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EDH《雇われの剛力、スライサー/Slicer, Hired Muscle》

どんなジェネラルか

ざっくり言うと不安定性殺人鬼です。コワイ!!

戦場を駆け回り対戦相手に殴り掛かる実際狂人な

使い方としては、

  1. 2Rでトランスフォームした状態で唱える。

  2. 速攻があるのでそのまま誰かを殴り表に戻る。

  3. そのまま対戦相手を含む全員のターンに戦闘に紛れ込んで全員殴り倒す。

となります。
 3マナでキャストでき更に速攻を持っている事が大変優れており、また表面は二段攻撃持ちで非常に殺意が高いため、パワーを上げれば1~2周で対戦相手を1~2人殺してタイマンに持ち込むこともできます。
 ただ除去耐性は(アーティファクトクリーチャーということもあり)皆無に等しい上、ブロッカーが多いと突破できず下手すると返り討ちに合うため、統率領域に帰って枕を濡らす事も多々あります。そういう意味では典型的な場を荒らす系ジェネラルに思われます。

サンプルレシピ

 サンプルレシピでは、スライサー1ターン目着地も狙えるようマナ加速を強めに組んでみましたが、下手すると1ターン目に十手を抱えた殺人鬼が暴れ回り「場の空気を破壊する。それらは再生できない」になりかねないため、環境のレベルや手持ち資産に合わせて調整するのが良いと思います。

デッキコンセプト

 基本的には、「攻撃するたび」「戦闘ダメージを与えるたび」のついた装備品やオーラを付け、沢山誘発させることを狙います。
 表面なら各対戦相手の戦闘に参加できるため、4人プレイなら攻撃誘発は最大4回、二段攻撃があるのでダメージ誘発は最大8回と凄まじい回数を叩き出すことができます。赤青剣が8回も誘発したら絶頂モノ。

 ただし、これらは注意点がいくつかあります。

1.装備品やオーラの誘発条件を確認する

 スライサーの能力でコントロールが移っても、付けている装備品のコントロールは変わりません。そのため、装備品によって誘発した効果はオーナーであるあなたに発生します。これにより、他のプレイヤーがスライサーで殴っているにも関わらず、自分が利益を得られるワケです。
 ただし、カードによっては「装備orエンチャントしたクリーチャーに能力を与える」ものもあり、その場合はコントローラーに能力が誘発します。

 上記2枚は同じ「戦闘ダメージを与えたら宝物トークンを生成する」能力に見えますが、左の《盗み癖》は

エンチャントしているクリーチャーは威迫と「このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび~」を持つ。

のため、能力の発生源はスライサーであり、対戦相手にコントロールが移っている間は対戦相手が宝物を生成します。
 
しかし右の《もぎ取り刃》は

装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび~

のため、対戦相手にコントロールが移っている間でも、《もぎ取り刃》のコントローラーであるあなたが宝物を生成します。
 この違いは重要なので、入れるカードを検討する際は注意しましょう。

2.コントロールが失われている事を注意する

 スライサーが対戦相手のコントロール下にいる間、「あなたがコントロールしているパーマネント」にスライサーは含まれません。

 なので、例えば《真理と正義の剣》でダメージを与えても、+1/+1カウンターをスライサーに乗せることはできません。(増殖は出来ます)
 また、《イラクサ嚢胞》の強化能力も、スライサーはアーティファクトクリーチャーですがカウントされません。
 更に、《ダークスティールの溶鉱炉》があっても、対戦相手にコントロールが移っている間は普通に破壊されます。
 上記を踏まえ、カードを選んでいく必要があります。

3.裏面の場合、スライサーは常にクリーチャーではない

 トランスフォーマーの能力として、裏面は機体であり「あなたのターンの間、この機体はクリーチャーでもある。」を持ちます。つまり、対戦相手のターン中に裏面だと、オーラや装備品が外れるということです。
 タイマンとなれば当然コントロールは渡せませんし、また多人数の時でも渡したら死んでしまうので一旦控える…ということはあると思います。その際に外れてしまうことを踏まえて、墓地に落ちてしまうオーラや、装備コストが重い装備品はできれば避けるのが望ましいです。

浪漫はあるけど採用は厳しい悲しい子たち

 一部のアーティファクトを対象としているオーラは裏面でも外れないため、優先して採用したいところです。

トランスフォームしても外れない嬉しいオーラ

オススメの採用カード

《ゴブリンの溶接工》

 墓地のアーティファクトを釣るカードですが、このデッキの場合は墓地のスライサーと適当なアーティファクトを交換する事ができるため、実質的な除去耐性を与えるカードとなります。
 スライサーが死んだ際墓地に落とすのも選択肢となりますが、ウェルダーが死んだら二度と帰ってこれないので過信は禁物です。

《創案の火》

かつてのぶっ壊れカードですが今は結構お手頃

 基本的に相手のターンで動くことが無く、装備品は装備にもコストがかかるため、装備品を踏み倒し余ったマナを装備コストに回す事が出来ます。

《炎の供犠》

最近旧枠モダンリーガルになりました

 +2/-2修正を与えるオーラですが、スライサーは表面はタフネスが4あり、二段攻撃もあるため、素直に強化オーラとして使えます。また、いざとなれば除去としても使うことができます。
 スライサーの裏面はタフネスが2ですが、対戦相手のターンの誘発で表面→裏面となった時はクリーチャーではなくなるため、オーラも外れ-2修正で死ぬ事もありません。まさにスライサーのためのカードです(言い過ぎ)


 まだ一人回ししか出来ていませんが、中々面白いジェネラルだと感じたので、皆さんも是非組んでみましょう。
 ちなみにトランスフォーマーは申し訳ないですがよく知りません…ビーストウォーズしか見ていないので…イボンコペッタンコ

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