考えよう、色んなデザイア
禁止改定はまさかの《精神の願望》解禁という驚きのものでしたね。2003年7月に禁止されてから一度も使える期間が無かったため、まさかの20年目にして日の目を浴びたことになります。
しかし言われてみると確かに解禁して良いのかなという気もしますね。
4UUを出すのが意外と難しい(マナ加速は黒や赤に多いため)
ストーム数と捲れ方次第では撃っても勝てない
などの懸念があり、積み込み方次第で勝ち確の《最後の審判》や黒マナでキャストできる《むかつき》の方が良いのでは?という可能性もあります。
ただし《精神の願望》はストームという性質上打消しに強く、ライフやマナが無くともそのまま勝ってしまう事があるため別の強味があります。
それらを踏まえて、ではどのような《精神の願望》デッキが組めるのか考えてみましょう。
※私の組んだものではない《精神の願望》が入っていないデッキレシピを転載しています。ご了承ください。
《精神の願望》が入りそうなデッキ
ANT
由緒正しきレガシーのストームデッキですね。マナ加速から《冥府の教示者》や《願い爪のタリスマン》にスタックで《ライオンの瞳のダイアモンド》を起動し更にマナを出して《むかつき》等を探しストームを重ねてから《苦悶の触手》を撃つ流れで勝ちます。
これにデザイアを入れるのが丸そうに見えますが、見ての通りマナ加速が黒に偏っているため、LEDが無いとデザイアに必要なUUを供給できないという問題があります。そのためマナ加速全般を見直す必要があり、構築は中々難しそうです。
EPICストーム
こちらもANTと同じストームですが赤主体となっており、《語りの神、ビルギ》を置いた状態でマナファクトや《炎の儀式》でマナを伸ばし《ギャンブル》や《燃え立つ願い》で必要なパーツを揃えつつ《永劫のこだま》等でアドを稼ぎサイドボードから《苦悶の触手》を持ってきて撃ち込み勝つデッキとなります。
こちらもウィッシュにスタックでLEDを起動することでマナを確保しつつサイドからデザイアを持ってくる、というような動きが出来ます。青マナ供給源は《オパールのモックス》もあるためストーム型のベースとしてはこちらの方が良いかもしれません。
カーンズエコー
《ライオンの瞳のダイアモンド》などの大量のマナファクトからマナを出し、《神秘の炉》や《永劫のこだま》で一気にアドバンテージを獲得し、最終的に貯まったマナから《大いなる創造者、カーン》+《マイコシンスの格子》でロックしたり《歩行バリスタ》で削り切ったりするデッキです。
アーティファクトから出るマナを活かしたデザイアを検討する場合は、このデッキがベースの候補になりそうです。ただしLEDでデザイアが墓地に行ってしまうため、エコーを唱えてハンドにデザイアが来るのを祈る…みたいな動きになり、ちょっと嚙み合わない感はありますね。《神秘の炉》でトップ見たらデザイアでしたも悲しいですし。
ハイタイド
こちらは島を並べた状態で《High Tide》を撃ち、《Candelabra of Tawnos》や《転換》でマナを増やして《時のらせん》で手札を循環し…を繰り返してマナを増やし、最後は《狡猾な願い》から《思考停止》でライブラリーを削り切るのが一般的な形です。
青マナが大量に出るストームデッキということで一番相性は良さそうなのですが、いかんせん島を4枚ほど並べないと回らないため、折角デザイアがあるのにコンボスピードが遅すぎる感はあります。
スニークショー
《実物提示教育》か《騙し討ち》からデカブツを出して殴る、というシンプルかつ昔からあるコンボデッキです。
こちらはストームとしての能力は低いですが、代わりにストーム数が少なくとも《引き裂かれし永劫、エムラクール》などが捲れれば勝てる、という魅力があります。ストームを真似してマナ加速を多めにしつつ、ショーテル・スニーク・デザイアどれかが通れば勝ち…みたいな構築は出来るかもしれません。ストーム以外にプランを散らすなら候補ではないかと思います。
《ティボルトの計略》
続唱呪文から《ティボルトの計略》を捲り、それで続唱元を打ち消して捲ったカードを唱える…というデッキです。レシピ自体は一般的なものがありましたが、馬鹿になりたかったので自前のを載せました(馬鹿)
真面目に考える場合は《ティボルトの計略》や《超起源》が入ったデッキを調べてみると良いかと思います。やってる事は基本的に同じです。
ティボ計からティボ計以外が捲れれば連鎖反応は続くため、あとは好き放題して勝てるはずです。《出現の根本原理》から《頂点壊滅獣》《精神の願望》《アミナトゥの占い》を見せたりしたら絶頂します。ティボ計が打ち消された後の事は考えないようにしましょう。(その対策として一般的には《混沌の辛苦》が採用されています)
そもそもデザイア要らなくね?と言われたらその通りですねとしか言えないのが悲しい。
色々とベースとなる候補を挙げてみましたが、実際にはどんな《精神の願望》デッキが出てくるのでしょうか。今後のメタゲームを楽しみに観測していきたいです。
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