前校長でもあった。前校長!?つまりネルkじゃなかったクラベルの前任の人!(クラベル氏はあんな長年校長やってそうな風格だが元はジニア博士と共に研究所で働いてた外様さんである)
そして自分は前回書いたようにモブ学生くんの言ってた「オレが入学した当時にやばい事件があって教師全員が辞めて新しいのに替わった」のを思い出した……エントランスの図書室にあった破かれた生徒名簿……教師に専念するためジムリーダー引退したタイム先生……やはり一年半前に校長含めた教員総辞職するほどの『やばい事件』はスター団が絡んでいる……そして恐らくそれこそが『スター大作戦』と呼ばれる……
謎が深まるがそんなもん直接関係者から聞き出せばいいだけのこと、ということでカチコミ挑ませてもらう!
小さい癖に態度だけはいっちょまえなボンボン坊ちゃま……どう見てもいじめのターゲットになってしまう存在だ。しかし彼は……いや彼らいじめられてた者達はマジボスと共に結託し、ちょうど一年半前に反撃の狼煙を掲げいじめてきた奴らに宣戦布告を仕掛けた。それこそが彼らの言う『スター大作戦』であろう…そのおかげでいじめっ子どもは逆に恐怖し次々と退学(そりゃナメくさってた奴らがバカでかい改造車5台持ってきて復讐したると来たら失禁モンである)、それこそかつていじめられてたヒロノブ君も普通に通えるようになった今の学校が誕生した………すべて彼らスター団が勝ち取った平和だったのだ。
……しかしその多数の生徒を退学に追い込んだ事実は一人歩きし、彼らスター団そのものがいじめっ子集団なる悪の象徴という噂に変わってしまった(そりゃバカでかい改造車5台持ってる集団ならそうなる)。スター団はいわばポケモン恒例の悪の組織だがむしろ彼らこそが悪(いじめ)の被害者であり、力を合わせて悪に立ち向かった者達であったのに。というか旧アカデミーってもしかして治安が最悪だったのでは?なんかピーニャ元生徒会長が厳しい規則作ってたのも彼なりに学校を善くしようと必死の抗いだったんだなと……
クラベル現校長はその事実を知らなかった……なぜなら当時の教頭の醜き保身によってそんな学校の恥の歴史は削除され、さらには他の教師も隠蔽に走っていたからだった……それを重く受け止めたイヌガヤ元校長は自分含め教員を総辞職させ心機一転させ、目の前にいるクラベル現校長に委任したのだった…(ジムリーダー兼任してたタイム先生が教師に専念することになったのもそういうことだろう)
スター団の真実が判明し、残るは彼らの最後の砦……最強戦力を有するかくとう組のチーム・カーフ、そしてそのボスはスポーツ特待生として入学し鬼の形相の化粧を施したビワなる存在。間違いなく初めてマップで見た際に誰もが恐れおののき、そして他4人撃破時の回想シーンで誰もが驚くだろう……暴力とは無縁そうな温和な口調な女性であることに。
スポーツ特待生に相応しき(今作女性モブでもやけに多い)恵まれた体格、デスメイクで隠しても分かる美貌、そんなスクールカーストがクイーンに君臨してもおかしくないポテンシャルながらも性格は決して傲慢にならぬまでにあまりにも優しく……当時No.2に君臨してたタナカ女史はそんなパーフェクトレディを妬み、周囲を扇動し遊びと称して無実の彼女をいじめた。しかし楽しい遊びは次のターゲットを変え、今度はタナカがいじめられる側になってしまい……因果応報に追い込まれたタナカに手を差し伸べたのはまさかの自分が追い詰めたビワだった。彼女はあまりにも優しく、同じ傷を負った者を助けたかったのだ。
5つのボスを全て倒し、残るは彼らの頭目であるマジボスただ一人……その正体は察しいい方なら既に気付いているだろう
セギン・シェダル・シー(ツィー)・ルクバー・カーフ……チームの名はそれぞれカシオペア座を構成する星から名付けられた。それならばなぜマジボスであるカシオペア自らがスターダスト大作戦なる解散作戦を企てたのか?そしてそのカシオペアの正体とは……
このネルケのように、これまた察しの良い方なら既にカシオペアが何者なのか気付いているだろう。そんなカシオペアがスター団解散のために挑む最終決戦は夜の学校グラウンドで待っていると言う。そしてそこにいたのは………
・カシオペア座は、星々がつないだ絆はたとえ観えなくても輝き続けてる〜おもい ねがい よぞらをかける〜
明かされし真実……目を背けたい現実……
スターダスト大作戦に協力してくれた謎のリーゼント学生、ネルケ。その正体は………
クラベル校長だった!!!
……はい。茶番は終わりにしましょう。
じゃ…じゃあこれならどうだ!私クラベルこそがカシオペアだったのです!!
