見出し画像

ヴォーロで目指せハイランダー(EDH)


クリーチャータイプをハイランダーにしよう!

 まず《モンスター見聞家、ヴォーロ》の能力は以下の通りです。

あなたが、あなたがコントロールしているクリーチャーやあなたの墓地にあるクリーチャー・カードと共通のクリーチャー・タイプを持たないクリーチャー呪文を唱えるたび、その呪文をコピーする。(クリーチャー呪文のコピーはトークンになる。)

https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000213/527525/

 要するに、デッキの中のクリーチャー及びトークンのクリーチャー・タイプをハイランダー(デッキの中でそれぞれ1種類だけ)にしてしまえば、必ずコピーされます。対戦相手にも「このヴォーロデッキはクリーチャー・タイプがハイランダーだから常にコピーされるぜ!」と説明すれば済んでしまうため非常にクールですね。
 とはいえクリーチャー・タイプのハイランダーってどうカードを探せば良いのか…そんな時の指針のための記事としてまとめてみました。
 なので「ヴォーロだとこのカードが強い!このコンボが強い!」というような構築指南ではなく、「君だけのハイランダーヴォーロを組んでみよう!」がコンセプトです。

 ちなみに一番下に採用候補の検索リストをまとめてますのでせっかちな方はそちらからどうぞ。

クリーチャータイプってどれだけある?

 まず統率者マスターズ発売日(2023/8/4)時点でクリーチャータイプがいくつあるかですが、公式の統合ルール(和訳)曰く282種類です。
 とはいえクリーチャータイプによって入れられるカードの幅はマチマチですので、それぞれのクリーチャータイプの特徴に応じて、以下で簡易ながら分類していきました。

入れるカードが無いクリーチャータイプ

霊基体/Aetherborn、執政官/Archon、軍団/Army、アズラ/Azra、風船/Balloon、コウモリ/Bat、ビホルダー/Beholder、ちらつき蛾/Blinkmoth、運び手/Bringer、カマリッド/Camarid、カリブー/Caribou、キャリアー/Carrier、子供/Child、臆病者/Coward、ク=タン/C'tan、近衛団/Custodes、サイクロプス/Cyclops、ダウスィー/Dauthi、脱走者/Deserter、デビル/Devil、眼/Eye、旗手/Flagbearer、ゲーマー/Gamer、細菌/Germ、ギス/Gith、ゴルゴン/Gorgon、墓生まれ/Graveborn、グレムリン/Gremlin、ハムスター/Hamster、ハーピー/Harpy、ヘリオン/Hellion、墨獣/Inkling、異端審問官/Inquisitor、コボルド/Kobold、ラミア/Lamia、ラマスー/Lammasu、マンティコア/Manticore、傭兵/Mercenary、ダニ/Mite、ハツカネズミ/Mouse、神秘家/Mystic、ネクロン/Necron、ネフィリム/Nephilim、夜魔/Nightstalker、ノッグル/Noggle、オーブ/Orb、オーグ/Orgg、ペガサス/Pegasus、ペンタバイト/Pentavite、フェルダグリフ/Phelddagrif、フェニックス/Phoenix、ピンチャー/Pincher、総主長/Primarch、プリズム/Prism、アライグマ/Raccoon、ネズミ/Rat、レベル/Rebel、装具工/Rigger、砂漠の民/Sand、苗木/Saproling、末裔/Scion、彫像/Sculpture、農奴/Serf、霊気装置/Servo、シェイド/Shade、サルタリー/Soltari、スペクター/Specter、裂片/Splinter、生存者/Survivor、触手/Tentacle、テトラバイト/Tetravite、スラル/Thrull、トリスケラバイト/Triskelavite、吸血鬼/Vampire、ヴィーアシーノ/Viashino、ボルバー/Volver

 この計76種類は入れるカードがありません。カードが無い理由としましては、トークン専用でカードとして存在しない(苗木/Saprolingなど)、固有色の関係で入れられない(運び手/Bringerなど)があります。なので実質的にはこれらを除く206種類でデッキを組むワケですが…

タイプ重複等によりカウントしないクリーチャータイプ

昇華者/Processor、法務官/Praetor、狼男/Werewolf、ずべら/Zubera、麒麟/Kirin、コー/Kor、操縦士/Pilot、バーバリアン/Barbarian、道化師/Clown、ミニオン/Minion、ノーマッド/Nomad、農民/Peasant、反射/Reflection、スケルトン/Skeleton、邪術師/Warlock、人間/Human、ウィザード/Wizard

