これをビジネスチャンスと呼んでいいものかどうか

前回に引き続き布マスクの話。

うちの職場が、慣れない布マスク製造を開始したところ、

口コミとコネから次々と予約注文が入るようになった。

個人のお客様から十数枚や、数社の企業から百枚単位の注文が入ったり、近所の医院からの注文も(ええ?医療機関なのに使い捨てマスクの配給の見通しが立たないだと?!)

という事で、毎日せっせと一人一人が手作業で布マスクを作っている。もちろんミシンは使うのだが、効率はよくない。工場でよくやるような完全な流れ作業ではないからだ。


それと平行して、本来の業務がある。洋服のリフォームや修理や仕立て。

ただ、そちらは、最近の不況で依頼がかなり減っており、

今回の布マスク製造は、暇だった職場にものすごい活気をもたらしたと思う。

ただ、

材料の入手には苦労する。

生地屋さんから材料のダブルガーゼ入荷の電話をもらい、「お一人様三メートルまで」の制限に、スタッフ総出で駆け付けて、他のたくさんのお客さんに混じって行列して買ってくるという………(あぁ、この行列で感染したら笑えるわね)

今、わが県では新型コロナ感染者は5名です。

ひたひたと、脅威の足音を感じるけれど、布マスク作ることが、ちょっとは心の慰めになってる、私の。


職場としては

利益率は低く、時間に追われてやってる疲れる仕事だと思うけど、でも、

「表の看板見たんですけど、マスクありますか!」と駆け込んでくるお客様に、

「ありますよ。ほうら色柄もいろいろ!」と見せて差し上げるときの快感は、なかなか楽しいものである。


となりのドラッグストアーの店頭には「きょうはマスクの入荷はありません」と毎日貼り出してある。


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