事前公開PVにてグラウンドで生徒たちに宝探しを促すクラベル(しかも背広が朱くなったり紫になったり忙しない)を見て誰もが考えただろう「クラベル校長黒幕説」。前に書いたようにローズ委員長だのウォロだの最近は黒幕が身近にいたのが続いていたから警戒するのも已む無しだろう。かくいう自分も序盤のスター団絡みのイベントで正直なところ「スター団したっぱがヘルメット被ってるのは学生運動由来で、これは校長が若かりし頃の在学中に革命だのに浮かれてスター団なんてのを立ち上げちゃったとかそういう歴史があって、幾星霜経ち校長として戻ってきたら不良の溜まり場として腐敗してたから己のケジメとしてカシオペアと名乗って撲滅を頼んだのかな〜」と(ネルケを見るまでは)そう思っていた。それが今更になって「どうせみんな一度は考えたでしょ?そんならみせてやんよ」とまさかの形で擦ってきたのだ……さんざん発売前に変な方向でネタにされたクラベルだったが公式はそんなふざけたハードルを易々と越えていってそれ以上のモンを見せてくれた。完敗だ…………
……とまあ反省文を書くハメになった校長の頼みもありカシオペアを止めるべくためにミツザネは夜のグラウンドへ(授業を聞いて時間を潰してたしバトル学に出席したらペパーがマフィティフ連れてて泣いた)そこにいたのは…………
補給班のボタン!彼女こそがカシオペアことスター団マジボスである!
補給班に来るのは彼女のみ……そしてメカに強いのを自称する彼女は恐ろしいくらい優秀で(まさか自分達の頭領だと知らず)下っ端どもに絡まれたのを助けた主人公のスマホにハッキングするのは朝飯前どころかポケモンリーグ運営にすらもハッキングしてスター団撃破の報酬でくれてたLPをいくらでも不正発行してたレベルなのだ(もちろん犯罪行為)
そんなスター団を立ち上げたマジボス自身がスター団を解散させるために立案した『スターダスト大作戦』の〆は自分自身の本気の決闘……ちなみに使用するポケモンは全員イーブイの進化系とブイズガチ勢。イーブイバッグは伊達じゃない。というかガラル出身ってことはあのポケモンごっこちゃんだった頃も……?
まさしく天才と言っても過言ではない頭脳に面と向かって話すのが苦手な人見知り、そして後に分かるが案外クチが悪い……それなのに一部の優秀な学生しか許可されないテラスタルジュエル所持者……人によってはいけ好かないにも程があるだろう、そのせいで彼女もひどいいじめを受け孤立していた。辛く、苦しく、先生すらも助けてくれぬ、地獄のような……先の見えない暗闇の明日に怯える日々だったろう………それでも彼女は諦めなかった。抗おうとした。嫌われた元生徒会長、煙たがられたパンキッシュガール、気持ち悪がられたオタク、見下された坊っちゃん、嫉妬されたクイーン…自分と同じようにいじめの被害に遭った者達を(人前で話すのは苦手だからスマホからの司令で)集め、カシオペアと名乗りスター団を結成し自分達の輝きの強さというのをいじめてきた奴らに見せつけた。それは闇夜に埋もれず輝く星……『スター大作戦』として。
せっかく学校に再び居場所を取り戻すために戦ったのに、このままじゃみんな学校にいられない……だから当時のイヌガヤ校長に正直に話しパルデアの地を離れていた。マジボスである自分さえいなければスター団は解散しみんなは元の日常へと……一年半後、グレープアカデミーに復学したボタンが見たのは変わらぬみんなだった。みんなマジボスが帰って来るのを信じて待っていた。流石にこのままだと退学させられてしまう、だから団の規則である決闘での敗北を理由に無理矢理でも解散させようとした。それこそが『スターダスト大作戦』だったのだ……けれどなんでみんなが解散しないかという理由も分かっていた。
彼女は、彼女たちには、このスター団という仲間たちが、星座という星々の絆の輝きこそが自分たちで手にした『宝物』だった。星座というのは観測できぬ季節においても決して消えるわけではない……星々の繋がりはそこにあり続けるのだ。そしてその輝きを全て見届けた「観測者」は決断を下す……
そしてこのマジボスとの戦いは団員みんなに中継されていた。つまり……
みんな待っていてくれた。スター団として、一年半前と変わらず、季節巡りまた同じ場所で、星々を絆で繋ぎ合い輝くために…
結成時に考えたダサくて一周回って最高の言葉。ようやく直接言えた。それは別れの言葉なんかじゃない、『また会いましょう』という再会のための言葉。そして校長は彼らにスター団幹部の方々に告げる……
イヌガヤ校長のように全てを見てきた。危うく最悪の決断を取りそうになったが無事に撤回できた。しかし長き不登校に制服の改造に備品の無断持ち込み、ライドポケモンの改造もろもろと校則違反のオンパレードとして奉仕活動はキッチリ行使してもらうとのことで彼らスター団は解散せずに学校に通ってもいいのでリーグとアカデミーの共同運営であるSTC(スタートレーニングセンター)をやることになったのだ。これにて一件落着!
スターダストストリート完結!
最初は不良学生にしては下っ端があまりにもダサく大丈夫かと不安になったが、蓋を開ければ悪の組織(悪の組織ではない)の物語を個別に区切りガッツリ描いた恩恵をこれでもかと受けたストーリー、いわば「すでに宝物を手にしたものたちの物語」だった。さて残るは四天王そしてチャンピオンそして最後に待ち受けるあの……
・オマケ〜校長はまだ隠し玉があるぞ〜
スター団の話で忘れていけないネルケことクラベル校長。無理がある変装にいちいち笑わされつつも本心はいたって大真面目でその真摯さに心打たれるという、ネタ的にもガチ的にも愛される人物であった。そして主人公に感謝の言葉の述べる彼はあろうことかクラベル校長でもネルケでもないもうひとつの一面を見せてきたのだ!
クラベル、シリーズ恒例のきんのたまおじさんでもあった。こんな最後の最後まで俺たちの想像の遥か上を見せてくれるなんて……………
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