 上記17種類は、クリーチャータイプの重複等の事情により入れるカードとしてカウント出来ないものです。
 例えば人間/Human、ウィザード/Wizardは《モンスター見聞家、ヴォーロ》とクリーチャータイプが重複しているため、原則としてコピーの生成が出来ません。また法務官/Praetorは必ずファイレクシアン/Phyrexianを持つため、そちらで参照する必要があります。例外的に反射/Reflectionはクリーチャー呪文として唱えられるカードがありません。(変身後がクリーチャーのため)

入れるほどではないクリーチャータイプ

ヒル/Leech、マングース/Mongoose、クズリ/Wolverine、暗殺者/Assassin、ブラッシュワグ/Brushwagg、コカトリス/Cockatrice、ヒポグリフ/Hippogriff、センザンコウ/Pangolin、ナメクジ/Slug、イタチ/Ferret、ノール/Gnoll、ハイエナ/Hyena、インプ/Imp、ミノタウルス/Minotaur、黒貂/Sable、落とし子/Spawn、ウォンバット/Wombat

 上記17種類は、入れる価値がほぼ無いクリーチャータイプです。
 例えば黒貂/Sableは2マナ2/1のバニラしかいません。いくらEDHがカジュアルフォーマットとはいえ構築済み以下は少々限度というものが…ということで取り除きます。

見た目は可愛いサーバルちゃん

 ということで、入れる候補としてカウントできるクリーチャータイプが172種類まで絞れました。

入れるカードがほぼ固定のクリーチャータイプ

レイス/Wraith … 《カノプテック・レイス》
奇魔/Weird … 《呪文持ちの奇魔》
セイウチ/Walrus … 《青銅のセイウチ》
カキ/Oyster … 《巨大カキ》
モンガー/Monger … 《突風売り》
スポンジ/Sponge … 《思考スポンジ》
カワウソ/Otter … 《泥棒カワウソ》
オウムガイ/Nautilus … 《水晶オウムガイ》
ヤギ/Goat … 《草分けるアイベックス》
天使/Angel … 《白金の天使》

カキとスポンジとオウムガイ…海鮮の選択肢は狭い

 上記10種類については、該当クリーチャータイプが1つだけ、または他が候補に入らないため実質1択となるクリーチャータイプです。
 ちなみに、上記は「これらは確実に入れろ!」という意味ではなく、「入れるときに他のカードとの兼ね合いを気にしなくて良い」という意味です。《巨大カキ》なんて実用性無い気もしますが全国1億人の巨大カキファンのために一応…ただし《カノプテック・レイス》や《草分けるアイベックス》のように1択でありながら非常に優秀なカードもあります。

