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訳あって保護しました。(7)

2020年にド素人3人組が7匹の猫を保護した記録です。
現場の基本情報はこちら → 訳あって保護しました。(1)

(7)プロとの、邂逅


2020年11月6日(金)PM4:30ごろ

 急なお願いにもかかわらず、捕獲済みの2匹を即日受け入れてくださったのが動物病院+cafeさん(2021年8月にゆたか動物病院に改称)です。

「とりあえず、洗っちゃっていいですか?」

 Twitterの中の人で犬猫サロン運営者でもある“なつ子さん”の力強い一言。えっ、洗ってもらえるんだと驚きつつ、「ぜひお願いします!」と前のめりになる1号&2号。やっとプロにつながった実感とともに、なんだか希望が湧いてきます。

 続いて、なつ子さんによる「捕獲器に入れたままネットに猫を入れる」妙技を見学。なんと、捕獲機の格子のスキマから大判の洗濯ネットを入れ、大きなピンセットを差し込んでチョイチョイとつまみ、猫をスルスルと納めてしまいます!!
 こんな器用なマネ、普通はできません。これを一般の動物病院にやれと言うのは無茶でしょう。となると、やはり一般的には捕獲機に入ったまま麻酔をブッスーとやって手術するしかないわけで。β区の動物病院で受け入れを拒否されたのはショックでしたが、このスゴワザを目の当たりにした後は、そりゃ普通は拒否するしかないか……と納得しました。

(参考)この格子の隙間からピンセットを差し入れ、猫をネットに入れる


 無事にネットにインしたオッドちゃんと、もともとネットに入っていたママちゃんのダニをピンセットで取り、ツメを切ってシャンプー。院内血液検査にワクチンにノミダニの駆虫、お腹の寄生虫は飲み薬で駆除するのでその手順のレクチャーも。検査結果を待つあいだ、さっそくオッドちゃんの写真がTwitterにアップされました。

「24時間前は絶望感しかなかったのに」――ようやく笑えた1号&2号でありました。

 矢継ぎ早に繰り出されるなつ子さんのご提案やアドバイスに処理が追いつず、「覚えきれないので同じことまた聞くかもしれません」と恐縮していると、「有料ですから」「それが仕事ですから」「だから便利に使ってくださいね」とニッコリ。その心強さときたら……。

 そして、運命のお会計。
 血液検査を院内でやったうえ2匹分だったので、一瞬固まる額でした。手持ちで足りてよかったよぅ。
 とはいえ、伝授していだいた情報、今後の手厚いアフターケアを考えると、私達が享受したものはお値段以上だと思えました。

いろんな意味でプロです。

→(8)へつづく


今のところ現場は落ち着いているので、新たな経費は発生しておりません。もしサポートしていただいた場合は2020年の活動費に充てさせていただきます。