見出し画像

生ビールを2760円で売る方法

私事ですが先日ザ・プリンスギャラリーホテル紀尾井町に宿泊させて頂きました。

一流のホスピタリティを格付けする米国のトラベルガイド「フォーブス・トラベルガイド」で5つ星を獲得している日本有数のラグジュアリーホテルとなっています。

私は併設しているバーに足を運びました。

そこで生ビール一杯注文し、会計は2760円。

内訳は生ビール1400円 チャージ料1000円 サービス料360円となっています。


一般的な大衆居酒屋の生ビール相場は514.4円。有名チェーン店では199円で提供しているところもあります。

つまりここのバーでは破格の値段で生ビールを提供しているのです。

この値段だけ聞くと

「ぼったくり!」「ふざけんな!」「詐欺!」 という声が上がるかもしれません。

しかし実際に行った当事者からすると

「こんなにも気持ちの良い消費行動はない。また絶対行きたい!!」

というのが心からの本心です。


ではどのような付加価値がつき、この値段でも顧客を納得させてリピートの獲得も得られるのでしょうか。

付加価値を3つに要素分解して考えてみました。


1.空間付加価値

36階の超高層階に位置し、都内を一望できる超絶景。滝をイメージして作られた内装。ムードの良い照明や音楽。天井はガラス張りで高さ9m。カウンターはレザー調で高級感溢れる。

2.商品付加価値

選りすぐりのバーテンダー。フォーブス5つ星というブランディング。豊富な種類の酒類。黄金比率かつキンキンに冷えたビール。飲み口が薄く口に入れた瞬間香りが広がりやすいグラス。

3.サービス付加価値

店に入った瞬間ホスピタリティの連続でお姫様になった気分。22歳の若造にも分け隔てない接客。目の前で織りなすバーテンダーのシェイク。商品の丁寧な説明。目でも口でも耳でも楽しめる。いつも飲んでるアサヒスーパードライだがやけに美味しく感じる。


まだまだ青い自分には拾い切れていない付加価値もあるが、ざっとこんな感じです。

相場を超えた値段でも顧客を納得させるのがビジネスの1番の醍醐味であり楽しさだと思います。

こんなにも魅力がある最高の空間。訪れた人々が幸せに溢れ、気持ちよくお金を払って帰ります。

お酒を買っているのではなく、この空間でお酒を嗜むことによる自己満足感を買っているのです。

自分も将来店舗を持って経営していく。となった時は付加価値の付け方を参考にしていき、実際に形にしていく事で

「消費行動」と言ったが「投資行動」に変えていきたいと思います!!

この記事を読んで気になった方は、是非足を運んでみて下さい!この素晴らしい体験を心からお勧め致します。

最後まで読んで頂きありがとうございました!