入れるカードを選べるクリーチャータイプ

エルフ/Elf、ビースト/Beast、スピリット/Spirit、エレメンタル/Elemental、戦士/Warrior、構築物/Construct、ドルイド/Druid、マーフォーク/Merfolk、ファイレクシアン/Phyrexian、鳥/Bird、ゴーレム/Golem、昆虫/Insect、ならず者/Rogue、シャーマン/Shaman、エルドラージ/Eldrazi、イリュージョン/Illusion、蛇/Snake、ドレイク/Drake、壁/Wall、ワーム/Wurm、スカウト/Scout、ツリーフォーク/Treefolk、猫/Cat、ホラー/Horror、兵士/Soldier、ドラゴン/Dragon、フェアリー/Faerie、蜘蛛/Spider、恐竜/Dinosaur、多相の戦士/Shapeshifter、植物/Plant、スフィンクス/Sphinx、狼/Wolf、ケンタウルス/Centaur、ゾンビ/Zombie、ハイドラ/Hydra、海蛇/Serpent、カカシ/Scarecrow、ファンガス/Fungus、マイア/Myr、スリヴァー/Sliver、射手/Archer、ドローン/Drone、ドライアド/Dryad、巨人/Giant、魚/Fish、熊/Bear、カニ/Crab、ジン/Djinn、トロール/Troll、犬/Dog、ヴィダルケン/Vedalken、工匠/Artificer、ミュータント/Mutant、サイ/Rhino、象/Elephant、トカゲ/Lizard、アバター/Avatar、海亀/Turtle、カエル/Frog、貴族/Noble、ウーズ/Ooze、猪/Boar、クラーケン/Kraken、ナーガ/Naga、類人猿/Ape、馬/Horse、ティラニッド/Tyranid、ホムンクルス/Homunculus、リバイアサン/Leviathan、クレリック/Cleric、巨大戦車/Juggernaut、レインジャー/Ranger、大鹿/Elk、同盟者/Ally、飛行機械/Thopter、セファリッド/Cephalid、クロコダイル/Crocodile、ガーゴイル/Gargoyle、セイレーン/Siren、キマイラ/Chimera、カヴー/Kavu、騎士/Knight、神/God、モンク/Monk、サテュロス/Satyr、クラゲ/Jellyfish、タコ/Octopus、アウフ/Ouphe、海賊/Pirate、バジリスク/Basilisk、ナイトメア/Nightmare、スペルシェイパー/Spellshaper、鯨/Whale、組立作業員/Assembly-Worker、ノーム/Gnome、ハーフリング/Halfling、スパイク/Spike、ムーンフォーク/Moonfolk、サメ/Shark、アドバイザー/Advisor、市民/Citizen、忍者/Ninja、ニンフ/Nymph、パフォーマー/Performer、アンテロープ/Antelope、バード/Bard、ゲスト/Guest、ホマリッド/Homarid、インカーネーション/Incarnation、サラマンダー/Salamander、イフリート/Efreet、エルダー/Elder、リシド/Licid、マスティコア/Masticore、イカ/Squid、リス/Squirrel、卵/Egg、狐/Fox、カバ/Hippo、ルアゴイフ/Lhurgoyf、メタスラン/Metathran、蟲/Worm、イエティ/Yeti、天使/Angel、オーロクス/Aurochs、アナグマ/Badger、狂戦士/Berserker、グリフィン/Griffin、ジャッカル/Jackal、猿/Monkey、雄牛/Ox、兎/Rabbit、ロボット/Robot、侍/Samurai、蠍/Scorpion、サラカス/Thalakos、エイリアン/Alien、ビーブル/Beeble、ドレッドノート/Dreadnought、ドワーフ/Dwarf、従業員/Employee、ゴブリン/Goblin、ハッグ/Hag、キスキン/Kithkin、モグラ/Mole、オーガ/Ogre、オーク/Orc、羊/Sheep、スリス/Slith、三葉虫/Trilobite、ユニコーン/Unicorn、アスタルテス/Astartes、エイトグ/Atog、ラクダ/Camel、亜神/Demigod、デーモン/Demon、フラクタル/Fractal、邪魔者/Pest、ヒトデ/Starfish、サラカー/Surrakar、ティーフリング/Tiefling

 ようやっとです。上記162種類のクリーチャータイプはあなたに選択の余地があります。
 といってもやはり実用性に難がありものがまだ含まれており、例えば以下のようなケースがあります。

  • 主にクリーチャーデッキになるヴォーロとしては採用に難がある《サラカーの呪文刃》を擁するサラカー/Surrakar

  • かなり低いレベルでないと採用を検討できないヒトデ/Starfish

  • 全て伝説のためヴォーロによるコピーの強味を活かせない亜神/Demigod

  • 他の有用なクリーチャータイプを併せ持っているためそちらを優先した方が良いティーフリング/Tiefling

 また、候補が大量にある場合、特にクリーチャータイプを複数持つ場合は要注意です。例えば《ラノワールのエルフ》を採用する場合、エルフ/Elfとドルイド/Druidの枠を取ってしまうため、500枚近いカードの中で一番強いのがラノエルでいいのか…?と考える必要があります。

エルフ・ドルイド、さてどれが一番強い…?

 他にもトークンを生成する場合は要注意です。例えば《ゼンディカーの報復者》はヴォーロでコピーすれば土地の2倍の植物トークンを出し上陸すればそれぞれ+1/+1カウンター2個とパワフルな動きが出来ますが、代わりにトークンが植物/Plantの枠を食ってしまうため《森の女人像》のようなマナクリが採用しにくくなります。
 それとクローンのようなコピーカードを使用する場合は、対戦相手のクリーチャーをコピーした結果重複が発生するケースもあります。そこも注意しましょう。
 上記を踏まえながら採用カードを検討していきましょう。

さあ自分の採用カードを探しに行こう

 ここまでまとめましたが、「おいおい採用可能なエルフって何枚あるんだよ」「全部のクリーチャータイプを一々検索するなんてめんどくさい」と迷ってしまった読者もいらっしゃる事でしょう。
 そこでこちら!ヴォーロに採用できるクリーチャータイプ一覧とScryfallへのリンクをまとめました。

 例えばエルフ/Elfの横にある検索用URLをクリックすると、「EDHでリーガル」「固有色が青緑の範囲内(ヴォーロに採用可能)」「クリーチャー」「人間・ウィザードではない(ヴォーロと重複していない)」を満たしたエルフが一覧で表示されます。
 Scryfallはほんとに便利です。英語が読めなくても絵とマジック語が読めれば大丈夫です。

 さあ、皆さん自分だけのハイランダーヴォーロを組んでみましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?