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ファザコンの私がナギサさんに夢中になる理由


突然ですが、私はファザコンです。

学生時代は、父親と同じ名前だったという理由だけで人を好きになってしまった。なぜか上手くいってしまい付き合う事になったが、私はやはり名前しか好きでなかったようで、すぐお別れとなった。

社会人になると、自分より二回りも歳の離れた人とお付き合いをした事もあった。
これもまた、私は父の影を追い求めていただけであったので、程なくしてお別れすることとなった。

こんな黒歴史を持つ私が最近夢中になったドラマ
「私の家政夫ナギサさん」
ご覧になっていた人も多いのでは?

◼️父を知りたくて

両親は私が4歳か5歳くらいの時に離婚した。離婚理由は父のギャンブル好きと借金だった。もちろん当時の私はそんな事は知ったこっちゃなく、よくゲームで遊んでくれたりおもちゃを与えてくれる父が急に居なくなってしまった事がただ悲しかった。今思えば、度々与えてくれていたゲームもおもちゃも、パチンコの景品だったのだろう。可愛い人だったと思う。

しばらくすると、私には新しい父ができた。最初こそよく遊んでくれたものだが、キレると物を投げ付け罵声を浴びせられた。DVの典型的なタイプだ。母は、娘の私が言うのもなんだが、美人な方だと思う。しかし、見た目と男運は比例しないらしい…。

こんな具合に、新しい父への不信感は、父への想いを強くさせた。私は母との関係も悪かったので、余計に。
寂しいなぁ。あの優しかった父に会いたいなぁ。
私の中で、父との数少ない思い出は必要以上に美化され、想いはどんどん大きくなっていった。
しかし、母にはそんな想いを伝える事はできず、父に会いたいという願いは結局叶わなかった。

◼️「お母さん」とされていたけど

「私の家政夫ナギサさん」主人公は、仕事はできるが家事が苦手。そこへ突然、ナギサさんというおじさんスーパー家政夫が現れる。最初は戸惑う主人公だったが、
ナギサさんの存在に、母のような温かみや癒しを感じていくというお話。

ナギサさんの、主人公を優しく見守る姿。時には、仕事に忙しく自分を顧みない主人公の身体を心配するが故に、優しく叱ることも。そんな姿に、私は自分が憧れている父親像を重ね、勝手に胸が熱くなってしまった。
ナギサさんという人物そのものが素敵なだけなのだが。

このように、おそらく見ていた多くの方とはちょっと違う視点で、勝手に胸熱でした。
ドラマは最終回となってしまいましたが、また来週特別編があるとのこと!!楽しみです。